次は“民主社会主義の構築”である。
競争主義や市場主義の蔓延によって徹底的に痛めつけられた日本社会。
それは私たちの運動の敗北でもある。
闘うべき相手は「新自由主義」という思想であり、政治・経済政策でもある。
「新自由主義」は反ケインズ主義を唱えたハイエクやフリードマンの経済理論を実践した英国のサッチャー、米国のレーガン、そして日本の小泉首相らによって脚光を浴びた。
しかしその負の局面に世界中が喘いでいる。
過去「アダム・スミス」が説いた古典的自由主義、そして多くの信奉者をもつ「ケインズ」経済学、そして「フリードマン」らの新自由主義と、資本主義国の政治・経済政策も大きく動いてきた。
マルクスと決別した私たちは、いずれにしても資本主義の下で生きていく。
広辞苑で「民主社会主義」を引くと、“資本主義の改良を通じて社会主義を実現しようとする思想・立場”と出る。
どう改良していくのか、それは国家の役割とも関係する重大なテーマだ。
(続く)