連合評価委員会〈最終報告〉に、現代の労働者についてこう書かれている。
悲惨な事態が着実に進行しているにも関わらず、働く者は世の中を変えてゆこうという意識が弱く怒ろうともしない。・・・
人々はものの豊かさを得る代わりに、心の豊かさ、倫理観、志を失い、「無理をしない」、「活力がない」状態になってしまっている。
そして、〈最終報告〉は、私たちにこう呼びかける。
労働者には、誇りと責任感を持って自立(自律)することが必要である。
労働者は、単に指示・命令を受けて働くのではなく、誇りと責任感を持って働くことが必要である。
誇り、使命感を持つ人間である、というプライドこそが、連帯し、団結することを可能とし、経営者に対等にものがいえるようになるのである。
労働組合は明確で説得力のあるメッセージを発するとともに、果敢な行動力、効果的なアピール力を持つ必要がある。
私たちのミッションのふたつめは、労働運動の活性化であり、それを具体的に表すならば、“労働者(労働組合)の自立(自律)”と“労働者(労働組合)の連帯”を図ることである。
(続く)