内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

雨の中、街の中心部を歩いてみた ― 四連休三日目の日記

2020-05-23 22:07:10 | 雑感

 今日は朝から雨だった。さほど強い降りではなかったが、気温は昨日と比べて十度以上下がって、最高気温が十五度前後だった。こんな日は平時でも用がなければ外出しない。雨の日に傘を差して出かけるのは普段から気が進まない。
 ところが、昨日ネットで注文した本が街の中心部にあるFNACに届いているとのメールが届いたので、街中まで歩いて取りに行ってみようかという気になった。そんな気になった理由の一つは、ウォーキングがすっかり毎日の習慣になり、多少の雨で歩くのをやめるのは不本意に感じたからである。
 もう一つの理由は好奇心である。ストラスブールの街の中心部は川に囲まれている。二十一日木曜日からその中心部でのマスク着用が義務化された。公共交通機関での着用は十一日からすでに義務化されていたが、バスや電車の中、店内だけでなく、街中を歩くときもマスク着用が義務化された。それで、本当にみんなマスクをして歩いているのかどうか、この眼で確かめてみたくなったのである。
 行きは「ずる」をした。欧州議会と中央駅を結ぶシャトルバスが二月二十四日から運行を開始したのだが、このバス、いつもがらがらなのである。始発駅である欧州議会前でちょうど発車時間待ちをしていたので、行きはそのバスで街の中心部まで行くことにした。始発駅から乗ったのは私一人。途中から乗ってきた乗客も合わせて四、五人だった。さすがに皆マスクをしていた。私ももちろんしていた。
 さて、街中を歩いている人はマスクをしているだろうか。何人と数えたわけではないが、マスクをせずに歩いている人もちらほら見かけた。マスク着用義務化を知らないだけなのか、「確信犯」なのかはわからない。警戒にあたっている警官の姿は見かけなかった。
 帰りは歩いた。カテドラルの前を通ってみた。午前十一時過ぎのことである。平時、つねに大勢の観光客を見かけないことはない場所だ。ところが、誰もいない。カテドラルは固く扉が閉ざされたままだし、レストランもホテルもまだすべて閉まっているから、観光客も来ないのは当然だが、やはりこの人気のなさ、静けさは異様だ。
 カフェ、レストラン、ホテル以外の店はたいてい営業していたが、ウインドウ越しに店内を覗いてみても、どこも閑散としていた。
 街が生気と活気を取り戻すのはいったいいつのことになるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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