KONASUKEの部屋

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ニセコクマルハキバガ?220616

2022年12月04日 | チョウ目
ニセコクマルハキバガ?
キバ状の下唇鬚が、キバガ上科を物語っています。
外横線はギザギザの淡色。
前翅には、不明瞭な3対の黒褐色紋があります。

ただ、「コクマルハキバガ」もいて自信ありません。
「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」によると、ニセ~は前翅の黒紋の発達が悪いのだそうですが、KONASUKEには区別がつきません。

2019年に発表された論文「ニセコクマルハキバガとコクマルハキバガ(鱗翅目、マルハキバガ科)の識別点について」、2018年のYADORIGAやどりが258号「東京都のニセコクマルハキバガ(マルハキバガ科)」によると、成虫の違いは
①ニセコクマルハキバガ:触角は♂♀とも糸状
 コクマルハキバガ  :♂触角は繊毛状
②ニセコクマルハキバガ:前翅の中室端点は、正方形またはやや丸みを帯びる
 コクマルハキバガ  :前翅の黒点は縦長、または長楕円形となる傾向がある
ただし、コクマルハキバガ♂触角の繊毛は淡色で見落としやすい。
また、黒色の形状は不明瞭な場合がある。
正確な識別には、交尾器の確認が必要とのこと。

そもそも左右の翅でも黒点の形状が違うようです。
まぁでも、右は明らかに縦長ではないし、左は少し長いけど正方形に近いと言えなくもない。
触角については疑問ですが。

周辺はシジュウカラが無数におり、フクロウも生息しています。
今回はニセコクマルハキバガとしておきます。

①下唇鬚:キバ状
②触角:♂♀とも糸状
③3黒点
④中室端の黒点:やや丸みを帯びる、または正方形
⑤外横線:淡色の縁取り、ギザギザ

分類:
キバガ上科マルハキバガ科マルハキバガ亜科
翅を広げた長さ:
16~24mm
分布:
北海道、本州
垂直分布?
成虫の見られる時期:
5~7月(年1化?)
越冬形態?
エサ:
成虫・・・?
幼虫・・・朽木、枯葉、枯れた蘚苔類、畳裏の稲わら、貯蔵穀物?
その他:
前翅は淡灰褐色で、やや丸みを帯びた3黒点を有する。
(コクマルハキバガでは長楕円形になる傾向。)
触角は♂♀とも糸状。
(コクマルハキバガ♂は、淡色の繊毛が生える。)
ただしコクマルハキバガ♂触角の繊毛は見落としやすく、黒点の形状は不明瞭な場合があるため、識別には♂♀交尾器の確認が必要。
コクマルハキバガとは外部表徴が酷似することから、これまでコクマルハキバガとされていたものの中に、本種が含まれている可能性が高い。
1961年、六浦・斉藤がコクマルハキバガとして図示した♂♀交尾器は、ニセコクマルハキバガであるという。
ニセコクマルハキバガの♂♀交尾器は、2018年に西海が我が国で初めて図示した。
フクロウやシジュウカラの巣に見られる。
灯火にも飛来するが、灯火単独よりもパントラップとの併用で多く採集される。
幼虫は湿気が多い畳に大量発生することがあり、畳がスカスカになるため、畳の害虫とされる。
被害部には糸で緩く綴られた糞塊が付着する。
天日干しによって駆除できる。
幼虫は貯蔵穀物では未発見であるが、成虫が粘着トラップに補殺され、コクマルハキバガ同様、貯蔵穀物の害虫である可能性が指摘されている。
幼虫の個眼は6個で、癒合しない。
(コクマルハキバガでは、6個中2個がしばしば癒合する。)
他にも、コクマルハキバガ幼虫とは、前胸、後胸背面の刺毛の生え方など、微細な形態の違いがある。
糞が付いた細長い紡錘形の薄い繭を作り蛹化する。
参考:
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
J-STAGE「ニセコクマルハキバガとコクマルハキバガ(鱗翅目、マルハキバガ科)の識別点について
東京都のニセコクマルハキバガ(マルハキバガ科)
北河内昆虫記
YAMKEN明石の蛾達
富山県産蛾類博物館
昆虫写真図鑑
平戸市で畳を製造販売している木田畳店です
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YAHOO!JAPAN不動産
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