内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

一喜一憂の一日(前編)

2020-05-14 11:59:59 | 雑感

 今日はいいことが一つととてもガックリ来ることが一つありました。まさに一喜一憂の一日でした。今日の記事では、一喜の方だけ書きます。一憂のほうについては、明日、もう少し気持ちの整理がついてから書きます。
 火曜日から再開しているはずのいきつけの Salon de coiffure に朝九時の営業開始時間と同時に予約のために電話しました。再開以来予約依頼が殺到しているであろうと予想されたので、いつなら予約できますかと聞くと、しばらく予約帖をめくる音が電話越しに聞こえるので、今週が無理なら来週でもいいというと、また少し間があって、今日の午前十一時に来てくれと言います。
 意外にもこんなに都合よく予約が取れて、気を良くして予約時刻の五分ほど前に店に着くと、一人マダムが先客としていましたが、カットではないらしく、椅子に座ったまま雑誌を眺めていました。主人一人でやっている店ですが、それで私を同じ時間帯に入れてくれたのだとわかりました。すぐに私のカットに取り掛かってくれました。いつものように短くしてほしいと頼むと、マスクに防護服という出立ちながら、いつも通り手際よく三十分ほどで綺麗サッパリ短くしてくれました。カットの間、こちらもマスクはしたままででしたが、耳周りともみあげをカットするときだけ、マスクのゴムを片方だけ外し、自分の手でマスクの隅をおさえているように頼まれました。
 昨年大晦日以来の散髪でした。だいたいいつも二ヶ月に一回のペースなのですが、三月に入ってちょっとぐずぐずしていたら外出制限令が発効し、美容院・理髪店もすべて閉まってしまいました。最初は八週間も続くとは思っていなかったので、さして気にしていなかったのですが、四月に入るとだんだん髪の毛が鬱陶しくなってきて、いったいいつになったら行けるのだろうと気になり始めました。四月末に五月十一日から美容院・理髪店も再開されるとわかりましたが、すぐに散髪に行きたいと思っている人は、特に男性に多く、再開と同時に予約が殺到するであろうとテレビのニュースでも予想していました。それだけに電話を入れたその日に、しかも二時間後と、まったく普段と同じように予約できて、ちょっと拍子抜けしたくらいです。
 散髪した直後は毎回少し晴れ晴れとした気分になるものですが、今回ほど散髪が嬉しかったことは過去にありませんでした。
 その足で買い物も済ませ、自宅に戻り、さて仕事に取り掛かろうと、いつも使っているノート型パソコンを起動しようとしました。
 ところが……、この続きは明日。