内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

掃除と本棚整理と発表原稿

2014-10-25 15:41:03 | 雑感

 朝七時の開門に合わせてプールに行く。今日が少なからぬ人たちにとって万聖節の一週間の休暇の初日であるということ(小中高はすでに先週の土曜日に休暇に入っている。この時期に二週間も休むのはどうかと思うが)と、今日の深夜に冬時間に切り替わるということとがおそらくその主たる理由なのだと思われるが、とても空いていたのである。こうなると嬉しくなってたくさん泳ぎたくなる。しかし、今日から五日後に始まる(ええっ~、もうそれしかないの!)国際シンポジウムの原稿書きに集中しなくてはならない。二〇〇〇メートル泳いだところで、がらがらのプールを後ろ髪引かれる思いで後にする(というのは言うまでもなく誇張である)。
 ぐずぐずしてはいけないと、朝食も取らずにパソコンに向かい原稿を書き始める。快調である。やはり何週間も前から頭のどこかの片隅で考えていたことであるし、これまでの種の論理についての一連の発表を踏まえてのことであるから、知的助走が十分にできていたのであろう、淀みなく文章が綴られていく。だが、ふと、これは危険だ、筆が滑りすぎるとつい余計なことまで書いてしまいそうだと、敢えて中途半端なところで投げ出し、机の前を離れる。
 そして何を始めたか。部屋の掃除である。以前にも一度記事にしたが、これは一石二鳥なのである。雑巾や掃除機で部屋を綺麗にしていると、考えの方も整理される(ことが多い)。ひとしきり掃除をした後に机に戻ると、案の定、書きかけの原稿の間違いや無駄にすぐに気づき、それを直したり省いたりして、原稿がすっきりした。「狙い」通りである。
 しかし、今日は掃除だけでは済まなかった。昨日物置から整理棚として使えないかと引っ張り出してきた未使用の床板数枚と風呂場の洗面所の下から一昨日発見したやはり未使用のタイルとを使って机周りと本棚に二重に並べられた本をすべて背表紙が見えるように一列に並べらる作業を始めてしまったのである。実はこういう作業が大好きで、あれこれ並べ替えては、さらによい並べ方はないかと思案していると、あっという間に数時間経ってしまうこともある。
 さすがに今日は抑制が効いたが、それでも小一時間整理作業に没頭し、その結果にはいたく満足している。七つの本棚に詰め込んだ本がこれでほぼすべて一望のもとに見渡せるようになり、必要な本を取るのに、その手前に並べてある本をどけるという煩わしい手間を省くことができるようになった。高さ二メートルの本棚の上に天井一杯までさらに二段本を並べたので、脚立に乗らないと上の方の本は取れないが、まあまずもう読まないか、取り出すにしても年に一回あるかどうかという使用頻度の低い本ばかりであるから、大した支障はないであろう。
 さあ、これで原稿書きもさらに捗るというものである。
 ところがである。今晩は冬時間への移行のために夜が時計の上では一時間長い。正確に言うと、日曜日午前二時に時計を一時間戻す。だから、一時間得したような気分になる(もちろん三月末の夏時間への変更時にその「つけ」を払うことにはなるのだが)。だから、なんとなく余裕があるような気持ちになるのである。
 おお、それに今日は土曜日である。明日日曜日はすべて店がしまってしまうから(もうすっかり慣れましたけれど、やっぱり日本はいいなあ、いつもお店が開いていて)、今日明日の食料の買い出しに行かなければならない。明日は(プール以外は)本当に原稿書きのために家に籠もるし、できれば月曜日も買い物には行きたくないから、今日中に三日分の食料を買い込んでおかないといけない。
 というわけで、この記事を投稿したら、買い物に行ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿