爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

今日の浴衣

2005-08-24 22:02:27 | 着物
真夏の着付け教室が始まった。
当然、みんな浴衣を持ってきた。
今日の私の浴衣は、義母の遺してくれた浴衣と友達にもらった半巾帯。
半巾帯の結び方は数通り教わってるのに、毎年夏に1回浴衣を着るかどうかなので、いつも忘れてしまっている。

私たちの世代は、親から着物の着付けを習わないできてしまった。
友達のお母さんが着付けの先生なので、有志が集まって、毎週1回自分の着物を持ち寄って着付けを教わっている。
続けているうちに、自分で着付けられるようになってきて、みんなで着物の魅力に目覚め始めている。
箪笥の中で眠っていた母の着物に、古着屋さんで買った帯を合わせると、新鮮な組み合わせになったりするので、おもしろい。
着物は、年齢に合わせた楽しみ方ができるのが、何より頼もしい味方になりそう。
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『ジャズ詩大全[第1巻]』村尾陸男著

2005-08-24 00:09:53 | 新着本
今日の新着本に登録したのは、JAZZのスタンダードナンバーを、英語の原詩と比較して、きちんと訳し直し、とても丁寧に説明してある本です。Love for sale,This masquerrade,Mistyなど、日本でもよく知られている曲ばかりで、ビートルズのYesterdayも含めてられて、全部で40曲を解説してある、興味深い本です。


「はじめに」から抜粋
 そこでこの誤訳という問題についてもう少し具体的に説明してみます。[But beautiful]というスタンダード曲があります。これは「恋というものは楽しかったり、辛かったり、狂おしかったり、また時にはいいものでも悪いものでもあり、困難なものでもあれば、一方たやすいものでもある」というような歌詞のあと、but beautifulとくるのですが、日本人なら十人中十人が「しかし美しい」とやるわけです。私は歌手がマイクをとおしてそう言っていたのも聞いたことがありますし、ジャズ評論家がそう書いているのも目にしたことがあります。かくいう私もそれが正しいとずっと思っていました。ところがたまたまあるアメリカ人にそうでないと指摘されて、びっくりしました。何度も訊き返しましたが、これは「美しい」とは関係ないと言います。意味は<それでもいい>というようなもので、やや皮肉や苦渋のこもったイエスであり、反語的肯定とでも言うのでしょうか、恋のなかには辛いことも嫌なことも沢山あるけれど<でもいい、とにかくそういうものなんだから、いいじゃないか>、<それでいいんだ>というようなことを言おうとしているわけです。すると確かに「美しい」とは関係ありません。その後、私は何人かの英米人にこのことを訊ねてみましたが、答えはみな同じでした。皮肉っぽい肯定であり、美しいとは関係ない、というわけです。


売り切れました。(8月27日)
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