~あらすじ~
探偵見習いの望は、三探偵の一人・御堂八雲に呼び出され、怪事件について語り合う綺譚会に参加することに。
そこで紡がれる物語は、無数の顔を持つ怪盗・無貌と彼の協力者・魔縁たちにまつわる、恐怖と悲哀の歴史だった。
~感想~
時系列が(作品上での)現代に戻ったシリーズ第四弾。
個人的には「もう全然ミステリじゃなくなっても読む」と宣言したが、今回も連作短編集の形を取りながら、ミステリ要素はやはり薄め。しかし物語としての謎と解決、どんでん返しの妙味は健在で、怪奇小説とも捉えられる雰囲気も抜群。
連作短編集としての仕掛けがちょっと珍しく、個々の短編を伏線として(↓ネタバレ↓)
それぞれの短編で現れたヒトデナシを用いて最後のバトル展開を盛り上げるのが面白い。その手があったか!
完膚なきまでに「つづく」で終わるラスト、これまでのシリーズを読んでいることを前提とした展開と、一見さんはお断りなので、興味を持たれた方はぜひ最初から読んでいただきたい。
次は第三弾で描かれたエピソードゼロの続きに戻るのか、後を引くところでぶった切られた今作の続きになるのか。次回作が待ち遠しい。
11.9.15
評価:★★★★ 8
探偵見習いの望は、三探偵の一人・御堂八雲に呼び出され、怪事件について語り合う綺譚会に参加することに。
そこで紡がれる物語は、無数の顔を持つ怪盗・無貌と彼の協力者・魔縁たちにまつわる、恐怖と悲哀の歴史だった。
~感想~
時系列が(作品上での)現代に戻ったシリーズ第四弾。
個人的には「もう全然ミステリじゃなくなっても読む」と宣言したが、今回も連作短編集の形を取りながら、ミステリ要素はやはり薄め。しかし物語としての謎と解決、どんでん返しの妙味は健在で、怪奇小説とも捉えられる雰囲気も抜群。
連作短編集としての仕掛けがちょっと珍しく、個々の短編を伏線として(↓ネタバレ↓)
それぞれの短編で現れたヒトデナシを用いて最後のバトル展開を盛り上げるのが面白い。その手があったか!
完膚なきまでに「つづく」で終わるラスト、これまでのシリーズを読んでいることを前提とした展開と、一見さんはお断りなので、興味を持たれた方はぜひ最初から読んでいただきたい。
次は第三弾で描かれたエピソードゼロの続きに戻るのか、後を引くところでぶった切られた今作の続きになるのか。次回作が待ち遠しい。
11.9.15
評価:★★★★ 8