内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

ストレスは体のどこかに反応が出てしまう

2020-04-29 23:59:59 | 雑感

 歯が痛い。もう二週間以上続いている。虫歯ではない。原因はわかっている。これがはじめてではない。いつからかもう覚えていないが、長年、歯ぎしりがひどかった。翌朝目覚めると顎がだるくなっていることで、前夜寝ている間にひどく歯ぎしりしていたことに気づく。しかし、寝ている間のことであるから、意志的にコントロールできない。
 ここ数年、一時帰国の度にかかりつけの歯医者さんで定期検診を年に二度、年末年始と七月か八月に受けている。その歯医者さんから歯ぎしりについていろいろアドヴァイスは受けていて、昨年末に診てもらったときは、歯茎の状態がとてもいいと褒められて気を好くしていた。実際、少なくともここ一年は歯ぎしりもすっかりおさまっているようだった。
 それがまた始まってしまった。原因は間違いなくストレスだろう。昼間目覚めているときは意志的に気持ちをコントロールできている。落ち込むことも感情が不安定になることも激することもない。ただ、どこかでやはり精神的に無理をしているのだろう。それが体のどこかに反応として出てしまう。私の場合、歯ぎしりなのだ。
 常時痛いのではない。歯ぎしりの途方もない圧力のせいで右下の歯茎が炎症を起こし、そのせいで歯の位置が隆起し、左側より先に上の歯と触れてしまう。その接触が神経を圧迫し、激痛が走る。二年ほど前は、左下歯茎に同じ症状が発生したことがある。それが今回は右側に出たというわけである。
 起きている間、上下の歯が触れないように気をつけていれば、炎症による若干の鈍痛があるだけで鋭い痛みはない。食事のときがやっかいだ。左側だけで噛もうとしても、少しでも強く噛み締めようとすると右側も上下の歯が触れ合ってしまう。そうすると痛みで食べられなくなる。痛くならないように気をつけながら食べると、美味しいものもおいしく感じられなくなってしまう。
 症状は緩和してきているが、ストレスの原因を絶たないと完治しない。歯医者で治療してもらって治るものではない。
 自分の意志では統御しようのない不確定性の中にいつまでという期限なしに置かれ続けることから発生するストレスが引き起こした身体的反応に対してそれを悪化させないように上手に対応するということが今の状況下でできる最良の対処法なのであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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