南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

男時と女時

2009-10-10 16:41:04 | Weblog
私はおそらく今、「女時」です。
2週間ほどの間に2回も車をこすりましたし、仕掛けていた仕事もなかなか思うように進みません。
こんな時は気をつけて運転せねばと、今日の静岡-菊川間では1台も追い抜きませんでした。
おかげで東名で時速80キロのトラックに付いていくテクニックも覚えました。

約600年前に生きていた能楽者「世阿弥」の言葉ですからご容赦願いますが、“時の運”を考えた言葉に「男時(おどき)」と「女時(めどき)」があります。
世阿弥は、舞台の成否には人力の及ばない面があるとして次のように述べています。

『上手な人が能を演じても、必ずしも、その舞台が成功するとは限らない。
それは時の流れに原因があるかもしれないし、そもそも、最善の努力がなされなかったからなのかもしれない』

世阿弥はこのように、人力ではどうにもならない時の力を認識しています。

『時には、「男時」と「女時」がある。
何をしてもうまくいくような「男時」もあれば、何をしてもうまくいかない「女時」もある。
全てが整っていても事がうまく進まないときには、慌ててもしょうがない。
次の「男時」が来る時のために淡々と下準備をすべき時である』

もちろん自分の努力がまだまだであるのに時の運にすることはいけませんが、往々にして物事が上手く運ばなくて落ち込んだときなどに思い出したい言葉ですね。
(女性の方々には失礼しましたが、世阿弥に免じてお許しあれ)

しかし制限速度50キロの一般道を40キロで走る車にはいささか腹立たしいものを感じました。
それでも「女時」の私は、我慢して走りましたが、後ろの方々にはご迷惑をおかけした模様です。
どうもすみませんでした。(謝々)

世阿弥に学ぶ 100年ブランドの本質
片平 秀貴
ソフトバンククリエイティブ

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