小沢一郎に潰された「ウイグル勉強会」

南風舎ブログのスクープ(笑）によって小沢一郎民主党代表がラビア・カーディルさんの民主党員との会合、講演を潰したことが明らかになっていたが、ついに産経新聞にその顛末が発表された。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071206/stt0712060138000-n1.htm

民主党前国会議員らが１１月２８日に予定していた中国の少数民族・ウイグル人の人権活動家による勉強会が急遽（きゆうきよ）中止されていたことが５日、分かった。６日から小沢一郎代表ら同党議員団による中国訪問を控えており、複数の同党議員は「中国当局が党幹部に中止を要請したからだ」と証言している。

　勉強会を計画したのは民主党の牧野聖修前衆院議員が代表を務める「アジアと中国の民主主義を考える会」。来日中のウイグル人、ラビア・カーディル氏から中国・新彊ウイグル自治区での人権侵害の実態について報告を受けることになっていた。８月中に国会内の会議室を押さえ、現職議員も出席する予定だったが、１１月中旬に突然中止が決まった。

　時間が空いたカーディル氏は１１月２８日、中川昭一元政調会長ら自民党議員と無所属の平沼赳夫元経済産業相ら約１０人が都内のホテルに会場をとって開いた勉強会に出席した。カーディル氏は周囲に「民主党は何を言われても堂々とやってほしかった」と漏らしていたという。在京中国大使館は「中国を分裂させようとするウイグル人活動家が日本で活動することには反対だが、２８日の件についてコメントはない」としている。

　中国政府のウイグル抑圧を批判するカーディル氏は６年近い投獄をへて２年前に米国に亡命した。米議会では中国当局によるウイグル人女性の強制移住を報告するなど積極的な人権活動を展開し、昨年のノーベル平和賞候補にもなった。中国は平成１３年、自民、民主両党議員らによる「チベット問題を考える議員連盟」のメンバーに対し、「活動をやめないと所属政党の幹部が訪中した際、中国政府要人に会えなくなる」と働き掛けていたことが明らかになっている。

今、ブログ世界ではこの事態が民主党たたきに使われているようである。
偕楽園血圧日記さん、ネトウヨのブログさん、

歴史好きのダボラ吹きさん　今日の韓流通信さん

確かに小沢氏が民主党とラビアさんの会合を直前に中国大使館からの圧力によって潰したのは事実のようである。
しかしながら、ラビアさんとの「勉強会」を計画したのは民主党の牧野聖修前衆議院議員である。思い起こせば昨年、世界ウイグル人会議事務総長、ドルクン・エイサ氏の講演、会見が議員会館で行われたとき、出席していたのは民主党の渡辺周議員ら5人、
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20061107

牧野前代議士が出席したかはわからないが、ほかには鷲尾英一郎議員が出席してその講演のことを自身のブログに書かれたのではないかと思われる。
http://washio-e.seesaa.net/archives/20061104-1.html

牧野前代議士は以前から、チベット問題を考える議員連盟の代表や顧問を務め、エリキン・アルプテキン氏が議長を務めていた、ハーグに本拠をもつＵＮＰＯ（代表のない民族、人民のための組織）に元外務副大臣の肩書きで出席したりしていた。

http://en.wikipedia.org/wiki/Unrepresented_Nations_and_Peoples_Organization
今回の件が安易な民主党たたきに使われるのはいかがなものかとも思う。問題は国会会議中にもかかわらず訪中を強行した小沢一郎代表に責任の全てはかかってくると思う。鳩山由紀夫幹事長はラビアさんと同時期に来日しているダライラマ法王と会談したらしい。小沢氏はまだラビアさんが小物であると侮っているのか。

中国大使館からの圧力によって小沢一郎が「ウイグル勉強会」を潰したことには間違いないだろう。小沢代表は今回中国の17全大会で、政治局常務委員会いりした、李国強氏をホームステイさせていたことがあると言われているが、共青団派のエースとされている人物に弱みでも握られたのではないかと勘ぐってしまう。ちなみに現在の新疆ウイグル土皇帝のような存在の王楽泉も共青団出身である。

今回の議員会館でのラビアさん講演は不発に終わってしまった。しかしながら自民党の中川昭一元政調会長や政界のキーマンである平沼赳夫氏との面会が実現したことはよかったことと言わなければならないのかもしれない。

このブログに興味をいただけたらblogランキングへクリックお願いします。

ラビア・カーディル紹介サイト↓