日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

早い  (鯉匠)

2006-04-07 23:19:01 | 日本舞踊
桜が満開に咲いたと思ったら、嵐であっという間に散ってしまい花びらが足元に。先ほど自転車で外を走っていたら葉桜がちらほら。早いものだ。
3日、歌舞伎座夜の部を見た。六世中村歌右衛門五年祭というタイトルの通り六世歌右衛門の当たり役が昼夜、新歌舞伎、舞踊劇、舞踊、世話物、故人を偲ぶ口上(幹部俳優出演)と多彩の狂言立てである。
私は歌右衛門の舞台を生で見たことがない。(NHKの伝説の至芸、写真、歌舞伎特集の映像の舞台しか知らない。)当日の客層も勘三郎、海老蔵が出演している時のように若い観客は少なく、年輩の人々が占めていた。隣の客席のご婦人は「私は芝翫時代から見ている」と言うぐらいだから。二階では歌右衛門の今月の演目の写真を中心に展示されている。
夜の部の踊りは、時雨西行。藤十郎と梅玉。藤十郎の美しいこと。地味な演目なだけに明るい藤色に金の松の模様。華やかに踊っていた。
他に桜田門外の変の前日の様子を描いた井伊大老は吉右衛門、魁春、富十郎、互いの情愛が見られた。追善口上は下を向いたまま話してしまう雀右衛門、「成駒屋」しか聞こえなかった又五郎。チト不人情な言い方かな。
仁左衛門、時蔵、福助、東蔵、梅玉他の伊勢音頭。万野はコントみたいだ。変なところで笑う客もいた。今に始まった話ではないが。
コメント
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