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小金沢ライブラリー

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映画(DVD)感想―『ゾンビーノ』

2009年07月07日 | 映画感想

~あらすじ~
長く続いたゾンビとの戦争で危機に陥った人類は、ゾムコン社が開発した特殊な首輪に救われた。それをはめたゾンビはおとなしく従順になり、現在では家事もできるペットとして一般家庭で飼われていた。友達のいない少年ティミーの家でも、母ヘレンが世間体を気にしてゾンビを飼うことに。
やがて、ティミーはゾンビをファイドと名づけ、心を通わせていくのだが……。


~感想~
あらすじを見てもらえばわかるとおり、考えたヤツは完全に頭おかしい映画なのだが、そのイカれたアイデア一つで、話の展開的にはいたって正しいゾンビ映画を、絵面は普通にグロいシーンなのに笑わせたり、心温まらせてしまうのだからすごい。
ハートウォーミングでコメディチックなゾンビ映画という前代未聞の作品を生み出してしまうとは、ゾンビ映画というジャンルには想像を超える可能性が秘められているのだなあ。


評価:★★☆ 5
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映画(DVD)感想―『フィフス・エレメント』

2009年07月02日 | 映画感想

~あらすじ~
2214年、巨大なエネルギー体が地球に接近しつつあった。
一方、タクシー運転手のコーベンはひょんなことから赤い髪の少女を救う。
コーベンは彼女リールーを神父の元へ届けるが、そこでリールーこそ地球存亡のカギを握ると知らされる。


~感想~
初見。観る前にはSFの傑作らしいと思っていたが、ただのB級三文映画だった。

リュック・ベッソン監督が16歳の時に構想したもの、と言われれば実に納得の雑なストーリーと、日本人には厳しいアメリカンな笑いの数々に終始引きっぱなし。
正直なところ、見どころはミラ・ジョヴォヴィッチの脱ぎっぷりの良さくらい。
制作費が足りず、金稼ぎのために2日で脚本を書いた『レオン』が大ヒットしたとか、いったんはオーディションに落選したジョヴォヴィッチ姐さんが監督に直談判するや突如ヒロインに抜擢されたとか、公開直後にジョヴォヴィッチ姐さんがなぜか監督と結婚したとか、映画自体よりも背景のほうがよっぽど面白い、脱力必至のダメ映画でした。


評価:問題外
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映画(DVD)感想―『D-WARS』

2009年06月20日 | 映画感想

~あらすじ~
怪獣がギャー。イケメンがワー。美女がキャー。バリーンドカーンウオー。完。

~感想~
韓国で公開された年のナンバーワンヒットを記録した一方で、アメリカのレビューサイトで最低映画賞に輝いた糞映画、それが今作である。
韓国での大ヒットは韓国人の感性がアレなわけではなく、単に宣伝の勝利だろうことは、彼らの名誉のために付記しておきたい。
背景はともかくとして、感想はどうかというと、なんと一言で済む。
こ れ は ひ ど い
である。
CGが『デビルマン』並だったら『デビルマン』級の歴史的駄作だったに違いない。
しかしCGだけは、質感や背景への溶け込みこそハリウッドには一歩及ばないものの、気合と愛のこもった作りこみに、満載のアイデアに支えられ超大作にも劣らない出来栄えになっている。
だがそれ以外の要素のなにからなにまで――脚本、カット割り、演技、シナリオ、キャラ造型――すべてが大学生の自主制作映画とどっこいどっこいなくらい破綻しているため、金だけ異常にかけたB級映画になってしまっているのだ。
どう破綻しているのかいちいちツッこむと『デビルマン』並にきりがないので、もしニコニコ動画にアップされた場合につけられそうなタグを紹介するにとどめよう。

クルマ最強説
クルマTUEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!
・神出鬼没ジジイ
・夢オチを二度やるという発想に脱帽
・一足飛びに500年さかのぼる記憶
・大蛇「本気出したら追いついてた」
・CG班だけが本気
ここはロサンゼルスのどこなんだ
一撃必殺のブレストファイヤー
シーユー来世!
・もう一度飲み込むなら吐くな
酔拳をほうふつとさせるラストシーン

……しかし冷静に考えるとこの映画と『トランスフォーマー』がどう違うのかわからない気もするから困る。


評価:★★ 4
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映画(DVD)感想―『バイオハザードⅢ』

2009年06月06日 | 映画感想

~あらすじ~
ラクーンシティでの惨劇から数年後、Tウィルスの感染は世界中へ広がり、人類はアンデッドへ、地上世界は砂漠へと化していた。
さらに、アンブレラ社では“アリス計画”が始動し、アリスのクローン実験がくり返されていく。
そんな中、ひとり世界をさまようアリスは、アラスカが感染の及んでいない安息の地だと記されたノートを手に入れる。


~感想~
もうバイオというか世紀末救世主伝説になってきた感があるが、普通に楽しめるアクション映画になっている。
が、そんなことよりも重要(?)なのは、観ていて『ワン・ミス・コール』よりよっぽど心拍数の上がる場面が多かったのはどういうことなのか。
そういえば前二作でもホラー映画の基礎をわきまえた驚かせ方を心得ていて、並のハリウッドホラーよりもぞっとすることが多々あった。
そのあたり、ホラーだと思って観ていないから驚くのか、それともホラー大国・日本のスタッフの手が入っているのか、ほんの少しだけ興味があるようなないような。


評価:★★★ 6
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映画(DVD)感想―『スパイダーマン3』

2009年06月05日 | 映画感想

~あらすじ~
シリーズ第3弾。それぞれに深い事情を抱えスパイダーマンへの憎悪を燃やす3人の敵との対決に加え、MJとの波乱に満ちた恋の行方、さらには謎の黒い物体によってブラック・スパイダーマンとなった青年ピーターが、内面の悪と向き合い深く葛藤するさまが激しいバトル・シーンとともに綴られてゆく。
※コピペ


~感想~
前2作はあれだけよくできてたのに、どうして3作目でこんなになってしまったのだろう。
ストーリーが一から十まで破綻していて、どこから突っ込めばいいのかわからないほど。
ご都合主義は娯楽作品につきものだが、それにしても全てが都合よく動きすぎるのが問題。
一番わけがわからないのがヒロイン(あいかわらずかわいいんだかブサイクなんだかわからない微妙な顔がまぶしい)で、いちおうネタバレを避けて言うと、誰か「お前の彼はスパイダーマンだろ」と突っ込んでほしいところだし、真相が明るみに出てもいっこうに打ち明けようとしないあたりは「あれ? もしかして本当に別れたかったの?」と思えてしまう。
アクションさえよくできてればたいていの映画は楽しめる僕でも、プロットのあまりの壊れっぷりに、最後まで釈然としなかった。


評価:★☆ 3
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映画(DVD)感想―『ナイトミュージアム』

2009年06月04日 | 映画感想

~あらすじ~
冴えないバツイチ男のラリーは失業中で、最愛の息子ニッキーにも愛想を尽かされてしまう始末。
なんとか自然史博物館の夜警の仕事にありつくが、迎えた勤務初日、見回りを始めたラリーは、吸水機から水を飲んでいるティラノザウルスの骨と出くわしてしまい……。


~感想~
子供向け娯楽作品として正解を突き詰めた作品。
落ちこぼれパパの再起を軸に、息子との関係修復、憎めない悪役とのドタバタ対決、博物館の展示物がいきいきと動き回るという夢のある情景、強引な大団円と、まさに家族そろって楽しめる気のおけない映画。
歴史関係のさまざまなエピソードなど、教材にもうってつけではなかろうか。


評価:★★☆ 5
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映画(DVD)感想―『ロッキー・ザ・ファイナル』

2009年05月31日 | 映画感想

~あらすじ~
現役を引退し、愛妻エイドリアンにも先立たれ、一人息子との関係もこじれて満たされない日々を送るロッキー・バルボアは、地元フィラデルフィアで小さなレストランを経営していた。もはやかつての栄光とエイドリアンとの思い出にすがって生きる日々だったが……。


~感想~
「無茶」という大前提にさえ目をつぶれば、普通に楽しめる映画ではある。
シリーズファン向けのなつかしいシーンやエピソードがちりばめられ、試合も普通に盛り上がり、ロッキーとして成立していることは間違いない。
だがわざわざ続編を撮る必要はあったのかなあ……という疑問は常に頭の端から去らないのもたしか。
「ダイハード」や「インディ・ジョーンズ」のような現実離れしたアドベンチャーではなくスポーツが題材だけに、今後もシリーズは続いていくという気配を見せず、一度っきりの復活、シリーズの後日談という位置づけは正解だと思う。
こんなこと言って続いたらどうしよう……。

評価:★★☆ 5
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映画(DVD)感想―『ライラの冒険 黄金の羅針盤』

2009年05月29日 | 映画感想

~あらすじ~
パラレルワールドの英国。その世界では人々は、それぞれの心が動物の姿で具現化したダイモンと呼ばれる守護精霊と行動を共にしている。
12歳の少女ライラも“パンタライモン”というダイモンと常に一心同体。そんな彼女の周囲で子どもたちが行方不明になる事件が続発、親友ロジャーまでも姿を消してしまう。ライラは黄金に輝く“真理計”を手に、子どもたちが連れ去られた北の地を目指し危険な旅に出るのだが……。


~感想~
これはダメな映画だな……。
難点はいろいろあるが、人間につれそう目に見える魂・ダイモンという設定は面白いが、それが別段、物語に貢献していないのがまずひとつ。
子供向け作品ながら人が死にすぎるのも問題。撃たれてただ倒れるだけなら言い訳もできるが、ダイモン=魂が消滅しては明らかに死んでいるではないか。
またアクションシーンのほとんどがやけに暗い所で行われるので、なにが起きているのかさっぱりわからないのも痛い。
主人公のライラがあまりかわいくないのは置いといて、なにかというと無為無策に突撃しては捕らえられる(それも3回も)のもいただけないし、そんな無鉄砲なライラを「あの子は選ばれた子」だの「すばらしい子だ」とこぞって褒め称えるのも意味が解らない。あいつほとんど役に立ってないだろ。
また、登場人物がそろって人の言うことを鵜呑みにする性格で、異常にだまされやすいのもネックで、しかも一番だまされないし、逆にひとをだましまくるのがライラというのもなにか間違っている気がしてならない。
とどめにラストは「俺たちの冒険は始まったばかりだ」と大々的に「次回につづく!」なので物足りないことこの上ない。
総じて出来の悪いファンタジーというしかないだろう。


評価:★ 2
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映画(DVD)感想―『28週後...』

2009年05月28日 | 映画感想

~あらすじ~
「28日後...」の続編。
感染すると凶暴性を引き起こす新種ウイルス“RAGE(レイジ)”が猛威をふるったイギリス。
感染発生から28週後、米軍主導による厳重な監視の下、ようやく復興が始まったロンドン。スペイン旅行中で難を逃れたタミーとアンディの姉弟も無事帰国し、父親ドンと再会を果たす。
しかしその場に母アリスの姿はない。彼女は、人里離れた山荘に立て籠もっていた時、ドンの目の前で感染者に襲われてしまい……。


~感想~
前作とは比べものにならない進歩を遂げ、観られる作品にはなったものの、最大の弱点である「軍人がバカ」という点はまったく改善されていないのがネック。

↓以下ネタバレ注意↓

世界を滅ぼす(&救う)ウィルスの感染者に監視を置かないのは当然として、監視カメラももちろん設置してはいない。当たり前のように部外者が接触して感染し、市民を守るために隔離したら、そこに感染者が突入してパンデミック状態。
逃げ惑う人々と感染者の区別がつかないため、軍人は片っ端から撃ち殺すことを選択。(このあたりはテロリストと一般人の区別が付かないという見えない脅威に対する暗喩もあるのだろうが、そんな小難しい社会派な理屈はこの映画にいらない気がするんですけど……)
ここまででも相当にバカだが、反目した一人の軍人が市民をつれて逃げ始めてからバカがさらにエスカレート。救助に来たヘリは感染しているかもしれない市民の収容を拒否。ヘリの軍人は無理やり乗り移ろうとする市民をぶら下げ「振り落としてやるぜ!」とノリノリで蛇行運転。そこにゾンビたちが殺到すると「プロペラで殺してやるぜ!」とさらにノリにノッて大虐殺。
しかたなく逃げていくと車がエンストしてしまい、そこに「汚物は消毒だ!」と火炎放射器を構えた軍人が迫る。市民をつれて逃げている軍人はいちおう説得とか試みればいいのに「俺にかまわず先に行け」と考えなしの自己犠牲の心に目覚め、外に出て車を押し火だるまになって死亡。
戻ってきたヘリの軍人はさっきはノリノリで拒絶したくせに、今度はなぜか市民の救助を受け入れるという謎の心変わり。
そして結局、救助した市民のせいで感染がさらに拡大という身もふたもない結末でジ・エンド。

アメリカ人はバカだと思ってたけど、イギリス人ってもっとバカなんじゃなかろうかという思いを深くした映画でした。


評価:★ 2
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DVD感想―『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』

2009年05月10日 | 映画感想

~あらすじ~
シリーズ3部作の完結編。


~感想~
説明無用の三部作の完結編。
それだけに、単純な娯楽映画だったシリーズが、もう子供はもちろん大人も把握できない複雑な展開を見せてしまい、絡み合った人間関係やストーリーを、理解するのも大変。
誰と誰が敵で、誰の目的はなにで、誰は誰の味方なのかもわからないまま、物語はどんどん進んでいくが、細けえことはいいんだよと、シリーズを重ねるごとに派手になっていく展開を見ているだけでも、とりあえず楽しめてしまうのはさすがディズニー映画。
ところでさんざん引っぱった●●は結局、巨大化しただけでなんにもしてなかったと思うんだけどどうか。


評価:★★★ 6
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