今日も、暑い一日でした。近所の人からいただいた、スイカがおいしいです。図書館で借りて、伊坂幸太郎の「夜の国のクーパー」を読みました。本屋で新刊が出ていたのを見て、図書館で予約しておいたら、届きました。書き下ろしの長編小説です。軽井沢の往復で読んだのですが、面白かったので、電車の中で退屈せずにすみました。
猫に話しかけられた男。猫が話す、ある国の話。その国は、壁に囲まれているが、戦争に負けて支配されることになった。支配者が訪れ、国王が殺された。その国では、10年前まで毎年、杉の巨人クーパーと戦う兵士を送り出していた。猫の視点で、見聞きしてきたことを、男が聞くという形で話が進みます。その国の人たちは、どうなるのか?クーパーとは、いったい何なのか?不思議な世界に引き込まれつつ、どんどん読み進みます。
そして、最後に明かされる秘密とは。その国の人たちは、どうするのか。猫の話を聞いていた男の取った行動とは。おとぎ話のようでもあり、いろいろな立場に置き換えてみると、とても興味深い仕掛けがあり、私はすごく面白くて、好きな話でした。伊坂幸太郎が好きなので、どんな話でも面白いのですが、この話も面白かったです。