黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

コカリナアメリカ公演日誌  その1 カーネギーホール

2017-11-21 17:13:58 | 日記
 本隊より一日早くニューヨークに到着した先発隊4名は11月9日夕方ニューヨークJFK空港に無事到着。相次ぐテロで入国審査が厳しいと噂されていたが、これほど厳しいとは思わなかった。飛行機は定刻に着いたのに検査場を通過するのに1時間半。13時間のフライトの後、立ったまま1時間半待たされるのは辛い。どう見たってテロリストには見えない日本人の年輩の皆さんも並ばされて、せめてそんな人たちだけでも何とかならないのか、と思う。これもトラさんの嫌がらせなのか?でも無事入国検査場を通過。午後3時過ぎに到着したはずなのに、ホテルに着いたときはもう真っ暗。クタクタ。
翌日は朝からカーネギーホールに行き打ち合わせ。すでに2日後の私達のコンサートのポスターがデカデカと貼ってある。その前で記念撮影。フェイスブックにアップしたら、まだ日本にいたアンサンブルのメンバーの皆さんから続々、書き込みが。カネギーホールも歴史のあるホールのためか、色々制約があり厳しい。でもスタッフの皆さんはとても優しく、「一緒にいいコンサートを作ろう」という雰囲気にあふれている。それに救われる。そしてこのホールの凄いところは、ナマ音も音響を通した音も、どちらも素晴らしいという所。こういうホールはあまりない。ウィーン楽友協会はナマ音は素晴らしいのだが、音響を使うのに相応しいホールとは言えない。東京のNHKホールなどは音響を使うモノはいいけど、ナマ音で勝負するクラシックの人たちにとっては辛い。ところがカーネギーは、周美がリハーサルで試験的に両方やってみたところ、どちらも素晴らしいのである。であるが故に、クラッシクの人たちからも、ジャズやフォークソングの人たちからも愛されてきたのでは、と思う。クラッシクのようでもあり、ポピュラーでもあるような私たちの音楽にとってはぴったりのホールかもしれない。当日は公演がなかったためか、ショップも閑散としていた。周美がそのショップで新しい指揮棒を買ってくれた。どうと言うことのない、見かけはどこにでもある指揮棒なのだが、持った瞬間、腕が自然に動き出すような不思議な感覚に囚われた。やはり、このホールには音楽の神様が住んでいるのだろうか?翌日のコンサートがとても楽しみになった。ただ、お客さんがどのくらい入ってくれるのか、アンサンブル170名は全員無事到着してくるか?色々心配はつきまとった。夕方、成田発ユナイテッド航空便の一行が到着、続けてかなり遅れたが、羽田発のエアカナダ組が到着した。(つづく)


総勢280人のメンバーによるベートーベン「歓びの歌」

プロデューサー トニーさんと

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