城郭探訪

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多羅尾滝の磨崖仏

2016年02月09日 | 探訪「大地の遺産」

 

 

529-1821 滋賀県甲賀郡信楽町多羅尾

『甲賀市指定史跡』多羅尾(たらお)滝の摩崖(まがい)石仏群

多羅尾(たらお)は奈良から近江へ、また京都から伊賀・伊勢への道が行き交う交通の要地です。

京街道に沿った大きな岸壁に、阿弥陀如来像を中心に、地蔵菩薩像や不動明王像などの石仏や五輪塔(ごりんとう)が刻まれている他、舟形光背を背にした数多くの地蔵菩薩像などを見ることができます。

注目すべきは、正中二年(1325)という鎌倉時代後期の年号が彫られていることで、さらにその他の石仏の製作年代を考えると、室町時代後期にかけて、順次彫られたものとみられます。

これらの石仏の中には、彩色のあとも見出され、極めて貴重な摩崖(まがい)石仏群といえます。

かつてこの地域には山岳宗教が栄え、石仏群の前方には滝の行場があったと伝えられ、石仏たちは、こうした山岳修行と関係があったのかもしれません。

街道は御斉峠(おときとうげ)を越えて伊賀上野に通じ、往時は旅人の安らぎの場にもなっていたでしょう。

多羅尾(たらお)学区自治振興会』

甲賀市信楽町多羅尾 多羅尾滝の摩崖石仏群

甲賀市信楽町多羅尾 多羅尾滝の摩崖石仏群


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