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小金沢ライブラリー

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映画感想―『ヴォイス』

2008年11月09日 | 映画感想

~あらすじ~
声楽の素質を持つ女子高生ヨンオンは、音楽室に居残り、歌の練習をしていた。
そこにどこからか入ってきた聴き慣れない声。
その夜、ヨンオンが殺害された。


~感想~
姿は見えないが声だけが親友の耳に届き、校舎に閉じ込められた主人公という「世にも奇妙な物語」テイストの設定がまず目を引く。
だがその設定が十全には活かされず、名物のどんでん返しも意外性に乏しく、いまいち小粒な印象。
さすがに韓国ホラーだけに見て損することはないのだが。
どうでもいいが主要人物が終始「音楽の先生」呼ばわりされるのはあんまりじゃなかろうか。


評価:★★☆ 5
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映画感想―『霊 リョン』

2008年11月07日 | 映画感想

~あらすじ~
記憶をなくした女子大生ジウォンの前に、ある日高校時代の同級生だという女性ユジョンが現われ、共通の友人だったウンソが死んだと聞かされる。
数日後、大学を訪れた刑事からユジョンもまた死んだことを知らされる。ウンソとユジョンの2人の死に共通していたのは、どちらも“水のない場所”での溺死という点。事件の謎が失われた記憶の中にあると感じたジウォンは、自らの過去を調べ始めるのだが……。


~感想~
「どんでん返し映画が見たければ韓国ホラーを観ろ」という格言が(僕の中には)あるのだが、まさにその好例。
どんでん返し映画です。と書けばそれだけで感想になる作品である。
それにしても、日本に持ち込まれる韓流ホラーはほとんどがこういった映画なのだが、韓国では当たり前なのか、それとも仕入れる日本側の趣味なのかは興味あるところ。
結末を付けないことがホラーだと信じ込んだ、凝り固まった頭の和製ホラーとは一線を画した韓流ホラーに大ハズレなし。


評価:★★★ 6
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映画感想―『ナルニア国物語』

2008年05月19日 | 映画感想

~あらすじ~
第二次世界大戦下のイギリス。
空襲を逃れ疎開したペベンシー家の4人の子供たち。
あるとき末っ子のルーシーは大きな衣装だんすの中に入り、雪に覆われた森の中に出てしまう。
そこは、言葉を話す不思議な生き物たちが暮らす魔法の国ナルニア。
しかし偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていたのだった……。


~感想~
ディズニーが映画化ということで多少の不安はあったが、なんら不満のない正統派ファンタジーとして完成している。
どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』がちらついてしまうが、短いながらにしっかりと作りこまれており、妙に理にかなった戦術(狭隘に誘いこんでの高地からの投射攻撃)など、決して子供向けではない。
実にファンタジーのカタルシスをよく解っていて、ベタな物語が好きな向きには特に薦められる。やはりファンタジーはベッタベタでなくては!
惜しむらくは時間の短さで、それでも壮大な世界観は描けているのだが、あっけなく流れてしまう場面も多く、もっともっと物語に浸っていたかった。が、そのあたりは続編に任せるべきだろう。
『ロード・オブ・ザ・リング』が楽しめた方は必見。子供向けとあなどるなかれ。


評価:★★★★ 8
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映画感想―『LOFT』

2008年04月21日 | 映画感想

~あらすじ~
スランプに陥った女流作家・春名礼子は担当編集者・木島の勧めで、東京郊外の緑に囲まれた洋館に引越す。やがて彼女は、大学教授の吉岡が向かいの建物にミイラ化した1000年前の女性を極秘に保管していることを知るのだったが…。


~感想~
馬鹿ホラーここにきわまる。

監督から「実力の半分しか出さないように」と厳命されたとしか思えないほど酷い棒読みで繰り広げられる、ホラーの名を借りた喜劇である。
中谷美紀も豊川悦司も本当はもっとできる子のはずなのに。西島秀俊も……いや西島はどうだろう。
映像表現はとにかく美麗なのだが、脚本がはちゃめちゃで、怖がらせようとしているらしい場面で苦笑とツッコミばかり沸き起こってしまう。
特にクライマックスのミイラに説教する豊川悦司には悶絶。しかもミイラは説教に負けて成仏してしまうのだ。千年生きてきたくせにどんだけメンタル弱いんだお前は。
ラストシーンも豊川渾身の池落ちを含め、もはやただの一発ギャグにしか思えない。落ちたときの擬音は「ズコーー!」がぴったり。
また配役も明らかに失敗で、亡霊役の安達祐美がとにかくかわいい。あんな小柄で童顔じゃ、泥だらけで突然ぬっと現れても絶対怖くないって。馬乗りで首絞められても巴投げするって。

物語をホラーとして成立させるには、映像美よりも大切なものがあることを教えてくれる作品でしょう。


評価:0 なし
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映画感想―『デビルマン』

2008年03月17日 | 映画感想

~あらすじ~
必要なし。


~感想~
いや、意外とがんばったんじゃね?
事前に情報は仕入れていたので、棒読みやストーリーの適当さ、シレーヌやジンメンの扱いの酷さは覚悟していたので「確かに酷いな~」と楽しんで観られた。
そりゃ予備知識なしに映画館で観ちゃった日には大変なことになるだろうが、酷い酷いとさんざん言われてるのを知り、10秒に一回ペースでツッコミながらテレビで観る分には問題なし。
しかしせっかく深夜枠で放送したのに美樹ちゃんの生首とか生首とか生首などがカットされたのは残念だった。なんのための深夜枠だ。ゴールデンタイムに放送するリスクを避けただけではないか。
細かいツッコミはやりだすときりがないので、星の数ほどある各サイトの映画感想を参照してもらうとして、2時間という枠にあの壮大な物語を(強引にしろ)詰め込んだことだけは評価できるのでは。
原作の深い部分を慎重に避け、深い部分の上澄みだけをすくい、すくい切れない部分は解りやすく作り変え、いちおうの起承転結を(むちゃくちゃにしろ)まとめたことくらいは褒めておきたい。
……いやもちろん、原作殺しとかそういうレベルではなく、デビルマンという素材を使って学芸会のわりにがんばりましたってレベルの話なんだけども。
この映画は(これを映画と呼ぶことを各方面に深くお詫びいたします)作品単体ではなく(これを作品と呼ぶことを以下同文)観てしまった人々の魂の叫び、もとい感想を読むことを楽しむほうの作品(これを以下同文)でしょう。


08.3.16
評価:問題外
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映画感想―『DEATH NOTE the Last name』

2008年02月23日 | 映画感想

~あらすじ~
デスノートをめぐって繰り広げられる2人の天才、月とLの頭脳戦がつづくなか、2冊目のノートが現れる。
救世主“キラ”として凶悪犯を次々と粛清していく月。一方、一連の“キラ事件”を捜査するためインターポールから送り込まれた天才Lがキラを追いつめていく。
そんな中、月は「キラ逮捕への協力」と称して、自ら捜査本部に乗り込むのだったが・・・・・・。


~感想~
最新作『L change the world』で派手にネタバレされているので今さらだが、予備知識なしで観るべき傑作。
原作の「ここで終わってればよかったのに」というところで見事に終わらせてくれた。あれだけの人気マンガを大胆にアレンジした英断に拍手。公開してすぐに観た人がうらやましい。もうこっちが原作でいいんじゃね?
原作ファンは必見。こういう映画化もあっていい。


評価:★★★★☆ 9
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映画感想―『DEATH NOTE』

2008年02月19日 | 映画感想

~あらすじ~
名門大学で法律を学ぶ天才・夜神月は、法による正義に限界を感じていた。そんな時、彼は『DEATH NOTE』と書かれた一冊のノートを手にする。それは、“名前を書かれた人間は死ぬ”という死神のノートだった。
そして自らの手で犯罪者を裁きつづける月の前に、インターポールから送り込まれた天才“L”が現れる。


~感想~
終盤までほぼ原作どおりに進み「これなら映画じゃなくてもいいんじゃね?」と思っていたところに、ラストの逆転が。
南空ナオミのファン(いるのか?)には原作よりもさらに悲しい結末かもしれないが、このアレンジはお見事。前編としての役割は過不足なく果たしたといえるだろう。


評価:★★★☆ 7
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映画感想―『ローレライ』

2008年01月19日 | 映画感想

~あらすじ~
1945年8月。同盟国ドイツは降伏し、広島には最初の原爆が投下される。
窮地に立たされた日本軍はドイツから極秘裏に接収した戦利潜水艦・伊507に最後の望みを託す。
特殊兵器“ローレライ”を搭載する伊507に課せられた任務は、広島に続く本土への原爆投下を阻止するため、南太平洋上に浮かぶ発進基地を単独で奇襲すること。この無謀な作戦を遂行するため浅倉大佐によって招集された乗組員は、艦長に抜擢された絹見をはじめ、軍人としては一癖も二癖もあるまさに規格外品の男たちだった……。


~感想~
『終戦のローレライ』体験版といったところ。
原作は文庫4冊にもわたる長編であり、それを2時間強に縮めたわけだから窮屈になるのも当然。
「このセールスマン誰? 高須? なんで?」と戸惑っているうちにローレライが発動し、原作を読んでいないとさっぱり意味が解らないようなローレライの弱点が明かされ、あっさり裏切りあっさり和解し(高須あんまりだよ高須)、清永のあんまりな最期に唖然とし、あれよあれよという間にラストシーン。
原作を読んでいないとどこまで理解できるのだろうと心配になるが、映画を見て面白かったら原作をどうぞという体験版ととらえれば、それなりに楽しいSFアクションではなかろうか。
逆にいえばフリッツも小松も土谷も抜きに、たったの2時間でよくぞここまで日本映画が原作を再現して見せたと感心すべき。
もし映画を楽しめたのなら、100倍面白い原作をぜひ。


評価:★★☆ 5
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映画感想―『笑う大天使(ミカエル)』

2008年01月18日 | 映画感想

~あらすじ~
川原泉の人気漫画を実写映画化。
ごく普通の女子高生・史緒は、突然母親を亡くし、生き別れとなっていた大金持ちの兄・一臣と再会する。
兄の勧めで、渋々ながら転校することになった先は、由緒正しいお嬢様学園。そこは、根っからの庶民である史緒にとっては全くの別世界。
息の詰まる日々を送る史緒だったが、クラスメイトの和音と柚子も猫をかぶっていることを知り意気投合する。そんな矢先、学園で大事件が勃発する。


~感想~
メジャーではない(と思う)が熱狂的ファンを多く抱える川原泉作品。
姉の薦めで読んだ僕もファンで、その実写化とあっては見過ごせない。
前半は原作の忠実な再現で、「これならアニメでいいんじゃね?」と思うが後半にいたって一変。
『チャーリーズエンジェル』よりよっぽど『チャーリーズエンジェル』なアクションは、並の映画よりはるかにしっかりしている。やるじゃないか上野樹里。
惜しむらくはラスト、原作ファンにとっては自明のことを最後まで取っておき、今更のように明かして「サプライズです」と胸を張られても困る。読んでなくても気づきそうだし。
原作つきということで、予定調和の部分も楽しむのが吉。原作ファンならそこそこ納得できるのでは。


評価:★★★ 6
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映画感想―『人形霊』

2008年01月16日 | 映画感想

~あらすじ~
森の奥深くに建つ人形ギャラリー。ある日、5人の若者が人形師のジェウォンからこの洋館に招待された。
館内には様々な人形が所狭しと並び、その精巧な美しさに5人は魅了される。そんな中、彫刻家のヘミは自分を以前から知っているという謎の少女ミナと出会う。
そして誰もが洋館の空気に得体のしれない不安を感じ始めた頃、首を切られた人形が発見され……。


~感想~
人形大暴れ。
どこから調達してきたと聞きたくなるような、人形に組み込まれたランプなどの異様な調度品がもう、それだけで不気味。
人形特有の無表情な怖さを生かした作品かと思いきや、残酷描写全開のスプラッタな暴れっぷりで意表をつく。
和製ホラーは理由のつかない恐怖と解決しない物語が名物だが、韓国ホラーは理由も解決もどんでん返しも付けてくれる。
終盤は除霊アクションになってしまい、怖さはどこかに消えてなくなるが、確かな演技力で損はしない作品に仕上がっている。


評価:★★☆ 5
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