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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ディアマンティ・システム(イタリア対ウルグアイ)

2013-07-11 14:51:32 | ワールドサッカー
夏バテの疲労が出始めた頃なので、今日は思い切って会社を休み、たまっていたワールドサッカーのビデオを見ることにしました。今更のネタですが、コンフェデ杯3位決定戦、イタリア対ウルグアイをネタにします。結果はもちろん知っていましたが、スペインの動きが鈍く凡戦だった決勝戦より、こちらの方が両者持ち味を出し、面白い試合でした。

理由の一つに、イタリアの戦術的工夫があります。イタリアは1次リーグのメキシコ戦、日本戦、準決勝のスペイン戦を見ましたが、最初は「ピルロ・バロテッリシステム」というべき、4-3-3の布陣を引いていました。ピルロのゲームメーカーとしての能力とバロテッリの決定力を前面に出し、他の選手は彼らの動きをサポートできる選手を起用していました。

しかし、そんなイタリアも、4-3-3では役に立たないはずのトップ下タイプ、アクイラーニ(7番)とディアマンティ(23番)をメンバーに入れていたのは疑問がありました。アクイラーニはフィオレンティーナの10番でボランチもできますが、ディアマンティはボローニャの10番ですが、カウンターサッカーで起点にすると生きるタイプの選手です。

そんなディアマンティは、こんなときのためだという、写真の布陣、4-3-1-2のトップ下に入れました。ピルロもバロテッリも負傷したイタリアですが、こんなオプションを持っていたのはびっくりで、ディアマンティはFKから1得点1アシストの活躍でしたが、流れの中でもボールが収まり、ボローニャのときと同じ仕事ができていました。

ウルグアイも引いて守るだけのチームではない、底力を見せました。それは右SB、Mペレイラ(16番)のイエローカードと、左SBカセレス(22番)の負傷がきっかけで打った、思い切った布陣変更です。普段のウルグアイの4-3-3は3人の中盤を引き気味に配置して、攻撃はフォルラン(10番)、スアレス(9番)、カバーニ(21番)に任せるパターンですが、この日タバレス監督が打った手は機能していました。

それは、スアレス、カバーニの2トップに、フォルランを左MFに回す4-4-2への変更でした。Mペレイラを右MFに上げ、ボランチのロドリゲスを左SBに置く布陣で、この布陣で急造MF、フォルランがMFとしてもうまいことを立証してみせました。南アフリカW杯ではFWで、シュートレンジの長さが売り物のフォルランですが、サイドハーフとしてクロスを上げるプレーも難なくこなしてみせるところはさすがでした。

結果はPK戦で、イタリアGKブッフォンの3人を止める活躍でイタリアが勝利しました。それでも、W杯では疲れ切っていてあまり面白い試合にならないこともある3位決定戦が、これほどの熱戦だったとは思っていませんでした。最後は両チーム足が止まった消耗戦でしたが、見てよかったと実感できた試合だと思いました。
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暑さの中の消耗戦(7/10浦和対FC東京)

2013-07-11 11:13:12 | 浦和レッズ
今日は体調不良で休暇です。そのため、こんな時間にブログを書いていますが、昨日の埼玉スタジアムのFC東京戦はテレビ観戦でした。浦和に勝つにはコンパクトにすればいいというのはどうやら全チームに知れ渡ったらしく、昨日のFC東京もコンパクトサッカーで浦和に対抗しました。浦和は前半、パスの出しどころがないという、甲府戦でも経験した苦しい状況になってしまいました。

私が見る限り、途中まで0-2とされた浦和の苦戦の要因は、トップ下の柏木、原口の位置がサイドに開きすぎていたことだと思います。やはり連日コンパクトサッカーに対抗する浦和は真夏の連戦によるチームの疲れは隠せず、どうしても一番プレッシャーのきつい真ん中を維持することができなくなっていたと思います。

その結果、興梠がポストプレーをしても受ける選手がおらず、相手のカウンターの起点にされてしまいました。それ以外にも、昨日の浦和は売り物の連動性が今ひとつで、普段ならボールを失わないはずの槙野や森脇がパスミスをする場面も見られ、かなり内容の悪い試合になってしまいました。

FC東京はポポビッチ監督が思い切ってターンオーバーをするチームで、昨日もルーカスをベンチスタートにして、前節好調の大卒新人、三田の活躍に期待してきました。その三田は先制ゴールに激しい上下動とインパクトのある活躍で、将来のFC東京を担いそうな選手だと思いました。

ただ、そういう工夫はしても、コンパクトサッカーは運動量が必要なシステムで、仕掛けたFC東京の方も苦しいはずだと思ってはいました。それは表に出ました。次第に、FC東京のバイタルエリアにスペースが空き始め、浦和が何度かチャンスを得始めます。興梠の1点目ではFC東京の最終ラインが信じられないようなスペースを与え、興梠のスピードと技術があれば決められると信じていました。

それを見れば、原口の同点ゴールは必然でした。これもFC東京のバイタルエリアが空いていて、そこにドリブルで持ち込んだ原口の、利き足でない左で決めた見事なゴールでした。2点ビハインドを追いついた引き分けですから、もちろん評価していいとは思いますが、それでも固定メンバーを起用したときのチームコンディションの維持という課題はあり、鈴木啓太が負傷するなど問題も出ています。次の川崎戦、どう対処するかは見てみたいものです。
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