柿田川は静岡県駿東郡清水町を流れる狩野川水系の一級河川で
全長は1.2kmと短いが、「日本最短の一級河川」といわれる。
透明度の高さから高知県の四万十川・岐阜県の長良川と並び
「日本三大清流」の一つに数えられている。
都会の清流に接して多くの貴重な動植物が豊かに育っていることも
「天然記念物 柿田川湧水郡」の名称の所以となっている。
「柿田川湧水群」は約40km北方の富士山が水源となっていて
富士の高嶺に降った雨や雪が地下水となり十数年流れ下る。
一日の湧水は約120万トン。川の水すべてが湧水といわれ
沼津市・三島市・熱海市・函南町・清水町35万人分の飲料水となる。
ほぼ無菌でミネラルも含む国内有数のすばらしい湧水といわれる。
川の岸辺付近からも(写真上)、旧織物工場の井戸跡からも(写真下)
こんこんと純粋な湧水が湧き出している。
透明度の高い見た目にも美しい湧水は柿田川から駿河湾へと注ぐ。
三島市内を流れる「世界かんがい施設遺産」に登録の「源兵衛川」
この川の水も 柿田川 と同じく 100% 湧水で
一時は水辺の環境悪化が進んだが、その後の努力によって蘇り
初夏の「源兵衛川」にはホタルが舞う清らかな流れとなっている。
三島駅前の市立公園 「楽寿園」 に湧き出る富士山からの伏流水が
1.5kmの清流 「源兵衛川」 となって市内を流れ
「水の都・三島」を代表する貴重な水辺スポットになっている。