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ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

米の品種改良などのバイオゲノムの民間参入促進、主要農作物種子法廃止法案、第193回通常国会に提出へ

2017年01月16日 20時20分24秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 「主要農作物種子法廃止法案」が、第193回通常国会に提出されるはこびとなりました。

 今の法律では、米、大豆などの品種改良は、「ほ場審査」という、県による許可行政としています。

 品種改良は、国でもなく、市でもなく、県の仕事。例えば、鹿児島県立試験場では、稲の長さが2センチ長い品種改良がされ、気温が高い同県で、手植えの腰をかがめる角度が楽になりました。各県の品種改良のうち、「傑作」は、「農林○○号」の名とともに他県にも広がりました。各県の技官たちの情熱により、日本中に、おいしくて豊作でいもち病に強い、世界断然トップの米(コメ)大国を作り上げたようすは、国立科学博物館でも展示・説明されています。

 大豆の場合は、より一層、地域による適性が違いますから、より「県」の仕事。

 廃止法案の趣旨は、県の許可を要らなくすることにより、県立試験場の役割は維持しながら、民間が「バイオゲノム」として農作物の品種改良にもより一層参入しやすくなることにつなげたいのだろう、と私は理解しています。

 廃止法の施行日や、目的などは農林水産省が資料をつくり、2月から4月にかけてホームページで公表する見通し。

 法案は、予算通過に前後して、国会に提出される見通し。ただ、農林水産省では、米の数量と価格の調整について「収入保険」を創設する法案が以前から予定されているほか、JAが扱う農業資材を安くするための法案について与党がとりまとめ、政府税制改正大綱にはすでに成立を見越した減税措置が盛り込まれいるため、審議の順番によっては、6月までに成立せず、継続審議になる可能性もあります。

この記事の本文は以上です。

(C)2017  宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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