こばとの独り言

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「9-nine-そらいろそらうたそらのおと」 あらすじ・感想

2018年05月03日 00時00分00秒 | 美少女ゲーム

2018年4月発売タイトル第4弾は、ぱれっとの「9-nine-そらいろそらうたそらのおと」でした(*'∇')

前作をやらなくてもいいとのことですが、実際にはやってないと分からない部分は当然ありますねヽ(´ー`)ノ

9-nine-そらいろそらうたそらのおと 概要
9-nine-シリーズの2作目。異世界にあるべきアーティファクトを使った人間による連続殺人事件が起こったため、その真相を突き止め、元凶となったアーティファクトを全て回収することが目的のお話。
本作は、1作目の学園の生徒が校内でアーティファクトを使って火災を起こした事件後から始まります。

9-nine-そらいろそらうたそらのおと 世界観・設定
【白巳津川】
9-nine-の舞台。いわゆる学園都市で、コロナ飲料という有名な企業の本社があることでも知られているが、それだけでは足りないため、町興しとして「輪廻転生のメビウスリング」というオリジナルアニメを作ったが大失敗に終わった。
アニメのイベントが行われたその日に地震が発生し、それからというもの、白巳津川で連続石化事件など不思議な事件が起こるようになる。
【白蛇九十九神社】
白巳津川にある神社。ここには、遥か昔から奉納されてる本物の神器があり、これもアニメに“神様が残した秘宝”として登場している。神器はこぶしより少し小さいくらいの歪な球体をしており、ぱっと見、錆びた鉄の塊のような物だが、アニメフェス開催中に発生した大地震により壊れてしまった。それにより、都たちに不思議なことが起こるようになる。
新海翔の推察では“異世界と繋がりやすい場所”ではないかということだが・・・。
【喫茶ナインボール】
主人公の新海翔の行きつけのお店である「喫茶ナインボール」は値段が安くボリュームもあることから学生たちに人気がある。このお店はコロナグループの創始者が引退後に始めたもので、今は孫の九條都がウェイトレスとして手伝いに来ている。その時の都はメガネをして雰囲気が変わっているため、翔はウェイトレスが都であることに気付かず、認識したのはつい最近のこと。それから、ここには翔の他に“パフェクイーン”と呼ばれる女の子の常連がいる。
【アーティファクト&ユーザー】
白巳津川で発生した大地震以降、シルバーアクセのような物を所有している人物を“ユーザー”と呼び、ユーザーはアクセサリを所有することで超能力を使うことが出来るようになった。そのアクセサリは「輪廻転生のメビウスリング」にも登場しているため、その名称はそのアニメで使われていた“アーティファクト”となった。命名者は九條都(ただし、元々その名前だったらしい)。
アーティファクトにはそれぞれ違う能力が備わっており発動条件も変わる。更にアーティファクトは所有者を選び、所有者が死亡すると自分を扱える人間の下へ移動する。その場合、世界を超えることも出来る。又、そのアーティファクトの力がそのユーザーの本質となる。そして、ユーザーには能力発動時に身体のどこかに紋様(スティグマ)が浮かび上がる。アーティファクトは本来、異世界の物であり、その異世界と繋がっている白蛇九十九神社では神器が閂代わりになっていたが、それが大地震によって壊れてしまったため、異世界へのゲートが開いてアーティファクトがこちら側の世界へ流入してしまった。
スティグマの形状はアーティファクトによって変わり、“覚醒”し真の力を発揮すると体全体に顕れる。又、アーティファクトユーザー1人につき1つという制約はなく、複数のアーティファクトを所有している者もいる。
【輪廻転生のメビウスリング】
白巳津川が町興しの一環として制作したオリジナルアニメ作品。2クール全25話で白巳津川の伝承を元に作られた。お金をかけただけあって、作画だけは一定の評価はあったものの、内容は地元民で伝承についてある程度知っている人でも1話に10回は首を傾げる説明不足さがあり、このアニメを観た新海天は“クソ”と評価している。実際、このアニメの感想をSNSに書くとバカにされるという程に大失敗している。そのため、ファンが非公式ファンサイト「アガスティアの葉」を作り、そこでファン同士が細々と交流している。関連したイベントを毎年聖地である白巳津川で行われているが、それも盛り上がることがない。
白巳津川の伝承を元にしたということもあり、“アーティファクト”など現在の白巳津川で発生している不思議な出来事に符合する部分が多く、新海翔たちはこのアニメに一連の事件の真犯人に繋がるヒントがあるのではないかと思い始めているが・・・。

9-nine-そらいろそらうたそらのおと キャラクター紹介
新海翔

本作の主人公。無愛想でクールに見えるが中身は割と適当な性格で、女の子に対しては年相応の反応を見せるムッツリスケベ。妹の天の“一人部屋が欲しい”というワガママにより親から家を追い出され、現在は一人暮らしをしている。
重度のシスコンで、普段は天とのことを雑に扱ってはいるものの、妹の性格をよく理解しており、天が落ち込んでいるときは的確な言葉で励まし、ピンチのときは全力で守り抜く。また、天の面倒に慣れ過ぎたせいか、案外お節介なところがあり、アーティファクトの出現という状況の変化に追い付けていなかったにもかかわらず、都に協力することを決意する。
都がバイトしている喫茶ナインボールの常連の1人で、かつてハンバーグセットばかり頼んでいた時期があったことから、ウェイトレス達の間では「ハンバーグ先生」と呼ばれていて密かな人気があり、とあるウェイトレスからはいつもハンバーグを勧められてしまっている。
ソフィーティアの判断では、翔もユーザーの1人らしいが、翔はアーティファクトを所有しておらず、その能力も不明。そのため、普通じゃないアーティファクトの力を得ている可能性があることから、ソフィーティアに危険度がトップクラスと判断され、最優先監視対象となってしまった。

新海天

本作“そらいろそらうたそらのおと”におけるヒロイン。翔の妹。両親に甘やかされて育てられたせいか、ちょっとワガママで甘え上手。見た感じギャルっぽくで賑やかだが、小心者で打たれ弱く人見知りが激しい。その為、兄に対していつも態度では生意気なことを言っているものの、いつも兄と一緒に行動している。翔のことは“にいやん”とか“にぃに”と呼び、呼び方がそのときの状況によって変わるが、本当に兄を頼りたいときは“お兄ちゃん”と呼ぶ。
翔とは兄妹だが現在は一緒に暮らしていない。理由は天が一人部屋欲しいと駄々をこねた結果、天に甘い両親が兄の翔を家から追い出したため(ただ、天がそんなワガママを言ったのにはある理由がある)。“天(そら)”という名前について中二病っぽいという理由で不満があり、いつか改名したいと考えている。
アーティファクトユーザーの1人。能力は「存在感の操作」。存在を目立たせたり逆に目立ちにくくすることができる能力。対象は本人だけじゃなく“目に入る範囲”にある物なら距離に関係なく何でも可能。ただし、かけられる対象は1つのみ。能力をかけた対象の周囲にあるものにも効果を及ぼすことが出来るが、対象が多くなるとその分だけ効果が薄くなる。又、見られている相手には効果がない、通用するかどうかは相手のアーティファクトの対抗力次第(少なくとも翔や都には効かない)という欠点がある。
彼女の能力は通常は役に立つか立たないのかよく分からないが、覚醒するととんでもなく恐ろしい力へと変わる。覚醒した力は“その世界に存在すらできなくなる”というもの(死ぬわけではなく限りなく希薄になる)。天がその気になれば、その存在ごと人々の記憶からも消し去ることが可能となる。尚、アーティファクトの形状はバングル。スティグマは背中。天がユーザーとなったのは、校舎内で発生した火事の後であり、気が付いたらアーティファクトを持っていたという。

九條都

シリーズ1作目“ここのつここのかここのいろ”のヒロイン。有名な飲料水メーカー・コロナグループの社長令嬢。お金持ちだが節約が家訓のためか、家事が得意でいつもお弁当を自分で作ってきている。趣味は節約と貯金。菓子パンを3つ食べてるとブルジョア扱いされる。
翔とはクラスメイトだが、今まであまり話したことはなかった。真面目で成績優秀。責任感が強く、コロナグループが出資したアニメ「輪廻転生のメビウスリング」が失敗した後も、街の人に迷惑をかけたからと、イベントでコスプレイヤーをするという嫌な役目を引き受けた。
祖父が経営している「喫茶ナインボール」でもウェイトレスとして手伝いにきており、その時は眼鏡をしているがファッションの一部のため度は入っていない。よく“ごめんなさい”と謝るため、母親からはあなたの“ごめんなさい”は軽いと注意されている。尚、しっかりしているように見えて、実はかなり天然でうっかりさん。
大地震当日に神社で拾った髪飾りのアーティファクトを持っており、“ユーザー”の1人。能力は「他人の持ち物の所有権を奪い、その持ち物に関する記憶まで消してしまい、奪った物品は問答無用で自分のものにしてしまう(元の持ち主は奪われている間の記憶も無くなる)」というもの(後に希亜が「メルクリウスの指」と名付ける)。スティグマは左手の甲部分。発動条件は、対象の10メートル以内に近づき、対象物が都の視界に入っていること。ただし、これは都の固定観念による能力の限界であり、実際の能力発動条件は自由度がとても高く、対象も“物”に限らない。
都は自分の能力を“盗人の力”と称し、それが自分の本質だと分かってショックを受けていたが、アーティファクトすら奪えるという自分の力が他のアーティファクトに対しての切り札になると分かったため、ソフィのアーティファクト回収に協力することとなった。しかし、相手からアーティファクトを奪うと奪われた相手は暴走して死ぬ可能性があるという事実をソフィーティアは隠している。
ソフィ曰く、魔眼のユーザーの天敵とのことだが・・・。

香坂春風

翔たちと同じ学園に通う3年生。コミュ障で人見知りが激しく男性が特に苦手で、いつもビクビクオドオドしている。女子相手ならかろうじて話をすることが出来るが、小声のため喋ってても何を言っているか聞きとることが難しい。
「輪廻転生のメビウスリング」の非公式ファンサイト「アガスティアの葉」の掲示板に自分の能力について書き込んだアーティファクトユーザーの1人で、そこでは「エデンの女王」と名乗っている。そして、その掲示板の管理人とも親しく、よく能力について相談している模様。
彼女の能力は「魅了」(まだ確定したわけではない)。能力が発動すると男子が自分に寄ってきてしまう。それだけじゃなく、人格が正反対の女王様のような性格に変わるが、これはアーティファクトの能力とは関係なく春風が意識的に人格を変えている可能性がある。

結城希亜

人体石化事件の被害者と同じ玖方女学院に通うボーイッシュな女の子。「喫茶ナインボール」の常連でいつもパフェを食べているため、“パフェクイーン”と呼ばれている。パフェに関しては並々ならぬ熱意がある。私服はゴスロリ衣装で言動もどことなく中二病。しかし、正義感は強い。
ユーザーの1人。自分自身の能力を「ジ・オーダー」と呼んでおり、無敵の力だと絶対の自信を持っている。スティグマは左目だが、アーティファクトの形状は不明。

成瀬沙月

白蛇九十九神社の巫女で教師。翔のクラスの担任でもある。新海兄妹とは親同士が昔から付き合いがあることから親しい間柄。職業だけなら聖職者っぽいが、口を開けば毒を吐いたり、自分の生徒をネタにして楽しんだりと素敵な性格をしている。しかし、郷土史専門というだけあって、自分の住んでいる土地についてはかなり詳しく、しっかりした考えを持っている。
郷土史を専攻するぐらい自分の故郷に愛着を持っているということもあるせいか、アニメ「輪廻転生のメビウスリング」については完全に否定的で、イベント中にもかかわらず巫女服にならずに私服でいたり、地震でアニメフェスが中止になったことについて“ざまぁみろ”と言っていた。
尚、この手のキャラに必ずあることだが、年齢について話すのはタブーである。

深沢与一

翔の友人でクラスメイト。中性的な見た目と愛嬌のある性格で、一部の女子からは“王子様”と呼ばれているが、中身は色欲まみれ。コミュ力が非常に高く男女問わず交友関係もかなり広い。
ユーザーではないらしいが・・・?

ソフィーティア

大地震の日に神社に落ちていたあまり可愛くないぬいぐるみ。いつの間にか翔の部屋に置いてあり、それ以降ずっと置きっぱなしになっていたが、後に正体が発覚する。
その正体はアーティファクトを管理する組織“セフィロト”の一員。そのぬいぐるみの姿は仮の姿であり、本物は翔たちと同じ種族であるものの、異世界の人間。本人曰く美人な女の子。やや傲慢な考えの持ち主で翔たちの世界の人間を見下している。騒がしいのが嫌いなため、天がいるときは姿を見せようとしない。
アーティファクトユーザーを自分で見つけることは出来ないが、アーティファクトを複数所持しており、ぬいぐるみには複数の魔法が付与されている。その複数の魔法の1つ、姿を消す魔法はユーザーには無効のため、ソフィが見える人=ユーザーということになる。そのため、ぬいぐるみを見つけた翔のことをユーザーだと判断した。
アーティファクトの能力について、聞かれなかったことに関しては必要以上のことを話そうとしない。“ここのつここのかここのいろ”のある時間軸ではとある事実を都に教えず、あることをキッカケに自分の能力についての事実を知った彼女が単独行動をとるようになってしまい、結果的に死に追いやってしまったことがある。
尚、厨二っぽい希亜は、異世界の住人である彼女のことを“エルフヘイムの住人”と呼んで、特別視している模様。

9-nine-そらいろそらうたそらのおと あらすじ
文字数制限に引っかかったため、導入部分については体験版を参照
翌朝、少し甘えんぼになりくっ付いて離れない天を連れて登校すると、その途中で春風が2人を待っていました。翔たちはなるべく関わらないように行こうとしますが、春風が道をふさぐため、とりあえず相手にすると、春風は手紙を天に渡します。その手紙の内容は昨日の件に関することで、「昨日はごめんなさい。私では止められませんでした。よければ連絡ください」とIDと一緒に書いてありました。昨日の件で天はリグ・ヴェーダに捕まり怖い目に遭いましたが、春風だけは天のことを心配して放してあげてと言っていたことから、天はそれを信じて連絡をとってみることにします。そして、そのやり取りの結果、直接会って話をすることになり、都がバイトの日であったことから、何かあったときの対策も取れるということで待ち合わせ場所をナインボールにしました。しかし、春風からは男の人が怖いから翔は来ないでほしいという要望があったため、翔は別行動で学園に残り同じ学園にいるという司令官の手がかりを探すことにします。しかし、その途中で希亜から連絡があり情報交換をすることになり、ナインボールには春風が来ることから、場所を変えて公園で待ち合わせをします。そして、翔は春風と天のやり取りの報告と他2人の特定が出来ていないことを話し、希亜は昨日のリグ・ヴェーダ3人をこっそり撮った写真のデータを翔に送ります。
一方、春風との接触は彼女が極度のコミュ障だったことから、ロクに話も出来ず収穫はなし。春風は別の人格にはあまり頼りたくないらしいという情報だけが得られました。その日の夜、天が実家に帰ったため、久しぶりに1人で過ごしますが、そこへソフィがやってきて進捗を聞いてきます。翔はアーティファクトユーザーを4人見つけ、1人は仲間に、1人は敵か味方か不明、あとの2人は敵対したと報告し、敵対した理由はアアーティファクトの力で世界を支配すると言っていたからだと言うと、ソフィもそういうタイプは嫌いだから協力すると言います。そして、どちらか・・・特にフードの女性が魔眼のユーザーである可能性があることから、ソフィに希亜から貰った写真を見せて情報を集めてもらうことになりました。翌朝、ソフィからの報告を待つまでもなく、天が春風とメッセージのやり取りをして司令官の素性が判明。司令官は春風のクラスメイトで高峰という名前でした。話したことはなかったものの、春風の様子を見てアーティファクトユーザーではないかと思ったらしく、掲示板のやり取りもあって、春風がそうではないかと思い声をかけて交流が始まったとのことでした。ただ、春風は男性と話すのが苦手だったため、高峰と話すときは別人格に頼ってしまい、その別人格の春風は自由に能力を使える世界に興味があるようで、春風は別人格の意思でなし崩し的にリグ・ヴェーダに参加することになってしまいました。ただ、春風は人を殺すつもりなど毛頭なかったため、一昨日のやり取りで人殺しを厭わない高峰たちの言葉に不信感を抱きました。つまり、元の人格の春風はリグ・ヴェーダを抜け翔たちの陣営につくか迷っていました。
天から春風とリグ・ヴェーダの関係について教えてもらった翔は、上手くすれば春風をリグ・ヴェーダから引き抜いて自分たちの仲間にすることが出来るかもしれない・・・そう考えますが、考え事をしていると与一が声をかけてきたため、考え事は中断し相手をしますが、そこへ天が“気になることがあるから偵察に行く”と連絡があったため、都と目が合い2人で険しい表情をします。そんな2人の様子を見ていた与一から冷やかされますが、ふと翔は与一がコミュ力のお化けで顔が広いという部分に着目し、高峰のことを知っているかもしれないと思い、聞いてみることにします。すると、与一は高峰のことを“蓮夜”と下の名前で呼び捨てにしたため、翔は与一の顔の広さに驚きます。希亜から貰った写真を見せると、本人であることに間違いはないようで、与一の幼馴染でした。ただ、仲が良かったのは子どもの頃の話で、今は会えば少し話をするくらいの関係でしたが、連絡先は知っていると言います。ただ、本人に確認してからでないと連絡先は教えられないと言われたため、自分たちがリグ・ヴェーダのことを探っていることがバレると警戒されるかもしれないと思った翔は、ひとまず連絡先を教えてもらうことは諦めました。一方、天が言っていた気になることとは春風のことで、天とやり取りしている優しい性格が本当なのか、それとも女王様のような性格が本当なのか見極めるために昼休みに様子を見に行っていました。すると、春風はいつも朝に見せているような男をはべらすことはせず、むしろ教室ではずっとぼっちでいました。イジめられているわけでもなく本当にただ友達がいないぼっち。天はメッセージのやり取りだけとはいえ、それなりに親しくなっていたことから、春風を放っておけなくなり、明日の昼食に誘ってみようと提案します。それを聞いた希亜も相手の出方を伺うしかないから敵を懐柔するのも悪手ではないと賛成し、春風の件については天たちに任せることにしました。こうして、作戦名“ハルモニアの調べ”(要するに春風懐柔作戦)が始まるのでした。
作戦“ハルモニアの調べ”を決行し、中庭で昼食を食べた天と都と春風。そこで天は春風からリグ・ヴェーダのことを聞きますが、春風はフードの女のことについては何も知らないようでした。彼女は“アーティファクトユーザーが迫害されない世界を作る”という高峰の考えには共感していたものの、“人を殺すこと”に関しては許容できず、不信感を抱きました。しかし、もう1人の人格は高峰たちに協力するつもりでいるらしく、普段は元の人格である自分が主導権を握っているけど、男の高峰の相手をするときは怖くてどうしても別の人格に頼ってしまい、それで協力せざるを得なくなってしまうと話します。天は男性が苦手になったキッカケがあったのか聞くと、春風は小学生時代に男子にイジメられたことがトラウマになっていると答えます。天はそれなら見た目は怖いかもしれないけど中身は無害な自分の兄でまずは男性恐怖症を克服してみようと提案。そして、高峰たちとの付き合いが不安なら、案外頼りになるウチの兄に相談してみるといいかもと言い、先日の校舎内の火災の件で翔が活躍したことを教えると、春風は翔のことを“白馬の王子様”と呼びます。そして、都から先輩の白馬の王子様になってくれるかもしれません、今夜彼の部屋で夕食会とかどうですかと言われると、春風はそんなに信頼できる人ならと承諾します。そして開かれた夕食会では、翔と春風の間に気まずい空気が流れたものの、天が間を取り持ちつつ都がフォローすることで、何とか春風も会話に参加することが出来、夕食会自体は雑談で終わります。しかし、事態は一刻を争うため、翔は天たちの制止を無視して本題を切り出します。先輩はこれからどうしたいのかと。しかし、春風が答えにくそうにしていたため、翔はひとまず自分の考えを彼女に伝えます。
話を聞く限りでは先輩はリグ・ヴェーダを離れる方に傾いている。しかしやつらは好戦的で、先輩が協力しないと分かれば敵と認識するかもしれない。そうなると俺たち側についているかいないかに関わらず、自動的にあいつらの敵になってしまう。そうなったら俺たちも出来る限りのことはするけどあまり無責任な約束もできない。先輩は他人にあまり強く出られない性格だから、無茶するよりかは現状維持もありかもしれない。仲間と認識されている状態なら絶対とは言えないが安全だし敵対するよりはよほどいい。俺たちは先輩も仲間にとは思っているけど無理強いはしない。そういう選択もありだと言いたかった、先ずは自分の身の安全を第一に考えてほしい・・・そう説明します。そして、先日の天が捕まった一件で、先輩がいなかったら天は酷い目にあっていたかもしれないと言い、天の心配をしてくれたことに感謝の言葉を伝えると、春風は恥ずかしさが極限まで高まってしまい、人格が入れ替わってしまいます。しかし、彼女からも情報を得ようと、都は、リグ・ヴェーダのことについて聞くと、別人格の春風も元の人格とは若干ニュアンスは違うものの、“能力を好きに使える世界”についてのみ賛同しているだけで、暴力については嫌いだと答えます。そして、別人格の春風は先ほどの翔の言葉に感動し、翔に惹かれていると告白し、二人だけの理想郷を作りましょうと言って翔に言い寄ります。しかし、天や都に睨まれて翔がかろうじて拒否すると、春風は自分の能力のことを匂わせますが、能力についてはハッキリと答えてはくれず、未だ不明のままでした。そして、別人格の春風はリグ・ヴェーダには従わず、翔たちにも強力するつもりはないが、いつかは翔を自分のものにすると言い、今の自分はあの子が望んだもの、自分の言葉はあの子の言葉、自分の望みはあの子の望み、おとなしいあの子ならば簡単に御することが出来るなど甘い考えは捨てた方がいいと忠告して帰っていくのでした。
翌日、与一から明日の夜、高峰蓮夜にフードの女を紹介してもらえることになったという話を聞いた翔。どうやら、与一は自分がユーザーであると嘘を吐いたようで、もしも蓮夜がユーザーとしての与一を仲間に誘うつもりでいるなら、ユーザーであることを貫き通した方がいいと忠告しておきます。放課後、そのことを希亜たちにも報告。天の能力がフードの女に通用しない以上、現場の様子を見に行くことも出来ないため、情報収集はソフィに任せることになりました。一方、高峰蓮夜が管理している掲示板“アガスティアの葉”では本格的にユーザーを釣るための書き込みが増え、春風もそれに参加していました。春風は翔の忠告を受け、現状維持を選択したようでした。天はその春風からゴールデンウィークあたりにオフ会が開かれるという情報を聞いており、翔たちも早急に対策を取りたいところでしたが、リグ・ヴェーダに魔眼のユーザーがいるとはまだ確証が得られていないため、慎重に事を運ぶ必要がありました。その日の夜、天は翔の部屋に泊まりますが、翌日、天は自分のスティグマが大きくなっているような気がすると翔に言います。その後、ソフィが現れ魔眼のユーザーの犠牲者が出てないか調べてほしいと言われ、ニュースサイトを見ますが、新たな犠牲者は出ていないようでした。それを聞いたソフィは、完全に枝分かれしてしまっていると言います。彼女はパラレルワールドを観測することが出来ますが、ある枝ではこの時点で新しい犠牲者が出ているのに対し(恐らく都編のことを言っている)、こちらの枝では新しい犠牲者は出ていないということでした。そして、その枝が完全に分岐する特異点となっているのが翔でした。そのため、ソフィは翔に対し、あなたの行動じゃ様々な事象に影響を与えるから注意しなさいと忠告します。その話が終わった後、翔は天のスティグマが大きくなっていることを報告すると、ソフィは天に能力を頻繁に使っているかどうかを聞き、天が割と使ってると答えると、校舎で火災を起こし自らも燃えた男のようになりたくなければ、能力を使うのはよしなさいと忠告するのでした。
夜、与一がリグ・ヴェーダと会っている時間帯に天と夕食を食べるために出掛けた翔。あわよくば与一たちを見つけられたらというつもりでしたが、駅前でその与一に声をかけられます。リグ・ヴェーダの面々の反応は様々でしたが、蓮夜はやりあうつもりはないらしく、与一を連れてどこかへと行きます。しかし、フードの女はやり合うつもりでその場に残りましたが、春風が翔の傍に寄りフードの女・・・ゴーストが手出しできないように守ります。女に守られている翔を見て、ゴーストは翔を挑発しますが、翔がその挑発には乗らずにいると、能力を発動させ翔に攻撃をして去って行きました。攻撃は脅しのつもりだったのか翔にかすっただけでしたが、能力は魔眼とは違うようでした。とはいえ、危険な存在であることに変わりはなく、春風は翔に注意を促して蓮夜たちに合流すべくその場を去っていきました。夕飯を食べて部屋に戻ってくるとソフィもやってきます。ソフィは2人に対ししばらく休めと命令します。ゴーストはソフィですらも素性を調べ切ることが出来ず、分かったことと言えば、複数のアーティファクトを持っていること、それにより幾重にもエンチャントをかけて天の能力も無効化していること、そして、魔眼のユーザーである可能性が高いということでした。想定していた中でも最悪の相手で、アーティファクトの所有数も知識も桁違いであると。ソフィはそう言って、翔たちに彼女の足下にも及ばないから決して近づくなと忠告し去って行きました。翌日、翔たちはナインボールに集まり、昨日の件の報告をしますが、それを聞いた都が不思議に思います。翔たちに何度も警告し、昨日は攻撃して脅してきた、しかし、こちらは明確にリグ・ヴェーダの妨害をしたわけではない、なのにどうして、そんな強い人が脅しをしてまで自分たちを警戒しているのかと。その都の疑問に対し、希亜は、ソフィが言っていた別の枝で起こったという魔眼の次の犠牲者がこちらの枝では発生しなかった・・・つまり、自分たちは犯人の抑止力として機能しているのではないかと言います。無自覚の抑止力、それが何かは分からないけど、もしかすると自分たちは既にあと一歩のところまで犯人に迫っているのかもしれない、だからこそリグ・ヴェーダは警戒しているのではないか、そして、翔に警告してくるということは、翔の身近にいる人物がゴーストかもしれないと。
それから1週間後。ゴールデンウィーク中、翔たちは特に何もせずに過ごし、リグ・ヴェーダのオフ会を利用した仲間集めも失敗し、完全に膠着状態に陥っていました。そして、ゴールデンウィーク明け。天と一緒に夕飯を食べた後、翔は手がかりがないか最初の魔眼の犠牲者が出た公園に足を運び、そこでゴーストが自分を警戒する理由を考えます。最初の犠牲者のときにその場に残ったのは自分のみ。そのときに何か手がかりがあったのではないかと。翔は最初の犠牲者をユーザーだったと仮定し、ゴーストは犠牲者の女子生徒がユーザーであることを特定して殺したのではないか、殺す理由はアーティファクトの回収のため。イーリスは鬼を石化してアーティファクトを回収したという解釈があることから、異世界人である(と思われる)ゴーストからすればこちらの世界のユーザーは“鬼”ということになり、イーリスの行動と合致する。ソフィが言っていた最悪のケースとはこのことではないかと。過激な手段を用いてアーティファクトを回収する同業者とかち合い、翔たちの身の安全のために待機を命じた・・・そう考えれば色々と辻褄が合い、納得する。そこまで思考したとき、翔は自分の迂闊さに気付きます。目の前にゴーストがいたのです。ゴーストは翔とやる気でしたが、翔がお前には敵わないから邪魔もしないと敵対する意思がないことを表明すると、態度を少し和らげ、そういうつもりなら今までのことは水に流そうと言います。そして、翔に近寄り、蓮夜の言ってることは気にするな、あいつはその場のノリで話しているだけだといきなり気安い態度で話しかけてきます。そして、少し話した後、ゴーストはその場を去ろうとしますが、すぐに態度を変え、スティグマを発動。翔も警戒は解いていなかったとはいえ、逃げ切ることが出来ず、魔眼の力に捕まってしまいます。徐々に石化する翔。そんな翔にゴーストは翔に突っかかった理由を話します。それは翔がユーザーだから。都たちもユーザーでしたが、翔たちのグループの中でも最初に翔を選んだ理由は、翔のように中途半端に正義感を持っているやつが面倒だから。弱いくせに絶対にいつか面倒を起こす。だから最初の標的にしたと言います。そして、彼女の言葉からゴーストは異世界人ではなくこっち側の人間であることも判明しました。
ゴーストはなかなか石化しない翔に業を煮やし、更に石化を加速させようとしますが、そこへソフィが間に割って入ります。しかし、ぬいぐるみの状態ではゴーストに対抗できないため、翔を庇うとあっさりと消えてしまい、再び翔は1人になってしまいました。ゴーストはソフィがいなくなった後、再び翔に攻撃をしかけようとしますが、今度は家に帰ったはずの天が公園にやってきました。天は以前捕まったときのトラウマがあるせいか、ゴーストに対して怯えながらも兄を守ろうとします。そして、天はゴーストに対抗するために能力を覚醒させます。彼女の能力は存在感を消すだけのものと思われましたが、覚醒した力はそれどころではありませんでした。相手の存在そのものを消してしまう能力(厳密にはものすごく希薄になり、この世界に存在することすら出来なくなる)。その力でゴーストは消されてしまいますが、妙に落ち着いた態度のまま、翔に必ず殺すと言い残して消えていったのでした。
半分石化したまま天に部屋まで連れてきてもらい、復活したソフィから事情を聞くことにします。ソフィが言うには、別の枝では3人目の犠牲者が・・・しかもユーザーの犠牲者が出たようでした(恐らくそのユーザーは都だと思われる)。ゴーストはそのユーザーを石化して粉々に砕いたものの、アーティファクトは持ち帰っていないようでした。その理由はソフィがすぐに出現したから。石化させ粉々にした理由は、アーティファクトだけは石化しないため、石化して粉々にすればどこからかアーティファクトが出てくるから。ゴーストがイーリスのことをまったく知らなかったため、彼女はこちら側の人間であることが判明したものの、アーティファクトや色々な知識を手に入れるには異世界人の協力が必要であることから、ソフィとは別の異世界人がこちらの世界に来ている可能性が浮上します。しかも、ソフィが話したがらない事も全てゴーストに教えてしまうほどの危険人物。ゴーストも天が無意識に手加減して存在が限りなく希薄になっただけだから、いつかは自力で復活するだろうということでした。天の覚醒についても相当負荷がかかったはずだから能力の使用を控えるようにと忠告します。ソフィが去った後、天は翔に謝ります。その理由について、本当はゴーストがお兄ちゃんに声をかけたときに助けにいきたかった、でも、動けなかった、お兄ちゃんが石になりかけてても動けなかった、怖くてただ見てただけと話します。翔は“でも助けてくれただろ”と言いそうになったものの、それは口にせず、ただ彼女の頭を優しく撫でてあげます。すると、天はホッとしたように笑みを浮かべますが、翔が頭をぐしゃぐしゃにすると、いつものテンションに戻るのでした。
魔眼のユーザーの特定に成功し、その目的がユーザーを殺害してアーティファクトを収集することであることも判明。しかし、リグ・ヴェーダにはまだ高峰がおり、ゴーストの存在を消した報復をしてくる可能性があり、そのゴーストも時間が経てば復活してくる、更にゴーストに情報提供した異世界人の存在もある。しかも、彼らに対して翔たちには対抗手段がないため、予断を許さない状況は続いていました。都と希亜が昨晩の話を聞いて翔の部屋へやってきて状況を確認。2人が帰った後、ソフィが魔眼の特性について話します。魔眼は目を合わせると身動きが取れなくなって石化が始まるが、視線を遮ることが出来れば動けるため、2人以上で対峙すれば対応が可能であること、石化が始まっても即死はせず翔のように時間が経てば治るが、その前に臓器が石化したらアウトであるということでした。ソフィは他に、まだ高峰蓮夜は昨晩の件に気付いていないことを話し、ゴーストが復活したら連絡することを約束して去っていきます。それから天は、色々と翔の世話をあれこれ焼きますが、子どもの頃のようにベッタリをくっ付いて離れなくなっていました。
翔は天の行動に違和感を覚え、天が買い物に行っている間にソフィを呼び出し、覚醒のリスクについて詳しく聞くと、ソフィはだんだん理性が効かなくなって発狂し始めると答えます。天にその兆候が僅かながらも見られることから、翔はアーティファクトの契約を解除できる方法はないかと聞くと、ソフィはあるから今はそれを準備していると答えます。その方法とは、“アンブロシア”という霊薬を飲ませて仮死状態にすることでアーティファクトを騙して契約を解除するというものでした。しかし、あまりに強力な薬であることから、以前こちら側の人間に使ったときは二度と目覚めませんでした。そのため、今はこちら側の世界の人間用に効果を弱めたアンブロシアを作らせているということでした。それが完成するまであと数日。翔は天にもうこれ以上アーティファクトに関わらせたくないから契約を解除させたいと言い、ソフィは完成したら一本あげるから好きに使いなさいと言います。そして、翔はもう1つ質問します。そんな薬があるのにどうしてイーリスはユーザーを殺して回ったのかと。すると、ソフィはやや不機嫌になったものの、答えます。ソフィが所属する組織“セフィロト”には穏健派と過激派の2つの派閥があり、ソフィが穏健派、ゴーストに情報提供した人間が過激派でした。とはいえ、穏健派であっても必要であれば非情な決断もするし命を奪う、イーリスもやむを得ない状況下でのみユーザーを石化していた、けれどそのやむを得ない状況が常態化している連中がいる・・・それが過激派でした。今まではお互い不干渉を貫いてきましたが、こちらの世界で対立することになり、翔たちによる代理戦争のような状態になってしまったと話し去っていくのでした。
翌日、いまだ石化状態が解けない翔は学園を欠席。その間に自分のアーティファクトを目覚めさせる方法を考えますが、結局何も思いつかず夕方を迎えます。天が帰ってくるのを待っているとインターホンが鳴らされ、その人物が沙月であると分かり、返事しないと昔話を暴露すると言われ、渋々出ることに。しかし、ドアを開けるとそこには沙月だけではなく、春風も一緒にいました。春風の存在に翔が驚いていると、沙月は勝手に中に入り、翔の身体を見て、どういうことか事情を聞いてきたため、翔は仕方なく今までの経緯を話すことにしました。沙月は伝承について調べていたせいか、翔の言うことには否定せず、何かあったら相談しなさいとだけ言って部屋を出ていきました。春風と2人きりになったものの、春風は人格を交代することなく、翔と会話しましたが、そろそろ限界が来たのか、彼女はお見舞いのお菓子を渡すと、帰っていきました。それから1時間して天が帰ってきましたが、天の様子がおかしいことに気付き、翔はどうした?と聞くべきかどうか迷っていました。なぜなら、自分の選択肢がその後の世界に大きな影響を与えてしまうから。何も言わない天は、翔に迷惑をかけたくないと思っている可能性が高く、どうすることが正解なのか分からない翔は、この日は天の気持ちを尊重し、何も聞かずに過ごしました。しかし、翌日、沙月には昨日のうちに学園をしばらく休む旨は伝えてあったものの、母親にも今日も学園を休むことを連絡しなければならなかったため、電話します。すると、母親は翔の彼女が見舞にきたとおかしなことを言ったため、その女の子の特徴を聞くと、どう考えても天にしか思えなかったため、天?と聞いてみると、母親は頷きます。翔は娘のことを忘れた母親に驚いたものの、とりあえずその場は彼女ということにして電話を切ります。そして、すぐにソフィを呼び出し、さきほどの母親とのやり取りを報告し、天の力が暴走しているのではないかと言うと、ソフィは否定せず、目に見える力じゃないから気付くのが遅れたと話します。しかし、契約を強制的に解除する霊薬が完成するにはまだ時間がかかり、ストックもありませんでした。
アーティファクトへの抵抗力がない人間から忘れられていくため、母親は天のことを忘れていたことから、既にクラスメイト達にも忘れられている可能性が高く、天は学園には登校してないかもしれないと考え、翔はソフィに天の居場所を聞きます。ソフィは土地勘がないため、具体的な場所までは分かりませんでしたが、学園とは反対方向に向かっていることは分かったため、石化状態もだいぶ解除されていた翔は、急いで天を探しに行きます。ソフィに天を追跡してもらい、天が公園のベンチに座ったと聞いて、翔は急いでそこへ向かいます。翔が公園に辿り着き、ベンチに座ってる天に声をかけると、既に事情を知っていると察した天は、昨日学園や実家であったことを話します。教室に入ったとき、友人以外から忘れられていたこと、放課後になったら友人にすら忘れられていたこと、もしかしてと思って行った実家でも母親に忘れられていたこと。けど、お兄ちゃんだけは覚えててくれていて嬉しかったこと。天は自分は力なんて使ってない、なのにどうしてみんなからあたしが消えちゃってるの?と涙ぐみながら言います。いつかお兄ちゃんからも忘れられるなんてそんなのいやだよと泣く天に対し、翔は天のことを忘れないと約束し、帰ろうと言うと、天も頷いてついてきました。天が助かる方法はただ一つ、翔が精神的な支えになって霊薬が完成するまで持たせること。そのためには、いつもの憎まれ口にも気を付けなければならず、迂闊な発言をすれば天の心は折れてしまうという、非常に難しい状況になっていました。だから、天を都や春風、希亜にも会せることは出来ませんでした。もしも彼女たちまで天のことを忘れていると天が知ったらそれだけで心が折れてしまうだろうから。
翌日、翔は石化は完全に解除されたものの、天のことが心配だったため、2人揃って欠席することにします。そして、私服で出かけますが、天はやたらと1人で行動したがっていたため、翔は不思議に思い、ゲーセンでも別行動を取ったため、何となく天を1人にしてはいけない予感がして、彼女の後を追います。そして、ゲームをプレイしている天を見ていると、一瞬だけとはいえ天のことを見失ったため、翔は動揺します。天の症状は現状維持になってない、悪化していることに気付いた翔は、天のことを忘れないよう注意し、夜になって部屋に戻った後、翔はこのままにはしておけないと思い、天に俺は頼りないかと聞きます。すると、天はスマホを取ってほしいと言われ彼女のスマホを渡しますが、スマホは天の操作に反応しませんでした。彼女は存在感が消されただけではなく、機械にまで認識されなくなっていました。それでも、天はお兄ちゃんさえいてくれれば幸せと言いますが、翔がもうちょっとで薬も完成するそうすれば元に戻ると言うと、天は翔には聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で「間に合わないかも」と呟きます。その言葉は翔の耳にも届き、つい表情が歪んでしまいます。翔は天が風呂に入っている間にソフィを呼び出し、もしも自分が天のことを忘れてしまっても、天に薬を飲ませてやってほしいと言いますが、ソフィは保証は出来ないと返します。ソフィは観測者のため天の力は通用しませんが、天自身がゴーストのように存在ごと消されてしまったらどうすることもできないから。だから、薬が完成するまでの二日間、なんとしてでも天を持たせなさいと翔に言います。しかし、事態は更に悪化の一途をたどっていました。翌日、翔が母親に電話すると、母親は翔の存在すら忘れていたのです。天の暴走した力は、天自身だけではなく、彼女の傍にあるもの全てに浸食していました。動揺した天は危うく消えかかりましたが、翔が手を握り、強く存在を認識させると、天も落ち着きを取戻し、一応は天の存在が消えるという危機を脱します。しかし、天は自分のことよりも兄にまで影響が出てしまったことの方がショックだったようで、心が折れてしまいました。翔は、天の前で母親に電話したことと、そもそも今まで2人の心配をしていた都からの連絡が一切こなくなった時点で自分にも影響が出ていることに気付くべきだったことを後悔しますが、もはや後悔先に立たずでした。
生気を失った天に対し、翔は「天のためになら何でもしてやる」と言い、天を繋ぎ止めるために必死に出たその言葉に、天は反応を示し、「それならお兄ちゃんの恋人にしてほしい」と返します。ずっとお兄ちゃんのことが好きだった、ずっと隠してきたことだけど、もういいよねと。あたしが消えたら、この告白もお兄ちゃんは忘れちゃうから、消える前に、最後に思い出をもらっても、夢を叶えてもいいよねと。天からの告白。そんな彼女の想いを聞いて、翔は告白を受け入れるべきか否か、絶対に選択を間違えてはいけないと考えますが・・・。
【「受け入れる。」を選んだ場合】
天の気持ちを受け入れようとした翔。しかし、天からキスしてほしいと言われ、一瞬躊躇ってしまいました。それでも翔にキスをしてもらえて満足したのか、天はベッドで眠りにつきますが、翔はそんな天の姿を見ながら、家を出るキッカケになったときのことを思い出します。それは、家を出る数ヶ月前。何気なく天の持っていたアルバムを見たときのことでした。両親がそばにいたはずの写真でもわざわざ翔だけを拡大していたり、とにかく翔が写った写真ばかりが収められたアルバム。翔は天のことを家族として愛していましたが、天のそれは翔とは違うものであることが明らかでした。天はそれが禁忌であると知っていて、だからそうやって翔への想いを密かに育み、表向きは普通の兄妹であろうとしました。アルバムを人の目につく場所に置いたのは天のミス、そのアルバムを見てしまったのは翔の過失。天が「自分の部屋が欲しい」とワガママを言ったのは、翔にアルバムを見られたことに気付いたからで、翔が家を出ることにしたのは、天と距離を置きたかったからでした。それから1年。翔は、接点を減らせば、天の不自然な気持ちも消えるだろうと思っていましたが、天の想いは消えていませんでした。ずっと育んできた翔への想い。今まではそれを隠してきましたが、それを翔の前で口にしたということは、スティグマの浸食が進み、欲望に忠実になってきたということ。つまり、末期状態でした。まだ起きていた天はお兄ちゃんと一緒に寝たいと言い、翔はそのお願いも聞いてあげます。そして、天から求められたとき、翔の身体は反応しませんでしたが、天から触れられたことで反応してしまい、一線を越えてしまいます。それでも、天の願いを叶えてあげて、これで良かったんだと翔は思っていましたが・・・。
深夜2時頃、ソフィに起こされた翔は、一瞬天のことを忘れかけていましたが、すぐに思い出します。ソフィは薬が完成したと言ったものの、天の姿はどこにもありませんでした。自分の願いが全て叶った天は、翔との思い出を胸に、一人で消えることを選択したのです。翔は部屋を出て行った天を追いかけようとしますが、部屋を出ようとしたとき、天のことを完全に忘れてしまうのでした。
【「受け入れない。」を選んだ場合】
天の気持ちを受け入れなかった翔は、消えようとする天にふざけるなと言って怒ります。消えることを前提に話なんてするなと。天が迷惑ばかりかけているからと言いますが、翔はまた怒声でそんなこと思ってねぇんだよと返します。それでお前が元気になるなら、頑張ろうって思えるなら何だってしてやる、けど、どうせ消えるってなんだよ、最後の思い出のつもりかよ、ずっと隠していたことをそんなつもりで口にしてるんじゃねぇ、お前の大事な気持ちをそんな後ろ向きな考えで口にしてるんじゃねぇ、そんなの聞いてやれるわけねぇ、叶えてやれるわけねぇだろうが、そういう大事なことは元気になってから言え、そうしたら考えてやる・・・翔は、そう言って天に怒ると、天は頑張ったら恋人にしてくれるってこと?と聞いてきます。翔はその時になったら改めて言えばそのとき考えると答えます。天は何でもきいてくれるって言ったと言いますが、翔が俺の記憶が消えること前提の願いは断固として断ると返すと、天は「お腹空いた」と願いを変え、翔はその願いを叶えてあげるのでした。
天の消滅を防ぐことは出来たものの、翔は妹の真剣な想いを聞いて内心動揺していました。天は1時間おきぐらいに寝て起きてを繰り返していましたが、夕方頃になると漫画を読み始め、おもむろに先ほどの告白のことについて語り始めます。お兄ちゃんのことがずっと好きだった、いつからとか、きっかけとか分からないけど、恋とかそういうの理解できるようになった頃には、もう好きだったと。でも、キモイって分かっていたから、だから必死に隠していました。兄に対しても、誰に対しても。しかし、この気持ちを1番知られたくなかった相手、翔に知られてしまったことに気付きます。兄の写真ばかりが収められたアルバムをよりによって本人に見られたのです。そのアルバムを見て、翔は天の気持ちを知りましたが、表向きは知らない振りをして、アルバムを見てしまったことは、ずっと胸に秘めていました。しかし、天から更なる爆弾発言を聞いて翔は固まってしまいます。天の翔写真コレクションは数百枚にも及び、そのほどんどが寝顔であることが判明。最近、やけに翔の部屋に泊まりたがっていたのも、コレクションを増やすためだったのです。それを聞いた翔が気持ち悪いなぁとはっきり言てドン引きすると、天はそんなにはっきり言うことないじゃんと怒り、そういうやり方でしか欲求を満たせなかったと弁明します。そして、その後、2人ともお互いに関する秘密を暴露しあい、気が付くと夜になっていました。天は眠そうにはしていたものの、寝たら消えると思ったのか寝ようとせず、翔も寝ようとは言いませんでした。そして、深夜2時。ソフィが完成した霊薬アンブロシアを持って現れます。ただ、こちら側の人間用に調整されたと言っても、調整したのは1000年前の人間に対してであり、魂が劣化している現代人にはこれでも強力で死ぬ可能性もありました。しかし、天は、このままいても消えてしまうだけ、あたしはお兄ちゃんと一緒にいたい、お兄ちゃんに言わなきゃいけないことがあるとアンブロシアを使う決断をしますが、自分でやる勇気はなかったため、アンブロシアの入った注射器を翔に渡します。そして、翔が不意打ち気味に注射をうつと天は仮死状態に入り気を失います。
天が仮死状態になってすぐ、ソフィはゴーストが復活したことを翔に告げます。ゴーストはいつでも天の能力を解除できたにもかかわらず、このタイミングで復活したのは、翔を挑発するためでした。彼女が神社にいることはソフィが調べてくれたため、翔はゴーストがこちら側を舐めている今がチャンスだと考え、ゴーストを倒せるだけの強力なアーティファクトが欲しいとソフィに頼みます。当然、ソフィは理由を聞きますが、翔はゴーストを完全に再起不能にするつもりでした。彼女のアーティファクトを強引に解除しても別のアーティファクトと契約してしまうから。だから彼女が翔を舐めきっている今が1番チャンスでした。理由は他にもありました。今の翔は天の能力がかかった状態であり、都や希亜にも忘れられている状態でした。翔のやろうとしている事は、正義感の強い2人が反対するかもしれないから、逆に2人は邪魔になるのです。だから存在を忘れられている方が都合が良かったのです。それと、こちらの状況を全て把握されている今、このままずっと怯えながら毎日を過ごしたくないから。そして、何より天が目覚めたとき、“全部終わったぞ”と言ってやりたかったからでした。もう天に怖い思いはさせたくない。それが翔の本心でした。それを聞いたソフィは、翔にアーティファクトを1つだけ渡します。休眠中のアーティファクトは液体状になりますが、それを直接体内に取り込むことで無理矢理に契約することが可能になるのです。それがゴーストのやっている契約の方法でした。ソフィからアーティファクトを受け取った翔は、ソフィに感謝の言葉を伝え、ソフィに石化対策をしてもらい、ゴーストのいる神社へと向かいます。
ゴーストと対峙した翔。翔がソフィから受け取ったアーティファクトは“ファイアスターター”。校舎を火事にした男子生徒の使っていたアーティファクトでした。翔とゴースト、2人のアーティファクトは魂にダメージを与えるものであり、肉体には損傷は与えられない。そのため、精神力の勝負でした。どちらが先に相手の心を折るか。翔に勝機があるとすれば、そこでした。とはいえ、練度はゴーストの方がはるかに上だったため、翔は押されっぱなしで何度も攻撃を受けてしまい、石化対策のマスクも無くなり、ついに膝をついてしまいます。そして、ゴーストが翔にトドメをさそうとしたそのとき、ゴーストは突然倒れます。翔のピンチに駆けつけたのは、春風でした。都も希亜も翔のことを忘れていたのに彼女は翔のことをずっと覚えていました。春風がここに来たのは偶然ではなく、ゴーストが復活したことを蓮夜とゴーストのやり取りを見て気付き、ゴーストと話をするために神社にやってきたのです。春風はリグ・ヴェーダには合わないから抜けるつもりで来たといい、翔に協力し、ゴーストを抑えつけます。翔との戦いで力を使い過ぎたゴーストにはもはや春風の能力に対抗する力はなかったため、翔はトドメをさしにゴーストに近づきます。そして、“ファイアスターター”でゴーストの魂を焼きつくそうとすると、ゴーストは魔眼の力を使いますが、魔眼のアーティファクトは力を使い果たしたゴーストを見限ったため、その力がゴースト本人にはね返って自滅し、“これでお前も人殺しだ”と言い遺して、石化して死んでいったのでした。
ゴーストが死んだ後、高峰がやってきて、彼女が死んだことを知って翔に攻撃を仕掛けようとします。春風は翔を守ろうとしますが、ゴーストを一方的に抑えた能力は消耗が激しいため、元の人格に戻ってしまい、倒れてしまいます。高峰の使うアーティファクトもまたユーザーでした。絶体絶命のピンチ。しかし、ソフィによって既に手は打たれており、都がアーティファクトを一時的に奪い、希亜が能力で高峰を拘束し、天がアンブロシアを高峰にうってアーティファクトの契約を解除させました。こうして、リグ・ヴェーダの野望は潰えたのでした。
魔眼、槍を生成し操る力、そして、瞬間移動。少なくとも3つのアーティファクトを使っていたゴースト。結局その素性は分からず終いでした。そして、何故、高峰まで魔眼を使えたのかという疑問も残っていました。その理由について、ソフィが説明します。眷属化。とある手順を踏むことによって、自分の持つアーティファクトの力を他者に分け与えることが出来るというものでした。そして、ゴーストも高峰もアーティファクトを所有していませんでした。つまり、彼女たちはユーザーではなく、ゴーストにアーティファクトの情報を教えたと思われる異世界人の眷属ではないかということでした。黒幕は別にいる、真の魔眼のユーザーという存在。まだ全て解決したわけではありませんでしたが、翔たちの世界に平穏が戻ってきたのでした。
アーティファクトの契約が解除されたことで元に戻った天と天に関する記憶。契約が解除される前に約束したことを守ってもらうため、天は兄と向き合い、再び告白します。しかし、兄妹で付き合えないのは分かってるから、処女だけでももらってほしいとお願いします。それでも一線を越えることに躊躇った翔に対し、天は勝負を持ちかけます。天が誘惑し、翔が欲情したら責任を持って天を抱く。そういう条件で勝負をしますが、胸をさらけ出した天を前に翔はアッサリ陥落。天のおかしなテンションに引っ張られて翔もその気になり、2人は若干グダグダな初体験を済ませるのでした。
翔はずっとある事に悩まされてました。ゴーストの最期の一言。自分は人殺しであることに。ここ数日眠れず、体調も悪かった翔ですが、表向きは平気そうにしていたものの、周囲の人にはバレていました。天は春風からあれはゴーストの自滅で翔のせいではないという話を聞いており、夜眠れない兄の手を握ってそのことを伝えます。天は翔が自分で抱え込んでしまうことを知っていたため、翔が考えていることを聞き出すと、翔は自分の胸の内を打ち明けます。先輩は俺のせいではないと言っているが、ゴーストがそうなるように追い込んだのは自分であり、自分が殺したのだと。その時、天が握っている自分の手が震えているのを見て、ここまで精神的に参っていたのかとようやく気付きます。弱い自分をさらけ出すことなど恥ずかしいと思いながらも、もう取り繕うことなんて出来ませんでした。自首するべきなんじゃないかと悩んでいること、自分が殺したなんて警察は信じないだろうとか考えて逃げていること、もっといいやり方があったんじゃないか、ゴーストと和解する道を探るべきだったんじゃないか、でも、短絡的にゴーストを殺すことを選んだ、そうするしかないと思った、そのつもりで会いに行って殺した、それがたった一つの真実だと。寝ているとゴーストがお前も俺の仲間だと言う。よぉ、人殺しと。だから今は眠るのが怖い。そう打ち明ける翔に対し、天は「ごめんね」と謝ります。お兄ちゃんの様子がおかしいことには気付いていた、けど励まし方とか分からないから、最悪なことをしてしまった、お兄ちゃんが弱ってること分かってて自分のわがままを押し付けてしまったと。翔もそれを聞いて、俺が余計なことを考えないように気遣ってくれたんだろ、それを分かってて俺も甘えた、だから謝らなくていいと伝えます。すると、天も何があってもあたしはお兄ちゃんの味方、皆があたしのことを忘れてもお兄ちゃんは忘れないでいてくれた、だからあたしは救われた。殺しちゃったって悩むのは仕方ないけど、あたしを救ったってことも忘れないでほしい、お兄ちゃんはあたしのヒーローだから。あたしはもうアーティファクトは使えないけど、お兄ちゃんを頑張って支えたい。それだけは忘れないでねと。そして、「お休み、お兄ちゃん」と言うと、翔も忘れないと心に誓って「おやすみ、天」と返し、眠りにつくのでした。

9-nine-そらいろそらうたそらのおと 感想
天ちゃんはワガママですが甘え上手で可愛いです。兄とのやり取りとか面白いし、妹としての特権を如何なく利用しまくってますが、それが分かっててもお兄ちゃんは逆らえないのです。どんなにワガママでも妹は可愛いのです。トゥルールートの告白するところとか初エッチする前とかムードは台無しにしちゃうけど、可愛いから許すって感じですかね。まぁ本人がそういうテンションじゃないと言えないからというのが分かってるので、余計に可愛く思えてしまいますねぇ。妹は可愛い。可愛いは正義です!・・・ムードはゼロだけどw
都編では謎ばかりが残ってましたが、今回は一気に色々判明しましたね。真の魔眼のユーザーも分かったし。まぁヒロインは残り2人いるので、まだまだ隠された謎があるのでしょうけど。黒幕というか魔眼のユーザーに関しては、ゴーストではないが主人公の身近な人物って時点で大体予想できたかな。それに、他校の女子生徒でも気軽に近づける存在っていうヒントもあったし、天の能力で主人公の記憶が消されたはずなのに、春風以外で1人だけ主人公のことを覚えてたみたいだし。・・・まぁそう考えるともう1人もアレなんだけど。とにかく、お話の続きが気になるのでせめて半年くらいで次をリリースしてほしいものです。忘れないうちに!w 1年後とか絶対忘れてるやんw 都編も自分のブログ見て徐々に思い出してたよw ところで、次のお話はまた都編の途中から分岐するのかな?それとも天ちゃんの存在のおかげで色々と変わったという点から天編の続き又は途中で分岐するんだろうか?ゴーストとの戦いが終わった後に分岐する?そこも気になりますね。
とりあえず、何と言うか、ぱれっと作品らしい重い話ではあるね。ぱれっとの妹モノって聞くと、まず“シナリオが重い”というのが思い浮かぶけど、今回もそうだったなぁ・・・いや、9nine自体が重い話ではあるんだけど、天ちゃんに関する記憶が周囲から徐々に失われていくのを見ていくのはなかなか辛いものがありましたね。更に完全に消えちゃうところまで見せられちゃうし。都ちゃんの石化よりも天ちゃんの存在ごと消えてなくなることの方が辛いですなぁ・・・都ちゃんは突然だったけど、天ちゃんのはじわじわだからなぁ・・・。天ちゃんの存在がなくなるのが分かってるのにどうしようもできないというもどかしさ。「AIR」のAIR編を思い出しちゃうんですよね。こういう分かってるのに、それを止められないっていうお話は。だから辛いです。まぁ結果的に天ちゃんは解放されたので良かったですけどね。
そして、都編では殆ど出番のなかった春風先輩が物語に大きく絡んでくるようになりましたね。次のヒロインは先輩で確定かな?希亜は何となく最後のような気がするし。先輩の能力もただの魅了ってわけでもなさそうだし、主人公のことも忘れてなかったことから翔以上に抵抗力が強いみたいだし(翔への想いがそれだけ強いってことかもしれないが)、別人格のことも含めて色々気になることも多いので、楽しみです。・・・まぁ春風編で1番楽しみなのは、Hシーンですけどー!(爆)
天ちゃんのHシーンは3回。1つは天ちゃんが消滅するルートで見られるので悲壮感ハンパないから、おっぱい見せててもさすがにちょっと微妙。ただ、天ちゃん自身はこっちの方がエロイ。もう1つのトゥルールートでは2回あるけど、こっちの初体験は2回戦まであってどっちもおっぱい見せるし(最初に紙袋を被ってたときは「ええ~?」って思ったけど)、色気はあまりないけどCG的には満足でした。最後のはおっぱい見せないので論外。思った以上におっぱい大きかったし、Hのときはきちんと「お兄ちゃん」と呼んでくれるのでそこも満足でした。
ともあれ、徐々に色々と見えてきて面白くなってきたので、次回作も楽しみです(*'∇')b

「9-nine-」シリーズのあらすじ・感想はこちら↓
ここのつここのかここのいろ(九條都編)

「9-nine-」シリーズのグッズ購入品はこちら↓
C92グッズ】【九條都B1タペストリー

「9-nine-そらいろそらうたそらのおと」の公式サイトはこちらから↓ 

9-nine-そらいろそらうたそらのおと

春風先輩がかなり良さげなので春風編が楽しみになりました(*´Д`*)b


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10 コメント

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それは考えてなかったですw (こばと)
2018-05-16 23:37:10
グランドルート的なのもの、ぱれっとにもありましたね。さくさくがそうでした。
まぁそれが出る頃には、最初の方の話を完全に忘れてると思いますw

完全版商法は私は嫌いではないですね~。コレクターとしてはそういうものがあったほうがありがたかったりしますねw

トゥルーがソフィーだったら怒る人多数だと思われますw
やはり、トゥルーは都ちゃんでしょうね、きっと。

私は春風編が楽しみです(*'∇')
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まさかのソフィー√ある? (カワラベ)
2018-05-16 02:42:17
たまにありますよね、ヒロイン全員を攻略して初めて解放される√があるゲーム。TRUE√とか言われてるみたいですけど。
そうなると上にも書きましたけど完結するのはいつになるんだ?って考えちゃいます。

完全版+TRUEでフルプライスだと少し騒ぎになる気が・・・

仮にTRUEがあるとしたら都中心の√になりそうですね。
後の2作品の展開にもよりますけどアーティファクト回収の為に能力使いまくって暴走とかありそうだし。
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そうですね。 (こばと)
2018-05-08 21:30:43
せめて全何章で完結って分かればいいんですけどね。
長引かせたせいで予算が無くなって全部描かれずに途中でカットされたりして消化不良にならないことを祈ります。

ファンなら待てるかもしれないけど、そうでない人からすればちょっと時間かけすぎじゃないかと思われないかなってそこが不安なんですよね。ぱれっとがLassみたくならなければいいですけど。

考えすぎかもしれませんが。
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今さら気づいたんですけど。 (通りすがりのエロゲーマー)
2018-05-08 01:03:04
いつの間にか思い込んでいちゃってたんですが、
そういえば全何章とは言ってないんですよね。

ヒロインは四人だとは思うので自然に全四章だと思っていましたが、
それぞれの物語を消化してもまだ続きがある可能性があるんでしょうか?

となると、さすがにボク的にも意見が変わりますわ。
年一でじっくり作られてしまうと完結がいつになるのかわかりませんね。

よし、急ごうww
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Unknown (こばと)
2018-05-08 00:41:47
そうですね。言い過ぎました。すいません。
返信する
さすがにそれは大げさでしょ。 (Unknown)
2018-05-07 23:58:20
ちょっと極論過ぎない?
ある程度ゲーマーやってて、年1回続編発売が不満っていうのは短気過ぎるわ。

確かに長期間待たされるのは不快だっていうのは同感だけど、
このシリーズを追いかけているほとんどのプレイヤーは作品と作品の間に膨大な量の別作品をプレイするわけだし、待ちきれなくて離れていく心配はおかしいでしょ?

ファンなら大人しく待っとくものでしょ。
返信する
まぁそれはそうなんですが。 (こばと)
2018-05-06 21:49:17
それはメーカー視点での話ですよね。メーカーとしてそれでやっていければいいんですけどね。

しかし、ユーザー側は待ちきれるか?って言われたらそうでもないと思うので、ユーザー側の視点では1年スパンは長すぎると思うのです。
まぁそのための人気絵師の採用なんでしょうけど。

一般メーカーでもゼノサーガだのシェンムーだの、元々何章も作る予定だったのが途中でとん挫してますしね。
まぁエロゲだからこそ長続きするのかもしれませんけどね。1つのタイトルだけで10年以上も持ったメーカーもあるくらいですし・・・まぁアレは何年かに1度はキャラを総替えしてますけど。

まぁ周りがどうであれ、自分は最後まで付き合うつもりですけど。
返信する
内容は満足だけど……。 (通りすがりのエロゲーマー)
2018-05-06 19:46:20
結局ね、これだけのボリュームの作品を作ろうとしたら一年は必要なんだと思うんですよ。
ぱれっと自体、そうポンポン作品を出してきたメーカーっていうイメージも無いですし、そもそもの実力として年間で(他に並列製作作品があるのありきで)しっかり一本作るくらいが安定しているってことなんじゃないでしょうか。
まあ、そうなると何でウソシリーズはあんなにスパンが短いんだってことになるんですが。

内容はとても満足だったので、無理に焦って駄作を作るよりは年一でもしっかりシリーズ完結まで作り上げて欲しいですね、個人的には。
返信する
内容は面白いです。 (こばと)
2018-05-06 17:15:25
1年スパンは流石に長いですね。ウソシリーズが半年スパンでそれでも長いと感じてたので余計に。でも、せめて半年くらいで発売してくれないと、次出たときに内容忘れちゃいますね。
全部で何章まであるか不明ですけど、どういう結末を迎えるのか気になるので、自分が生きてる間に完結してほしいですw

・・・「HUNTER×HUNTER」よりも先に終わるとは思いますけど(爆)
返信する
面白そうなんだよなぁ (カワラベ)
2018-05-06 17:11:22
こばとさんの感想を読んでも面白そうなんだけど、一年は長いと思う。
某ウソシリーズは二年程だったけど、このままのペースでいくと仮定すると後2作品がでて更に完全版がでるとしたらそのころ世間は東京五輪一色の時期になるのでは?
そう考えると少し手がでにくいですね。
ネガティブなこと書いちゃいましたけど、面白そうなだけにもったいない気がしてなりません。
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