栃木県奥日光の戦場ヶ原を歩くと、湯川の岸辺や流れの中、木道脇などにたくさんの大木が倒れこんでいるのが見られる。そして長年の間にそれらの朽木からまた新しい命が芽生えて育っている。昨年度は戦場ヶ原全体のすべての木道の改修工事が行われて快適に歩けるようになったが、倒木については、嵐などで木道上に倒れこんだ巨木を少しだけ移動する以外はすべてそのまま、自然のままにいつまでも残されている。自然の宝庫である貴重な湿原に大規模工事のための車両やクレーンなどを持ち込むことはありえない。いつもこの道を歩く度に大自然のありのままの姿を肌身で感じ取ることができる。
三枚の写真のどれを見ても、岸辺にはたくさんの「ズミ」の木が見られる。二、三日前には真っ白な花が咲きそろっていたことだろう。一枚目と三枚目の写真では、台風などで朽木の上に完全に倒れこんだズミの木が白い花を咲かせている。まっすぐ立ち上がることは難しいかもしれないが、来年も再来年もまた花を咲かせて欲しいと祈らずにはいられない。 (2015/6/3 撮影)
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