【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

[戦争法の執行状況]なぜだ!?集団的自衛権の美名の下に、日本自衛隊が、フランス革命軍事パレードで先陣を切る、地球の裏側・パリ・シャンゼリゼ通りで凱旋門を背に

2018年07月16日 21時58分43秒 | 法律の執行状況

[画像]このエントリー内の画像はすべて、シンガポール紙「ストレーツ・タイムズ」のYoutube内動画から、スクリーンショット。

 これはいったいなんでしょうか?

 きのう、地球の裏側・フランス・パリのシャンゼリゼ通りで開かれた、「バスティーユ・デイ・パレード2018」(フランス革命記念日、パリ祭)の軍事パレードで、日本自衛隊が、シンガポール軍とともに、「先陣」を切りました。

 日本時間で、2018年7月15日、現地パリでは、7月14日(クォーターズ・ジュリエット)。

 3年前、平和安保法制・戦争法を成立させ、集団的自衛権の美名の下に、地球の裏側で、切れ目のない戦争参加を可能にした、安倍晋三首相(自民党総裁)も出席する予定でしたが、直前の平成30年7月西日本豪雨で外遊をキャンセルし、河野太郎外相が参加。

 シンガポール最大の新聞「ストレーツ・タイムズ」のYoutube版の動画では、2時間20分強の動画のうち、56分過ぎから、日本自衛隊が、シンガポール軍とともに、パレードの先頭で歩いたことが分かります。パレードでは、マクロン新共和国大統領が車列を組んで登場し、凱旋門を背にした観閲席で、リー・シンガポール首相らと握手。この後、戦闘機など軍用機が記念飛行。この後に、徒歩で、凱旋門を背に入場する軍事パレードの、先頭で日本自衛隊がやってきました。外国からの来賓という扱いで「先陣」だったと考えられます。











 パレードのクライマックスには、フランスの特長である騎馬隊も参加。欧州では長く、戦争参加は貴族の仕事。貴族の軍人はあまり前線に出ませんが、フランス貴族の一部は血の気が多く、騎馬隊として前線に出て戦死者も多かったとされ、それは貴族のあるべき姿といえなくもありません。その後、パリなど都市部の中間層である「市民」が不満を爆発させ王政を廃するフランス革命に成功。「市民」は、(1)契約自由の原則(2)所有権の絶対性ーーを手に入れます。この2つの原則は、日本国憲法の基本的人権や、民法などに反映されています。背広を着て働いている人の仕事の大半はこの市民宣言がもとになっています。また、オーケストラや、バイオリンソロコンサートに私たちが参加して聞けますが、これはフランス人であっても、フランス革命以後のことです。そのように現代の日本人がお世話になっているフランス革命ですが、なんで、その記念の軍事パレードに日本が参加するのか。





  地球の裏側に日本自衛隊を送る、安倍軍拡が、2014年解釈改憲と、2015年戦争法で、どんどん進んできます。もう戻れない坂道を下るしかありません。今、奨学金などの借金を負って、身の丈に合わない大学進学をしたり、派遣社員として、予備自衛官に年5日限定で参加したりすることは非常に危険です。

 このエントリー記事の本文は以上です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿