城郭探訪

yamaziro

北内貴城(比佐殿屋敷) 近江国(甲賀・水口)

2018年02月12日 | 山城

 写真の説明はありません。

別 称:比佐殿屋敷

所在地:甲賀市水口町北内貴字大谷・水口字下真海 map:http://yahoo.jp/IgNUVy

現 状:山林

遺 構:曲輪(二郭三曲輪)・ニ重土塁・障子堀・竪堀・土橋

区 分:平山城 (山頂)

築城者:美濃部茂忠

築城期:織豊期 永禄年間(1558-70)

標 高:230m  比高差50m

目 標:みなくち子どもの森(一番奥)

駐車場・・・(要注意:閉門16:30)

訪城日:2018.2.10

お城の概要

甲賀には珍しい障子掘・二重土塁に囲まれた

北内貴城は北内貴の東端、野洲川左岸に広がる山塊内に所在する。

野洲川(東側)は、切岸状で土塁はない。西側の池(灌漑池)を前掘に、築城され比高差少ないためか土塁の外側を堀込んで障子掘に、その外側は掻揚土塁として防御力を図る巧みな築城技術的な城!

現在西麓の谷部はみなくち総合公園(みなくち子どもの森)、公園を見下ろす格好で南北に延びる尾根頂部(230m)を一杯に築かれている。

 曲輪Ⅰが主郭と見られ、甲賀には珍しい障子掘・二重土塁に囲まれた方形区画で、急崖の北東辺以外は平地城館のような横堀が掘られている。南東辺に平虎口が開口し、土橋状の通路で曲輪Ⅱに至る。
 曲輪主郭と副廓の間は主郭側高く5mを図る。長い土塁と障子掘である。

南端は尾根筋を遮断する堀切に土橋が架かっていて、曲輪Ⅲ側には櫓台のような高まりが更に防御性を高めている。
曲輪Ⅱは北東辺以外を甲賀には珍しい障子掘・二重土塁に囲まれた方形区画土塁で囲み、北隅付近に虎口が開口している。虎口の外側は、城道に付属する土塁が設けられる厳重さから、これが大手だと思われる。大手を下った先には幾つかの削平が確認できる。

 北内貴城は、他の甲賀の城のように集落背後とは離れた立地と、特徴的な縄張、特定の土豪(美濃部氏)の城と伝わる。

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お城の歴史

 北内貴城は、永禄年間(1558-70)に美濃部茂忠が築いた。

茂忠の子美濃部治茂は、蒲生氏の女である比佐女を室に迎えたが、この比佐女がここに住したため「比佐殿屋敷」の別名が伝わる。

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作図:長谷川博美氏

参考資料:『甲賀市史 甲賀の城』・城歩会資料・

本日の訪問ありがとうございす!! 


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