内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

たまにはいいことがあってもいいでしょう?

2019-06-25 21:31:47 | 雑感

 今年度もなんとか大過なく学年末を迎えようとしています。追試も先週終わり、来月初めの学年末の最終成績判定会議が終われば、今年度のための仕事はほぼ終了です。それと並行して、前期時間割作成その他来年度のための準備があり、七月末までは気が抜けないのですが、仕事量としてはたかが知れており、気分的にはかなり楽になりました。
 昨日は、来年度カリキュラムについての学科会議がありました。その席では有益な議論ができました。この職場でありがたいと常々思うことは、皆率直に意見を言い合い、議論できることです。私自身はほとんど何もしていない(というか、そもそもできない)のですが、同僚たちは、それぞれに有能であり、自分の職責に自覚をもち、学科の現在と将来について、建設的に議論してくれます。当たり前のことのようですが、必ずしもどこでもそうではないだけに、ありがたいことだと思っています。
 その会議の直前に、今年度卒業が確定した学生の一人からメールが届きました。この学生は、二度も留年しており、過去の成績の保存や読み替え等が必要で、何度か事務上の手続きのために学科長としてちょっと骨が折れた学生でした。真面目なのですが、伸び悩んでいるというか、成績もぱっとしなかったのです。
 でも、今年度は、私のすべての授業に熱心に出席し、成績も良好でした。それまでは毎年追試の常連だったのに、今年度は追試なしにすべての科目で合格点を取り、卒業を決めました。こちらもやれやれといったところでした。
 その学生から、短いですが、「先生の授業からは多くのことを学びました。毎週授業に出席するのが楽しみでした」と感謝のメールが届いたのです。概して、労多くして実り少ないのが日々の仕事ですが、こんなメールをもらうと、何か思いがけないご褒美を受け取ったかのように、やはり、ちょっと嬉しい。来年度もちょっと頑張ってみようかなって気持ちになります。
 やっと到来してくれた夏の日差しに輝く青空を見上げながら、キャンパスへの行き帰りの道に踏む自転車のペダルがいつもより少し軽く感じられました。














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