おしっこの問題シリーズ、今回は
その2.過活動膀胱
「過活動膀胱」とは、膀胱に少しおしっこが溜まっただけで強い尿意を感じる蓄尿障害。
◆尿意切迫感=急にくる!
◆頻尿=何度もくる!
◆尿失禁=トイレに間に合わない!
という症状が特徴で、40才以上の男女の8人に1人に「過活動膀胱」の傾向があると言われ、もっと若い人にも見られます。
なんでそうなるの?
おしっこを作る・溜める・出すという生理は、脳と膀胱が神経を通して連絡しあって機能しています。
膀胱は自律神経の働きで収縮します。自律神経は意志とは無関係。おしっこを溜めるのも押し出すのも、意志とは関係なく自動的にそうなります。では我々は普段どうやっておしっこをコントロールしているのかというと、膀胱にはストッパーもちゃんと備えられているんですね。このストッパーは意志で動かせます。膀胱が収縮して尿を排出しようとしても、「ちょっと待った」ができるのはストッパーのおかげなのです。
脳と膀胱の連絡、自律神経、ストッパーの収縮が正常なら「過活動膀胱」は起きません。
2つのタイプ
「過活動膀胱」は脳や脊髄が損傷して神経がうまく働かない神経因性タイプと、非神経因性のタイプに分かれます。
神経因性の人に多いのは脳卒中や脳梗塞の後遺症、パーキンソン病、多発性硬化症など。
非神経因性では、ストレスや更年期で自律神経のバランスが崩れたり、出産や加齢の影響でストッパーの筋肉がゆるんだり、また、男性の前立腺肥大もこちらに含まれます。
どうやって治すの?
病院では、膀胱の収縮をゆるめる薬や、筋トレ、排尿訓練などで治療します。安定剤が処方されることもあります。
漢方では、
●脳と膀胱の連絡をスムーズにする=「お血」「痰湿」を取る
●自律神経=「肝」のバランスを調える
●精神=「心」を安定させる
●泌尿器・生殖器・内分泌系=「腎」の力を補う
などの方法を組み合わせて治療します。
おしっこの問題は老化=腎虚のサイン。腎を元気にするのは漢方が最も得意とするところです。
気をつけてほしいのは、高血圧治療薬の副作用としての「過活動膀胱」。
血圧の薬を長く飲んでいる人は、おしっこの悩みを解決しようと思ったら血圧も含めて根本的な体質改善が必要ですよ。
スタッフ 春田有紀子
その2.過活動膀胱
「過活動膀胱」とは、膀胱に少しおしっこが溜まっただけで強い尿意を感じる蓄尿障害。
◆尿意切迫感=急にくる!
◆頻尿=何度もくる!
◆尿失禁=トイレに間に合わない!
という症状が特徴で、40才以上の男女の8人に1人に「過活動膀胱」の傾向があると言われ、もっと若い人にも見られます。
なんでそうなるの?
おしっこを作る・溜める・出すという生理は、脳と膀胱が神経を通して連絡しあって機能しています。
膀胱は自律神経の働きで収縮します。自律神経は意志とは無関係。おしっこを溜めるのも押し出すのも、意志とは関係なく自動的にそうなります。では我々は普段どうやっておしっこをコントロールしているのかというと、膀胱にはストッパーもちゃんと備えられているんですね。このストッパーは意志で動かせます。膀胱が収縮して尿を排出しようとしても、「ちょっと待った」ができるのはストッパーのおかげなのです。
脳と膀胱の連絡、自律神経、ストッパーの収縮が正常なら「過活動膀胱」は起きません。
2つのタイプ
「過活動膀胱」は脳や脊髄が損傷して神経がうまく働かない神経因性タイプと、非神経因性のタイプに分かれます。
神経因性の人に多いのは脳卒中や脳梗塞の後遺症、パーキンソン病、多発性硬化症など。
非神経因性では、ストレスや更年期で自律神経のバランスが崩れたり、出産や加齢の影響でストッパーの筋肉がゆるんだり、また、男性の前立腺肥大もこちらに含まれます。
どうやって治すの?
病院では、膀胱の収縮をゆるめる薬や、筋トレ、排尿訓練などで治療します。安定剤が処方されることもあります。
漢方では、
●脳と膀胱の連絡をスムーズにする=「お血」「痰湿」を取る
●自律神経=「肝」のバランスを調える
●精神=「心」を安定させる
●泌尿器・生殖器・内分泌系=「腎」の力を補う
などの方法を組み合わせて治療します。
おしっこの問題は老化=腎虚のサイン。腎を元気にするのは漢方が最も得意とするところです。
気をつけてほしいのは、高血圧治療薬の副作用としての「過活動膀胱」。
血圧の薬を長く飲んでいる人は、おしっこの悩みを解決しようと思ったら血圧も含めて根本的な体質改善が必要ですよ。
スタッフ 春田有紀子