安土考古博物館に、平成25年4月20日(土)~6月16日(日)
平成25年春季特別展「しのぎをけづり 鍔をわり-近江の城、信長とかく戦えり-」
特別展「しのぎをけづり、鍔(つば)をわり」~信長と戦う城の知恵を紹介 近江八幡で特別展
横山城の戦いで使われた石礫などを見る来場者(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦の安土城考古博物館で、近江の各城が織田信長とどう戦ったかを紹介する特別展「しのぎをけづり、鍔(つば)をわり」が開かれている。絵図や武器など約250点で戦国時代の城の攻防戦を伝える。
浅井氏が立てこもった小谷城(長浜市)の展示では、城跡から出土した刀や鉄砲玉が並ぶ。「小谷城跡絵図」は、山の尾根伝いに本丸や郭(くるわ)が連なる城の堅牢(けんろう)ぶりを伝え、織田軍がなぜ苦戦したかが分かる。
小谷城近くにあった横山城についても、城跡から出土した石礫(つぶて)3点を展示。直径約10~30センチで、城を守る浅井軍が城から織田軍に投げ落としたと考えられており、ありとあらゆる物を用いた戦いのすさまじさを伝える。
6月16日まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。4月30日は開館する。午前9時~午後5時。大人860円。4月28日から関連の連続講座も始める。同館TEL0748(46)2424。【京都新聞】
レジュメ
◆はじめに
・近江は城の国⇒1329ヶ所にのぼる城館跡の存在と確認【滋賀県教育委員会が1982年から10ヶ年かけて実施した分布調査の結果】
・近江は城郭の宝庫⇒ただ分布数が多いだけではなく、様々な機能や構造をもつ城館が分布【甲賀郡中惣の城郭群、巨大な守護・戦国大名の居城、寺院の要塞化、近世城郭の始祖安土城est・・・】
◆信長が見た近江の城
◆信長侵攻団塊の近江の城
◆石垣の系譜
◆安土築城と近江の築城技術
◆おわりに
・近江の城の先進性⇒土の城から石の城へ【しかし信長の築城にはその技術は採用されなかった】
・観音寺城の石垣と建物⇒戦国時代の到着点を示す【しかし、従来の観音寺城の評価は屋敷の集合体であり、軍事的評価は低い】
石垣築く財力【肥沃なな近江】と家臣を山上に集住させる権力⇒はたして守護六角氏はの権力は脆弱だったのか?
・信長はなぜ、近江安土に新たに築城したのか⇒岐阜・京都間の中間、街道の要衝?【答えは出ていない】