「マックラ滝」2017.9.19 撮影
「マックラ滝」:栃木県日光市霧降高原の滝といえば、「日本の滝百選」の「霧降の滝」をすぐに思い浮かべる。数ある日光の滝の中でも「華厳の滝」(日本三名瀑)、「裏見の滝」と並ぶ「日光三名瀑」の一つで、観瀑台からは峡谷を挟んだ対斜面を雄大なスケールで流れ落ちる姿が見渡せる。その流れは日光を流れる一級河川大谷川の支流「霧降川」で、さらに上流の奥深い森の中には「霧降隠れ三滝」がある。その最深部にある主瀑「マックラ滝」へ向かった。北向きのこの滝が昔はもっとうっそうとした木立に囲まれて薄暗かったことでこのめずらしい名がつけられたという。落差40mで、マグマの冷却によって形成された柱状節理の岩壁を豪快に流れ落ちる。これまで夏季に二度、秋にも二度撮影に向かったことがありこれが五度目になる。夏季には山ビルなどが多く、また山中では特に年間を通して熊には十分に注意しなければならない。
今回は台風18号の直後で水量が豊かなことは承知の上で出かけた。だが久しぶりの訪問でうかつにも隠れ三滝を巡るには渓流にかかる丸太橋・木橋を渡らなければならないことが頭に入っていなかった。肝心のマックラ滝前の渓流にかかる木橋は流されていた。十分に時間をかけて渓流の深さや勢いを判断して、靴を脱いで三脚で支えながら渡渉することにした。他の滝へ向かう木橋も流されていて、こちらは渓流が深くて渡るのは危険なため撮影はあきらめた。期待通りに水量はこれまででいちばん多く、滝の最上部からは水が勢いよく跳ね上がり、多角度から「ひょんぐり」の姿も撮影することができた。
滝前にそびえ立つ巨木がこの滝風景の魅力の一つになっている。この「沢胡桃(サワグルミ)」は幹廻りは6mあり樹齢350年と推定されている。いつも激しい水しぶきを避けてレンズを確認したりする際にこの木陰を利用している。
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