~あらすじ~
「ウーピーパーピーの木の下に埋めたと伝えて欲しい」
憧れの先輩の母親から伝言を預かった結は、直接伝えようとするが、謎めいた少年にそれは無理だと言われる。
一方、闇金業者を営むマキ子は死の病に取り憑かれ、全身麻痺の男に壮絶な半生を語る。
~感想~
一部設定がだいぶ伊坂幸太郎の死神シリーズだが、ミステリの仕掛けを効果的に使った傑作。
冒頭「伝えられなかった言葉が必ずふさわしい人から伝えられる」と読者を身構えさせる発言が飛び出し物語自体のハードルを上げるが、あからさまに伏線は張られていながら、思いも寄らないタイミングで思いも寄らない人からその言葉が現れて度肝を抜かれた。
そこからバラバラに見えていた物語が一気に収束して行く様はまさにミステリ的な、というか伊坂幸太郎的な伏線回収そのもの。
(褒め言葉として使うが)まるで映画のようなラストシーンもこれしかない完璧な着地を見せ、物語全体を引き締める。ジャンルを問わず広く読まれるべき作品であろう。
いや本当に映画化にものすごく向いていると思うのだが、映画関係者の誰か気づいてくれないものだろうか。
18.11.25
評価:★★★★☆ 9
「ウーピーパーピーの木の下に埋めたと伝えて欲しい」
憧れの先輩の母親から伝言を預かった結は、直接伝えようとするが、謎めいた少年にそれは無理だと言われる。
一方、闇金業者を営むマキ子は死の病に取り憑かれ、全身麻痺の男に壮絶な半生を語る。
~感想~
一部設定がだいぶ伊坂幸太郎の死神シリーズだが、ミステリの仕掛けを効果的に使った傑作。
冒頭「伝えられなかった言葉が必ずふさわしい人から伝えられる」と読者を身構えさせる発言が飛び出し物語自体のハードルを上げるが、あからさまに伏線は張られていながら、思いも寄らないタイミングで思いも寄らない人からその言葉が現れて度肝を抜かれた。
そこからバラバラに見えていた物語が一気に収束して行く様はまさにミステリ的な、というか伊坂幸太郎的な伏線回収そのもの。
(褒め言葉として使うが)まるで映画のようなラストシーンもこれしかない完璧な着地を見せ、物語全体を引き締める。ジャンルを問わず広く読まれるべき作品であろう。
いや本当に映画化にものすごく向いていると思うのだが、映画関係者の誰か気づいてくれないものだろうか。
18.11.25
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