日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

やっと、やっと涼しくなりましたねえ。

2010-09-08 23:05:59 | 日本舞踊
激しい雨でしたが、少し涼しいから今夜はエアコン無しで眠れそう。何しろエアコンはタイマーにもできず、常に付けっぱなしでないと夜中に何度も起きてしまいました。でも、省エネを考えないわけではなく、設定温度は28度です。
さて暑くてブログもろくに更新せず居た間に感動の舞台がありました。8月24日清元が88年ぶりに合同の演奏会を国立大劇場で開催しました。大体期待して行った舞台は案外裏切られる事が多いものですが、今回は期待以上の素晴らしい演奏でした。まるでひな壇のような幕開きの「四季三番叟」男の社中が高輪、梅派勢ぞろいで大人数の演奏には不向きかと思ったら、見事10人づつに分けたり、全員だったり、格式ある演目を華やかに尚且つ品格を持った演奏でした。そして圧巻が「隅田川」。あの長い大曲が最後に近づくと、「ええ、もう終わっちゃうの」と思えました。梅吉家元の三味線の素晴らしさ!!音色のよさ、運び、78歳とは思えない、枯れてない円熟味、今が旬、正に天才です。家元の実力は皆知るところですが清元は一人では出来ません。脇を日頃タテを弾く人達が固めているのですから、タテのイキアイを飲み込んでくれるので全体のグレードはいやがうえにも上がります。一所に行った母の一言「また、隅田川踊りたくなっちゃった!!」おどりの師匠にそう言わせるのはどれだけの演奏だったかわかるというもの。そしてキリは仁左衛門の「お祭り」気持ちよく派手に明るく〆ました。獅子舞に高輪と梅派の紋所を染め抜いた柄の2頭を並べやんやの拍手。それを判る見巧者の一杯の観客に合ったグレードで全ての演出も最高でした。一生の思い出に残る良いものを聞いて見ました。切符代払ってもありがとうございました、といえる舞台でした。
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