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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

2部の王様(トミスラフ・マリッチ)

2009-02-10 18:52:25 | 浦和レッズ
2006年元旦の天皇杯決勝を最後に日本を去った、浦和の伝説マリッチ選手の思い出です。なぜ、今マリッチのことを思い出したかというと、彼が浦和を去った後に移籍した、当時3部リーグのホッフェンハイムが、今や1部で、しかも上位にいることを知ったからです。

未確認情報ですが、残念ながらマリッチ自身は今は現役ではないようですが、いつか上位を目指すというプランで、意欲的に選手を集めたホッフェンハイムの試みは成功しました。こんな形でホッフェンハイムの名前を聞くとは思わなかったので、いい意味で驚いています。

浦和に加入する前のマリッチは、2部リーグを中心に若い頃から試合に出ていました。ただ、いつも2部リーグでは結果を出すのに、1部リーグでは結果を出せず逆戻りというパターンの繰り返しでした。ただ、それは浦和で見たマリッチのプレースタイルからある程度想像がつきます。

マリッチは180cmを超える上背がありながら、ヘディングが弱いという欠点がありました。相手DFにぴったり付かれた状況では、ほとんどヘディングで勝つことができませんでした。レギュラーが保証されない1部リーグでは、途中出場で結果を出さないといけないので、パワープレーで使えないのは大きなマイナス材料でした。

しかし、2部リーグで結果を出せたのも、浦和時代のプレーからある程度想像がつきます。それは、マリッチの売り物が、「とにかく点を取る」というプレースタイルだからです。こういう選手は、仲間が信頼して粘り強くクロスを上げ続け、マリッチがマークを外してくれる一瞬を待ってもらえないと生きません。

そのため、マリッチを主力選手として扱った浦和なら、合うまでクロスを上げられる信頼を得られたのでしょう。そのマークを外す秘密は、残念ながらマリッチ一人に注目しないとわからないので、サッカー記者でもわからないかもしれません。

ただ、天皇杯準決勝の大宮戦で、テレビが点を取る直前のマリッチを写していました。そのときのプレーを見る限りでは、まずマーカーをある方向に走って釣り、上体をほとんど動かさないで逆方向に走れることではと想像しました。

スピード型ではないマリッチですが、運動量は多いです。その運動量で、相手のマークを外すテクニックを持っていたことが、天皇杯の活躍の理由と思います。後に来たワシントンの印象が強烈なので、マリッチは忘れ去られ気味ですが、久しぶりに思い出したので書いてみました。
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