内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

寒の戻り、辞書項目執筆に勤しむ

2024-04-21 14:09:23 | 雑感

 四月上旬には最高気温が二十度を超える日もあったのに、ここ一週間ほど寒い日が続いている。日曜日の今日、朝の気温は三度、日中も十度以下だった。各種天気予報によると、まだ一週間ほど寒い日が続くとのこと。日中も寒くて暗く、雨もよく降る日は嬉しくないけれど、ジョギングにはそう不向きでもない。毎日平均12キロほど走っている。日曜日は週日より長い距離を走ることが多い。今日は小雨そぼ降る中、16キロ走った。
 先週火曜日に『日本哲学辞典』(PUFから出版予定)の大項目「第一哲学/形而上学」の第一稿を編集責任者に送った翌日水曜日から、その他の項目の執筆に取り掛かる。執筆といってもまったく新たに稿を起こすのではなく、既発表の諸論文のなかから当該箇所を抜き出し、それを辞書項目として相応しい体裁に書き換えるだけだから、まあそんなに時間はかからないだろうと見通しにはかなり楽観的であった。
 上記の大項目以外の担当は以下の八項目。西田幾多郎の「生命の哲学」、同じく西田の「行為的直観」、西谷啓治における「空の立場」、美学的概念としての「陰翳」、諸芸術のキーコンセプトとしての「間」、時枝誠記の言語過程説における「主体」概念、これらの事項項目に加えて、人物解説項目として「時枝誠記」と「滝沢克己」。事項項目の字数は10000字前後、人物解説項目は5000字前後。日本語にすれば、それぞれ4000字、2000字程度だろうか。
 水曜日から土曜日までの四日間で上記の最初の五項目を書き終えた。というよりも、実質は、既発表の諸論文から必要部分を切り取り、それらを10000字にまで切り詰める作業だった。昨日それら五項目の第一稿を編集責任者に送信した。
 残りは時枝の言語過程説と二人の人物解説の三項目。言語過程説及び時枝における「主体」概念については三つの既発表論文があり、それとの関連で研究発表も三回行っているから、半日で大丈夫であろう。この項目も10000字前後。二人の人物解説のための資料も揃っているから、こちらもそれぞれ半日でいけるだろう。今週前半には学生との面談がいくつか入っているが、金曜日までには三項目とも終えられる見込み。今月末までに全担当項目提出という編集責任者との約束は余裕をもって果たせそうで一安心している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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