~あらすじ~
別荘地で起こった連続殺人事件。犯人は動機も経緯も黙して語らず、遺族は真相を知るため検討会を催す。
そこに協力者として招かれた加賀恭一郎は、別荘族の間に潜む闇を解き明かしていく。
~感想~
犯人が黙して語らない事件の真相を、遺族たちが情報を持ち寄りそれを加賀恭一郎がすり合わせて推理していく。こんなの面白いに決まっている。特に作中でタイトルが現れた時には思わず唸った。
その後も熟練の腕で情報を整理し、新事実を適切に開示していき、納得行く推理を積み重ね、意外性ある真相にたどり着き最後まで楽しませてもらった。シリーズ最新作、各種ランキングへ勝負の9月にふさわしい良作である。
ただ一点だけどうしても容認できないことがある。タイトルからして「どちらかが彼女を殺した」・「私が彼を殺した」との関連を匂わせておきながら、その2作とは異なり犯人が作中で普通に指摘されているのだ。
「どちらかが彼女を殺した」・「私が彼を殺した」は最後まで犯人が明かされず、読者は推理を楽しむことができた。これだけ酷似したタイトルならば当然今回もそれを期待して買った向きも多いだろう。作者か講談社かどちらが付けたか知らないが、売らんかなだけ考えた愚行であると言って構うまい。
評価はこれにより7点からマイナスし6点とさせていただく。頼むからこんな下らねえことやめようよ…。
23.11.8
評価:★★★ 6
別荘地で起こった連続殺人事件。犯人は動機も経緯も黙して語らず、遺族は真相を知るため検討会を催す。
そこに協力者として招かれた加賀恭一郎は、別荘族の間に潜む闇を解き明かしていく。
~感想~
犯人が黙して語らない事件の真相を、遺族たちが情報を持ち寄りそれを加賀恭一郎がすり合わせて推理していく。こんなの面白いに決まっている。特に作中でタイトルが現れた時には思わず唸った。
その後も熟練の腕で情報を整理し、新事実を適切に開示していき、納得行く推理を積み重ね、意外性ある真相にたどり着き最後まで楽しませてもらった。シリーズ最新作、各種ランキングへ勝負の9月にふさわしい良作である。
ただ一点だけどうしても容認できないことがある。タイトルからして「どちらかが彼女を殺した」・「私が彼を殺した」との関連を匂わせておきながら、その2作とは異なり犯人が作中で普通に指摘されているのだ。
「どちらかが彼女を殺した」・「私が彼を殺した」は最後まで犯人が明かされず、読者は推理を楽しむことができた。これだけ酷似したタイトルならば当然今回もそれを期待して買った向きも多いだろう。作者か講談社かどちらが付けたか知らないが、売らんかなだけ考えた愚行であると言って構うまい。
評価はこれにより7点からマイナスし6点とさせていただく。頼むからこんな下らねえことやめようよ…。
23.11.8
評価:★★★ 6