日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

平成中村座 2

2008-10-28 02:00:31 | 日本舞踊
先代の勘三郎は二人侍の到来に居住いを正すのでが、当代は正すが直らないという風を取ります。また切腹してから、誤解が解けたと喜んで死んで行きます。現代人が共鳴する勘平です。これは至近距離の中村座ならではなのか、歌舞伎座でもなのか、ぜひ歌舞伎座の勘平を見たいと思いました。
さて七段目では恋人かと見まごう兄妹でなく、しっかり兄と妹で、平衛門の小物の悲哀が出て、嬉しく見ました。また松嶋屋が加わってぐっと芝居に厚みが出ました。
自分の中の昔見た役者と比較して見ている自分に気付き、ああ役者は大変だなあと思うわけです。。
昔祖父母が、十五代目はこうだった、六代目はと話すのを羨ましく聞いた私ですが、今や私も同じような事を話しています。沢山の亡くなってしまった名優達の芝居が記憶にあるのは財産だなとつくづく思います。
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