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小金沢ライブラリー

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DVD感想―『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』

2009年05月08日 | 映画感想

~あらすじ~
呪われた海賊バルボッサとの闘いを乗り越えたジャック・スパロウ。
しかし彼は、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズに魂を奪われようとしていた。
13年前、ブラックパール号を手に入れるためジョーンズと“血の契約”を交わしていて、その契約の刻限が迫り……。


~感想~
前作よりも磨きがかかったジャック・スパロウのキャラ立ちと、謎あり冒険ありモンスターありチャンバラありの怒涛の展開で最後まで引っぱってくれる。
思いっきり「次回へつづく!!」なラストはあんまりだが、三部作の真ん中を担う作品として文句のつけようのない出来であろう。


評価:★★★☆ 7
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DVD感想―『ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記』

2009年05月07日 | 映画感想

~あらすじ~
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツは、彼のもとを訪れた古美術商からある驚きの情報を知らされる。
今なお多くの謎に包まれているリンカーン大統領暗殺事件の犯人による日記の一部が発見され、そこには暗殺の真犯人としてベンの祖先トーマス・ゲイツの名が記されていたという。
大統領暗殺者の末裔という汚名を着せられてしまったベンは冤罪を晴らすべく、仲間とともに調査を開始する。


~感想~
前作の反省(?)をふまえスケールが大幅にアップ。名所めぐりや、冒険よりも盛り上がるスパイ的な盗みのテクニックもあいかわらずで、中だるみが一切ない。
ディズニー映画だけに重い展開もなく、敵役もいつの間にか特に説明もなくいいヤツになっていたりと、家族で安心して見られる娯楽作品に仕上がっている。


評価:★★★☆ 7
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DVD感想―『ナショナル・トレジャー』

2009年05月04日 | 映画感想

~あらすじ~
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ。彼は何世代にも渡るゲイツ家の夢を継ぎ、ある伝説の秘宝を追い求めていた。
だがその秘宝は1779年、独立戦争の真っ只中のアメリカで忽然と消えてしまう。ベンは、合衆国独立宣言書に署名した最後の生存者がベンの先祖に残した言葉を手掛かりに、謎を探る。


~感想~
明らかに「インディ・ジョーンズ」を意識した作品だが、スパイ映画のような盗みの描写や、2時間ドラマのような名所めぐりを絡ませ、独自色を出すことに成功している。
とにかくテンポが早く、暗号も謎もちょっと頭をひねれば解いてしまい、次から次へと場面が転換して飽きさせない。
おしむらくはスケールがやや小さめで、結局のところ都市部の狭い範囲を行ったり来たりしているだけなのがネックだが、たいした問題ではあるまい。
主役がニコラス・ケイジだけにアクションよりも策謀に重きを置いた、新たな冒険映画の佳作の誕生である。


評価:★★★ 6
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DVD感想―『ボーン・アルティメイタム』

2009年05月03日 | 映画感想

~あらすじ~
ある日、イギリスの大手新聞に記憶を失ったスパイ、ジェイソン・ボーンの記事が載る。そしてその担当記者ロスから、CIAの極秘計画トレッドストーンをアップデートした“ブラックブライアー”という計画の存在を知らされるのだが……。


~感想~
最近のシリーズ物の映画は、前作を観ていることが前提のものが多いが、これもその類で、冒頭から説明無用の展開なのでどうか第一作から観てほしい。
ボーンの新しさは、スパイ映画にありがちの超人的な戦闘能力やハイテク機器を排し、その場その場の状況に応じた作戦を瞬時に組み立て、身の回りの物を活用して窮地を突破していくことにある。
危機に陥ったボーンが周囲に目を走らせ、なんの変哲もないタオルや雑誌を手に取っただけで、いったいそれをどう使うのかと期待を持たせ、しかも予想だにしない活用法を見せてくれるのが醍醐味である。
前二作をふまえた展開に、映画史に残るド派手なカーチェイス、最高に後味のいい結末と、申し分のない傑作で、シリーズを重ねるごとに完成度が高まっているのもさすが。
当初は三部作と予定されていたが、続編の製作も決まったそうで、非常に楽しみである。


評価:★★★★ 8
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DVD感想―『ボーン・スプレマシー』

2009年05月02日 | 映画感想

~あらすじ~
CIAの諜報員パメラ・ランディは、内部で起きた公金横領事件を調べていた。
しかし何者かに襲撃され、重要資料を奪われてしまう。
採取した指紋を照合し犯人を特定、そこには新生活を送るボーンの名が浮上するのだが……。


~感想~
雑誌TUEEEEEEEEEEEEEEEE!!!

大団円で幕を閉じた前作を引きついだ、最悪の幕開けから一気に引き込まれる。
ボーンのチート全開な能力はもちろん健在で、あらゆる強敵やピンチを、卓越した状況判断力ではねのけていく、ただ肉体的に強いだけではないスパイ像が斬新かつ面白い。
幕開けが幕開けだけに、終始暗い雰囲気が立ち込めるが、やはり大団円に落ち着くストーリーもいい。前作を超えた正統な続編である。


評価:★★★★ 8
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映画(DVD)感想―『 M:I‐2』

2009年05月01日 | 映画感想

~あらすじ~
ジョン・ウー監督によるシリーズ第2作。
休暇中のイーサンのもとに緊急指令が下った。それはテロ集団に奪われた致死細菌"キメラ"の奪回。早速新チームが編成されるが、そこには見知らぬ女盗賊・ナイアの名があった。不審に思いながら、イーサンは彼女に接近を図る。


~感想~
よくも悪くもジョン・ウー作品に仕上がっている。
いつからイーサンは中国武術の達人になったんだろうと思うような、激しい格闘はもちろんのこと、お約束の二丁拳銃、多用されるスロー演出、舞い上がる白いハトと、もうお腹いっぱい。
なんだかスパイ映画というより「沈黙のミッション・インポッシブル」とか「イーサン無双」と呼ぶべき無敵っぷりで、そういえばせっかくチームを組んでいるのに、イーサン以外は運転手とハッカーとヒロインという取り合わせで、そりゃあイーサンが一人で暴れるしかないよなと納得したりしなかったり。
ともあれアクション映画としては(MI2である必要がまるでないのだが)普通に面白い作品である。


評価:★★★☆ 7
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DVD感想―『ミッション・インポッシブル』

2009年04月27日 | 映画感想

~あらすじ~
スパイ組織IMFのイーサンは、仲間とともに東欧で作戦に当たるが……。


~感想~
ごめん、ちょっとなめてた。
トム・クルーズが嫌われてるのか、映画マニア(笑)がコケにしているのか、あまり評判のかんばしくないシリーズで敬遠していたのだが、これはスパイ映画の大傑作ではないだろうか。
いまさらこの映画を紹介するのもアレなのだが、冒頭の意外な展開には驚いたし、中盤の潜入作戦はうまいし、どんでん返しも決まり、ラストの大立ち回りも熱く、非の打ち所がない。
まさにスパイ映画のお手本といった感じで、万人が楽しめる傑作である。


評価:★★★★☆ 9
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映画(DVD)感想―『ワン・ミス・コール』

2009年04月23日 | 映画感想

~あらすじ~
日本の「着信アリ」をハリウッドでリメイク。
女子大生のベスは、友人の不可解な突然死を悲しんでいた。そんななか、別の友人の携帯電話にいつもと違う着信音が鳴る。そこには3日後の着信が記録され、彼女自身の悲鳴のような声が録音されていた。
そして3日後、彼女は列車に轢かれ……。


~感想~
「リング」「呪怨」と一定の成功を収めてきた和製ホラーリメイクの完全な失敗作。
なにがダメかというと「一切怖くない」のが致命的。基本的に原作に忠実なリメイクなのだが、アレンジ(?)として用いた、呪われた人間の周りに奇妙な人間が現れるという趣向が大失敗。
見えそで見えない、ふとしたはずみに見え隠れする怪異が和製ホラーの真骨頂だが、欧米でははっきりと見せるのが普通なのだろう。ただグロいだけの化け物にうろつかれても、ちっとも怖くはない。
駄作だ駄作だと思っていた原作「着信アリ」がある程度は面白かったと思えてしまうほどの出来である。
つーか観ていて心拍数が1つも上がらないホラーってある意味すごいよな。


評価:なし 0
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映画(DVD)感想―『28日後…』

2009年04月21日 | 映画感想

~あらすじ~
ある夜、即効性の怒りを発するウィルスに感染している実験用チンパンジーが、研究所に侵入した動物愛護活動家たちによって解放されてしまう。
その直後、活動家の一人がチンパンジーに噛まれて豹変、仲間に襲いかかり……。
28日後。
交通事故で昏睡状態に陥っていたジムは、ロンドン市内の病院で意識を取り戻す。ベッドから起き廊下をさまようジムだったが、院内にはまったく人の気配がなかった。人の影を求めて街へ飛び出したジムは、そこで驚くべき光景を目にする。


~感想~
こんなに酷い映画は久々に観た。
ゾンビ映画だが登場人物がのきなみゾンビよりバカなのだから始末が悪い。
移動中、多くの壊れた車が立ち往生しているトンネルに差しかかると、止められるのも聞かずに意気揚々と乗り込み、車の残骸を「イーヤッハー!」ノリノリで乗り越えた矢先、パンクしてしまいゾンビに殺到されるバカ親父を皮切りに、バカに次ぐバカが目白押し。
クソ映画なので遠慮なくネタバレすると、特に軍人が最強にバカである。
保護した女性2人に「我々には未来がない。だからヤラせろ」と飛躍した論理で迫り、抵抗した男を抹殺しようとするのは、まだ人間の醜い本性を描いていると言い訳ができるが、その女の片方が中学にも入ってない子供だったり、「このドレスで着飾れ」と要求するのはバカとしか言いようがない。
シチュエーションにこだわってんじゃねえよ。
対する女も負けてなくて、「なにも感じないようにしてあげる」と少女に飲ませた薬が明らかに麻薬系で、ラリッた少女は暴走するわ、軍人サイドも抹殺しようとした男に逃げられる無能ぶりだわ、逃げた一般人の男はいきなり軍人顔負けの戦闘技術に目覚めて大暴れするわの有様。
なんだこれ。


評価:☆ 1
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映画(DVD)感想―『レッド・クリフ partⅠ』

2009年04月01日 | 映画感想

~あらすじ~
ジョン・ウー監督が、三国志の"赤壁の戦い"を全2部作で描く。
西暦208年。帝国を支配する曹操は、80万の大軍で劉備、孫権の征討に動く。劉備は撤退が遅れ、曹操軍に追いつかれてしまい全滅の危機に。
軍師の孔明は、劉備に孫権との同盟を進言、自ら孫権のもとへと向かう。しかし、孫権軍では降伏論が大勢を占めており、孔明は若き皇帝孫権の説得に苦心する。
孫権が兄と慕う司令官・周瑜と面会する孔明だったが…。


~感想~
三国志ファンから見れば、雰囲気たっぷりの関羽・張飛・趙雲が真・三国無双な暴れっぷりを見せてくれるだけで満足なのだが、三国志を知らない人が見て楽しめるのかどうか。
「チーム・バチスタの栄光」でも思ったが(日本の医療エンタメ映画を引き合いに出すのもどうかと思うが)どうして原作にないシーンに尺を割いてしまうのかわからない。独自の展開を入れるのは当然だが、それが冗長なものばかりで、明らかにテンポを落としているのだ。
また、業績が史実とかけ離れているからと言って甘寧を甘興というオリジナル武将にしたが、せっかく別人にしたわりに水賊上がりの豪傑という甘寧とまるっきり同じ設定で、オリジナル要素が皆無(しかも甘寧の字は興覇だ)なのもいただけない。
たぶん史実と異なり戦死するから名前を変えたのだろうが、創作なのだから別に赤壁で甘寧が死のうがかまわないと思うのだが。吉川栄治なんか張郃ほどの大物を間違って3回も殺してるんだし。
タイトルは大嘘で赤壁の戦い前に物語は終わるが、配役でもめたわりにハマリ役の金城孔明(白いハトにエサをやり、濡れたハトを白羽扇で乾かす!)や、壮大なスケールの映像など内容よりも雰囲気を楽しめばいいのではなかろうか。


評価:★★☆ 5
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