午後から「連合静岡官公部門連絡会」主催の“より良い公務と公共サービスをめざす静岡県民集会”が開催された。
「官公部門連絡会」なるものについて聞きなれないと思うので若干の説明をしたい。
連合に加盟している国や地方自治体などの職場で働く組合員200万人で構成されており、「自治労(90万人)」「日教組(33万人)」などが中心的である。
県内では約3万人(自治労17,000人、県教組12,000人など)で構成されている。
現在、公務員に対する世論の風当たりは相当強い。
「大阪維新プログラム案」なる大胆なプランを打ち出した大阪府の橋下知事であるが、驚いたことに府内有権者の支持率は83%という異常な高さである。
特に議員や職員への世論の風当たりは強く、職員の人件費削減についても55%が適当とし、さらにもっと削るべきだとした意見も30%に上っている。
しかし一方で警察官の削減や児童の35人学級の廃止は、府民らの反発を受けて撤回した。
ここになにかのヒントが隠されていると思う。
連合静岡では全国的には珍しいが、毎年地協のみなさんに「教育署名活動」をお願いしている。
以前は民間労組の一部に抵抗感もあったが、県教組のみなさんが地協活動で民間労組と共に一緒に汗を流し、署名活動に際しては丁寧に単組訪問を繰り返して理解を求めてきた。
その倦まず弛まずの結果が今に繋がっている。
民間だとか公務員だとかの問題ではなく、教育という分野の仕事に対する理解が深まったためである。
県民集会にあたってあらためて「公務」とはなにか、「公共」とはなにかを考えてみた。
広辞苑を引いても「公務」「公共」ではしっくりこないので、「公益」で引きなおした。
すると「社会一般に利益を与えること」と出た。
この意味するところは、連合静岡がチャレンジしている“地域に根ざした顔の見える労働運動”と相通ずるものがある。
今日も事務所には労働相談を受けるために出勤している仲間がいた。
ひとりでも入れるユニオンをつくってからは、相談だけではなく解決までお手伝いをしている。
連合は“正社員クラブ”“勝ち組クラブ”と非難する人たちもいたが、最近は世間の見方が変わってきたことを実感する。
もちろんまだまだではあるが、160万人を意識したことで何かが動いているのは確実だ。
肝心の“より良い公務と公共サービスをめざす静岡県民集会”では各界からの意見をお聞きするということで4名の方々から報告をいただいた。
この時間がなかなか面白かった。
民間労組、県議会議員、報道機関、そして市民団体からも参加願った。
4者4様の意見、大変勉強になりました。
ご苦労様でした、ありがとうございました。