「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

ブログのはじまり  フェアとアンフェア

2006-06-19 17:41:59 | Weblog
いよいよブログを書くことになってしまった。

フローラルコレクションの金子社長と我が社の営業企画室長の松山に宮崎の行き帰り二日間にわたり説得された結果である。一週間に一回、肩肘を張らず気楽に思うまま書いていこうと思う。

先月(5月某日)誕生日を迎え、めでたく?還暦60歳になった。残されたそう長くない人生と、60年生きてきた人生、読んでいただいた方が何かを感じてくれれば・・・

フローレ21の社長として、また、個人として何百回、何千回と、毎日起きる出来事の判断を迫られる。その折々に何を基準に判断を下してきたのか?その大切な基準のひとつが「フェアとアンフェア」である。

インサイダー取引で逮捕された村上世彰のファンドに一千万円を投資した福井総裁、金融行政の公平、中立性を保証する最高責任者がチャッカリ錬金術師のマネーゲームに投資して、年によって数十万から数百万もうけていた。「李下に冠を正さず」どころか「スモモ」を食べていたというのである。日銀総裁任命者の小泉首相はじめ各官僚も「その行動は日銀総裁として問題ない」とのことである。

法に反しなくとも、明らかにアンフェアである。日本社会の中枢にいる人物の倫理観のなさにあきれてしまう。

日本の決勝進出がほぼ絶望となったサッカーワールドカップ、オーストラリア戦で負傷をし退場したDF坪井選手の書いたものを読んだ。
サッカーにあまり興味のない私も彼のサッカーに対する姿勢に感動を受けた。

彼が小学校時代の4年間過ごしたサッカークラブでは常に、フェアにたたかうことの大切さを子どもたちに教えている。試合の終わったあとでは互いに健闘をたたえあうことができるように。

サッカーでは故意にファウルをすることやファウルをしたことを讃える風潮があるが、ファウルをしなければ相手のボールを取れないのではなく、技術を磨いてボールを取れるようにという指導を受けたと聞いた。

彼は、プロになってもファウルをせずにボールを奪うプレーを信条にしている。
彼は大学生の時、育ったクラブの20周年記念の冊子に「人は楽なとき、よいときは誰でも前向きに取り組んでいけますが、苦しいとき、悪いときにこそ、くさってしまわずに、努力し粘り強く前向きに取り組んで欲しいと思います」と書いた。坪井選手の信条「フェアに前向きに」、フェアに徹するプレーと日々の努力の積み重ねが言葉から垣間見えてくる。

オーストラリア戦に注目して見ていたのだが、残念ながら負傷してしまい、その後日本はオーストラリアに3本のシュートを許した。

クロアチア戦でも彼がピッチに立つ姿を見ることはできなかった。

フローレ21の社長としてこれからも何度となく重要な物事の判断を迫られることがあるだろう。

公正で公平な判断。私の大切な基準です。


* 「李下に冠を正さず」
疑われやすい行動はしないほうがいいという。スモモの木の下で冠を直そうと手を伸ばすと、スモモを取っていると思われる(日本語大辞典)