リスナーさんの新しい生き方

昨日は、たった４時間の番組の間に
なんだか、色んな報告が沢山ありましたね。

ご本人からの報告でショックだったのは
私と同年代で、もう10年来の男性リスナーさんからのお便り。

字は本人なんだけど、まったく違うキャラで書かれた文章。
名前をかたった他人の悪戯かと思うくらい。

住所と消印も見慣れないものだし。。。

でも、内容を読んで納得です。
半年近く前、居眠りの不注意から、一軒家を全焼させてしまい
それからの様々な出来事が、淡々と書かれていました。

迷惑をかけた人達へのお詫びのためにも
家もなく、文字通り身一つになったので
奈良県山間部の会社の寮で、
一から出直すそうです。

救護施設を出た後は、しばらくホームレス状態だったので、
ようやく住むところが保障された仕事が見つかって、
ホッとして、一番に知らせてくれました。

ものすごく大事にしていたＣＤはもちろん、すべての思い出やコレクションも
焼けてしまって、きっとショックを通り越して
呆然としてしまう日々だったと思います。

だけど、昨日のお便りは、不思議なくらい清々しく前向きでした。
起こってしまった事は、もう取り返しがつかないので
目の前の事や、これからの事だけを考えて、
淡々と生きていく覚悟。。。みたいなものを感じました。

実は、お父様が亡くなってから、彼が引きこもりがちだった事を
ひそかに心配していたのですが
まさか、こんな事になっていたとは。。。

彼にとって、強制的に、そして悲劇的な事がきっかけではありますが
今年は新しい一歩を踏み出した年なのですね。

よく番組中に、おやつを持って、私を訪ねてきてくれた彼。
また会って話せる事を、何よりも今の励みにしてくれているそうです。

私こそ、不幸な出来事を乗りこえて、
別人のように変わるであろう彼に会える日が、今から楽しみです。

これから辛いこともあるでしょうが、
どうぞくじけずに、前だけを見て歩いてほしいと思います。