「クマガイソウ」(熊谷草):ラン科・アツモリソウ属の多年草。花びらは緑色をしていて4枚あり、その下に一見特異な形の「唇弁」が垂れ下がっている。林床や竹林に群生するランの仲間で、北海道南部から九州にかけて分布する。花径は野草としては大きく10cm前後でよく目立つ。この花を昔武士が飛んでくる矢を防ぐのに背中に背負った「母衣(ほろ)」に見立てて、源平合戦で戦った熊谷直実と平敦盛にちなんで、「クマガイソウ」の名とそれによく似た「アツモリソウ」の名がつけられたという。
簡単に見つけられる植物ではないが、さいわい毎年4月中旬ごろに、千葉市中央区の都市緑化植物園の散策路脇の木陰に群生しているのを見ることができる。
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