ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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【岡田克也】裏金国会は大どんでん返し、補選3増で政倫審25名中野党9名(1増)となり「3分の1」到達、岡田「森喜朗氏の裏金の認識、政倫審+特別委+予算委の役割分担できっちり説明求める」猛攻宣言

2024年04月30日 20時45分56秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]定例記者会見する立憲民主党幹事長の岡田克也さん、きょう令和6年2024年4月30日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 きょうは連休の谷間でしたが、おそらく半数以上の自民党国会議員が上京していて、スマホを操作しながら午後2時に、議員会館を出て行った議員もいました。広島県連かつ旧宏池会の寺田稔議員室も新聞記者が上がり込んで情勢分析ないしは今後のことを考えて雑談していたようですし、ベテランの議員はどこも秘書が出て来て情報を集めていたようです。林芳正さんも官房長官なのに会館事務所も通常営業。旧宏池会事務総長だった小野寺五典さんは逆にドアをシャットアウトして「岸田さんへの忠誠心」を見せたようです。

 衆議院事務局は、当ニュースサイトの取材で、補選で、立憲民主党が3議席(山田勝彦氏自動失職→川内博史氏繰上当選、酒井なつみ、亀井亜紀子、山田勝彦氏当選)増えたことで、政治倫理審査会の割り当てが1議席増えると明言しました。来週5月7日(火)の衆・議院運営委理事会で決まる見通し。

 政倫審規程は「審査の申立てをするには、審査会の委員の三分の一以上からすることを要する」と定めます。

 25名中、野党が8議席から9議席に増え、「3分の1以上」になります。裏金国会は劇的などんでん返しとなりました。

 立憲民主党の岡田克也幹事長はきょうの定例記者会見で「その議員が増えたことによって、やりやすくなった部分もあると思います。今後は、政治改革特別委、政倫審、予算委が役割分担して、しっかり説明をしていただきたい」としました。

 そのうえで、岸田文雄さんによる記録なし立会人なしの電話ヒアリングで森喜朗元首相が、派閥パーティー券キックバック不記載「いわゆる裏金」を知らないとしていることについて、総合誌(月刊文藝春秋)で森さんのインタビューを載せると聞いていますけども少なくとも、キックバックはご存知だったはずなんですね」とし、清和会のキックバック開始の経緯を解明する意気込みを示しました。

 岡田さんは6月23日(日)の当初会期内に、政治資金規正法の改正法を成立できなければ、首相は解散か総辞職すべきだとの考えを示しています。衆参の法制局がチェックして、5月7日の政倫審構成変更以降に衆参の特別委で超党派の法律を成立させるには綱渡りの日程に近づきますが、項目は少ないです。裏金に限れば「検討使」ではなく決断を続ける岸田さんに対して、さらに決断を迫る展開となりそうです。

 以上です。