今日もいい天気。暑いくらいの陽気です。今日は昼間は学校勤務、夜は家庭教師でした。図書館で借りて、降田天の「女王はかえらない」を読みました。「このミステリーがすごい!」の大賞受賞作で、どんでん返しに驚かされるという紹介を見て、読んでみることにしました。
第一部は、小学校3年生のクラスが舞台です。クラスの女王として君臨するマキ。そこに現れた転校生、エリカは、マキの座を脅かすようになります。悪意に満ちた子どもたちの世界に、気分が良くないながらも、文章が読みやすいので、気になってどんどん先へ読み進みます。第一部はぞっとする結末のまま終わり、第二部に続きますが、そこには巧妙な仕掛けが施されています。途中で、トリックに気が付きましたが、それでもどうなっているのかなと思って、第三部の謎解きへ。明かされる真相は、そうだったのかと驚く部分もありましたが、事件の残酷さが放置されて終わってしまうので、後味の悪い話でした。これはないでしょ、という気がしてしまうのですが、トリックの面白さを味わうだけなら、文章も読みやすいし、一気に読めて、それなりに楽しめました。