思ったほど晴れず、雨も降りました。今日は、家で仕事して、掃除して、母の病院に行って。そんな感じで6月も終わりました。図書館で借りて、乾くるみの「イニシエーション・ラブ」を読みました。文庫本です。「しゃべくり007」で、くりぃむしちゅーの有田さんが絶賛して、10年前の本が売れているということで、気になっていた本です。「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる傑作ミステリー」「最後から二行目(絶対先に読まないで!)で本書は全く違った物語に変貌する」という解説にひかれて、読んでみました。
side-Aとside-Bに分かれている恋愛小説で、1980年代を舞台にした、たっくんとマユの物語です。ずーっと普通の恋愛小説で、それほど面白くもない感じで、なんとなく話が進みます。side-Aとside-Bでキャラが違いすぎるなあ、と思いながらも、まあそんなもんかなと思い、淡々と読み進みました。いったい最後に何が起こるのか?と思っていたら、ん?あれ?ああ、そうかって感じのオチであっさり終わりました。ネットのネタバレ解説を読んで、なるほどなあと納得。まあ、面白い仕掛けではありますが、そこまで話題になるほどでもないような、もっと恋愛小説そのものが面白ければ、騙されたことが分かってショックって感じになるのかもしれませんが。女は怖いって話かな。とりあえず話題の本を読むことができて満足です。