北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

解雇撤回闘争と職場闘争

2010年04月14日 | 日記
国鉄1047名解雇撤回闘争が、国労・建交労の「政治解決」受け入れによって大きな転機を迎えようとしています。その内容が被解雇者にとってまったく納得のいかないものであることは、その怒りを黙して語らない被解雇者にも共通の想いでしょう。なぜこのような現状を呈する事態になったのか?彼らの闘いと動労千葉の闘いとの本質的な違いは何か?解雇撤回闘争が被解雇者が闘う闘争となっていて、JR本体の労働者はその闘いを“支援する”だけの存在に落とし込められていたということ。JRの現場における非妥協な職場闘争の貫徹こそがJR資本と労働者との力関係を転換させ、解雇撤回闘争の勝利の展望を切り開くということ。ここに根本的問題があり、国労にしろ建交労にしろ、JRとの交渉テーブルの設定のためには職場闘争をトーンダウンする、ないしは否定するといったことが当然のように行なわれてきました。労働組合自身が、本務者と被解雇者の間を分断し、団結を破壊してきたのです。これでは国労がここまで組織を減らしてきたのもむべなるかなであり、今回の「政治解決」で国労の瓦解が現実のものとなろうとしているのも当然です。国鉄1047名の解雇撤回を闘ってきた労働者は、全世界の労働者階級の誇りです。いまこそ労働者としての階級性をもう一度奪い返して、新たな国鉄闘争に立ちあがろうではありませんか!
写真は阿佐ヶ谷街宣。国鉄闘争と安保・沖縄決戦の一体性を必死に訴えています。