南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

JILAF 2日目

2008-06-06 17:40:07 | ユニオン

JILAF研修生、静岡県2日目。
午後の県庁訪問からお付き合いした。
約1時間の説明を聞いた後の質問コーナーが面白かった。

昨日も同様であったが、研修生の興味のひとつが非正規労働者問題と外国人労働者問題だ。
我が国に限らず東南アジア諸国でも格差問題がクローズアップされている。

問題をややこしくしているのが我が国の外国人労働者問題だ。
タイでは、不法就労を含めて約100万人いる外国人労働者問題が深刻だという。
彼らからは「日本では外国人労働にどのような規制をかけているのか?」との質問が出される。
専門的な特殊技能しか外国人の労働は認められていないと答えるが、「それでは単純労働についている外国人は?」となる。
そこで追加説明がされるのは「日系3世までの外国人」(主に日系ブラジル人)の在留資格である。

外国人に2種類あるという日本の常識(?)は外国人にはわかりづらい。
これに外国人研修生の問題を加えたらなにがなんだか分からなくなるから、説明は省いた。

インドネシアから2002年に独立した東ティモールからは「失業者は国を訴えることができるのか?」という予想外の質問。
まだ国家としての形が未整備であり、労働運動もその理念の普及段階にあるという東ティモールらしい素朴な質問であった。

この2日間、実に純粋な研修生に触れて、新鮮な気持を味わった。
いい2日間でした、ありがとう。
また明日もいい日でありますように。