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引越しいたします。

アメリカ国務省人権報告(中国新疆ウイグル)8

2005-04-21 23:27:13 | アメリカ国務省人権報告(新疆)
昨日の続きです。
文化的アイデンティティにおいての誇りを強調する活動をする他のウイグル人に対しては政府より嫌がらせが行われたり、拘束されたりする。作家であり通訳のアブデュルガニ・メメテミンは2003年6月にニュース記事を中国語からウイグル語に翻訳し、政府談話を東トルキスタン情報センターに転送したことで、国家機密を海外に送った容疑で拘束され、9年の刑の判決を受けた。2001年の末に国連の恣意的拘束についてのワーキンググループは、ウイグル学者で新疆の少数民族の研究者のトホティ・トゥニヤズが恣意的に拘束されていると裁定した。彼は1999年に「分離主義の扇動」と「国家機密の不法入手」のために11年の監獄刑を宣告され、この年の終りにまだ監獄に収監されている。

独立や他の微妙な問題を討議している出版や音声動画資料の所持は許されていない。報告によればそれらの資料の所持は長期の監獄刑の宣告の結果となる。
この地域の官員は分離主義に対する活動は公的な秩序の維持に必要不可欠であると主張する。3月に新疆主席のイスマイル・ティリワルディは(対分離主義)活動は安全を向上させてきたと語った、報告書を引用して、2003年にはじまって以来この地域で爆発も暗殺もなく旅行者も新疆では殺されてはいない。と


漢族のこの地域の政治的及び経済的社会制度のコントロールはまた、緊張を目立たせることに貢献してきた。政府の施策が有形の経済的向上を新疆にもたらしたにもかかわらず、漢族居住者はその利益の不均衡的な分け前を享受してきた。ウイグル人の大多数は貧しい農業従事者である。そしてその25%は文盲である。法規ではウイグル人は名前や身元証明書を漢字北京語を使わなければならないで要求されている。



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6 コメント

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はじめまして。新彊ウイグル自治区の少数民族の動... (トルファン)
2005-04-22 08:55:02
はじめまして。新彊ウイグル自治区の少数民族の動向をとても気にしている一人です。とにかく、かの地の情報は、ネット上でつかむのも大変ですし、確度も高いのか低いのかわかりずらい。そういう中で、米国国務省の人権報告を見ると、なんとも相変わらずだなあと言う気がします。米国独特のバイアスがかかっていると思いたくなります。今回載せられている「報告8」の文章でも気になるところが2カ所あります。誤訳ということはないでしょうが、さほど新彊ウイグル自治区について詳しくない私でも指摘できるくらいですから、こういうものを白々とオープンにしてしまう米国に人権を語る資格があるのか、ちょっと疑問に思ってしまいます。
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有難う御座いました。 (先日、コメントを頂いた者です。)
2005-04-22 13:21:27
有難う御座いました。
ところで、日本のテレビなどでは一切チベットや新疆の現実が報道されないのは何故なのですか?
取り上げられるとしても、シルクロードとかそんな話ばかりで、今回の反日デモの報道の中でも一切語られませんよね。まさか知らない筈は無いですし・・・・。
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トルファン様はじめまして、ようこそいらっしゃい... (kok)
2005-04-22 21:59:26
トルファン様はじめまして、ようこそいらっしゃいました。ついに私のブログにも「真打ち」が来て頂きとてもありがたいです。
確かに、現在のアメリカに「人権」を標榜するような資格なし、といった意見もあります。中国当局も資格の問題を言うだけでなくそういった間違いがあるのなら、堂々と具体的に反論してほしいですね。
アメリカの情報源としては議会の公聴会などでも亡命ウイグル人が証言しているようでありますし、また在米ウイグル人協会などもあるようなので、ある程度は信頼あるかと思っていたのですが、トルファンさんが疑問に思われるようなところがあれば、差し支えなければ教えていただければ幸いです。ちょっと訳もおかしいところあるかもしれませんので訂正も致します。
どうもありがとうございました。

先日、コメントいただいたものです様、コメントありがとうございます。
朝日、岩波といった左のメディアは「親中派」なので、中国にまずい情報は流さない(特に朝日新聞は人民日報と提携しています。)というのは「社是」のようなものでしょう。産経にしても東京で開会している「新シルクロード展」を主催している立場から、表立っては報道しようとはしません。
NHKは言わずもがなです。
まぁそういった政治的理由のほかにも、報道がほとんどないのは日本人があの地域を含む中央アジアに対しては無関心であるといった理由があるかもしれません。
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 気になるところというのは、以下のところです。 (トルファン)
2005-04-23 17:33:03
 気になるところというのは、以下のところです。
>ウイグル人の大多数は貧しい農業従事者である。そしてその25%は文盲である。
文盲率というのは、取り扱いの難しい概念で、特に、発展途上の国々あるいは地域、他民族地域ではなおのこと難しくなります。とかく、こういうものの比較は、自国と安易に比較しがちです。米国は、100年来の先進国ですから理解しにくいでしょうが、トルキスタン地方といえば、1世紀前までは9割以上が読み書きができていなかったというヘディンの報告もあります。そういう地域が25%の文盲率であるということは、かなりの進展があったと考えるべきでしょう。ちなみに中国全体の文盲率は、18.5%で、これと比較しても25%は非難されるほどの数字ではないと思います。そういえば、1990年代後半に中国政府のスローガンで、チベットの文盲率50%を30%以下にしようというものがありました。おそらく、この文盲率は、中国一だったのではと思います。ちなみにイランは27.7%、クウェート21.4%、シリア29.2%、トルコ17.7%とイスラム圏では比較的文盲率が高いということも承知しておく必要があります。
 文盲率ということでもう一つ気になるのは、公用語の問題です。公用語が扱えないと文盲と言うことになるのであれば、もしかすると、ウイグル人の文盲率はもう少し上がるのではと考えたりします。いずれにせよ、この文盲率25%という数字が、どんな調査によって生まれたものなのか、そのあたりも知りたくなりますね。
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 もう一点、これはとても些細なことなので読み飛... (トルファン)
2005-04-23 17:50:39
 もう一点、これはとても些細なことなので読み飛ばしてもらってもいいです、藁。
>法規ではウイグル人は名前や身元証明書を北京語を使わなければならないで要求されている。
ここで言う北京語というのは、何なのかということです。通常、北京語といえば、北京方言のことを指すと思うのですが、これはもちろん話し言葉です。名前や身分証明書の表記に話し言葉である北京語を要求されるというのは、いったいどういうことなのか、ちょっと意味が不明です。北京語というのは、中国で言うところの普通語であるとでもいいたいのでしょうか。
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>トルファン様 (kok)
2005-04-23 23:36:39
>トルファン様
確かにおっしゃられるように、ウイグル人の非識字率は、全中国平均に比べても遜色はないようですね。リンク先の資料は1996年に発行されたものらしいですが、全中国の非識字率が22%なのに対し、ウイグル族は26.5%となっています。

http://kuching2.mofcom.gov.cn/article/aboutchina/nationality/200411/20041100001901.html
この非識字率は断定できませんが、おっしゃるとおり、多分民族言語に対するものでしょう。ウイグル人に対する漢語教育はあまりうまく行ってないみたいです。藤山正二郎氏によれば、漢語教師の不足、教育体制の予算不足による不備などが原因らしいです。(アジア遊学 越境する新疆・ウイグル)
先にも言いましたが、問題は中国自身がそのように反論しないことです。数字を恣意的に使って言いがかりをつけているというならば、無視するのではなく、そのように抗議すればよいのであります。細かいところでいやらしい言い方をされていたとしても、ウイグル人ムスリムに対しての迫害、抑圧が実際に行われているので黙殺しているのだと思われても仕方がありません。

北京語というのは私が間違ってました、
テキストでRegulations require Uighurs to use Mandarin Chinese characters for their names on identification documents.
となってましたので、これ漢字のことですね。失礼しました。
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