きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

しあわせの輪

2024-07-11 | 

今日も曇り時々雨。午前中はピアノ教室に行きました。図書館で借りて、群ようこの「しあわせの輪」を読みました。「れんげ荘物語」の第8弾です。第7弾に続いて、第8弾も読みました。

いつ読んでもいいような話ですが、変わらず同じところにいてくれる住人達に癒されます。今回はキョウコさんが熱を出した話。大したことはなく、すぐに治ったのですが、働いていた頃は38℃でも出勤していたことや、周りの人の適度な距離感での心配の仕方が分かるなあと思います。そしてちょっと体調を崩したことで今後の身の振り方について考えることになった心境や、隣人が続けて葬儀に参加したことで感じた寂しさなど、淡々と書かれています。

平和な中にもちょっとした憂いがあり、でも美味しい物を食べて、まあいいかでやりすごす感じがいいですね。合間に、兄の家族や隣人のパートナーが飼う、犬や猫の話も交え、今回もほのぼのと癒されました。このシリーズは、ほんと、永遠に続いてほしいです。

永遠といえば、夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。 」も淡々として、ほのぼのとして、サザエさんのように永遠に続いてほしい話です。ただ、漫画や小説と違って、役者は成長してしまうのが残念です。

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今日はいい天気ですね。

2024-07-10 | 


今日は雨時々曇り。少し暑さがおさまり、過ごしやすいです。一日、家で仕事しました。図書館で借りて、群ようこの「今日はいい天気ですね。」を読みました。「れんげ荘物語」の第7弾です。

早期退職して古いアパートで貯金を切り崩しながら慎ましく生きるキョウコ。今回も、特に大事件もなく、兄一家の犬が元気な話や、コナツさんの結婚披露宴食事会に招かれる話や、お腹周りが心配で遠回りして買い物にいく話など、日常が淡々と描かれます。読み始めた頃はそうでもなかったけれど、今はすっかり似たような暮らしなので、分かるなあと思いながら、楽しく読みました。ぼーっとしている間に、もう第8弾も出ていました。

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喫茶おじさん

2024-07-04 | 

今日は晴れて暑い一日でした。買い物に出た以外は、家で仕事しました。図書館で借りて、原田ひ香の「喫茶おじさん」を読みました。57歳のおじさんが主人公の小説です。喫茶店巡りが好きなおじさんは、とにかく喫茶店に入って、コーヒーを飲み、サンドイッチやケーキを食べ、喫茶店のはしごをします。

早期退職して、退職金で喫茶店を開いたけれど、店は半年で潰して、娘には嫌われて、奥さんは家を出て娘のアパートに移り住んでしまう。しかも、実は不倫の末の再婚で、その二度目の奥さんからは離婚を迫られる。再就職もままならず、とにかく八方塞がりな感じがしつつも、深く考える前に、喫茶店に入り、辛いことを忘れるために喫茶店に入り、とにかく喫茶店で現実逃避しすぎです。

いろんな人に、「何も分かってない」と言われ、「恵まれている」と言われ、その真意が分からないまま、相手の望みに応え、何が悪かったのかよく分からない。イライラするような、それでいて、まあそれもいいんじゃないというようなラストを迎えます。「人生の時間を潰す、というのも、喫茶店の大切な役割だ」とありますが、とにかく喫茶店愛は伝わりました。出てくるメニューがどれも美味しそうでしたが、ボリューム満点のサンドイッチの後、次の店でケーキを食べたりして、胸焼けしそうでした。

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それなりに生きている

2024-07-02 | 

今日は曇りでじめじめした一日でした。午前中、家で仕事をして、午後は美容院に行ってきました。梅雨なので、ストレートパーマをかけてきました。

図書館で借りて、群ようこの「それなり生きている」を読みました。お勧め本として並んでいたので、なんとなく借りましたが、2010年出版の古い本ですね。エッセイです。群ようこ好きなので、楽しく読みましたが、同世代の著者のエッセイなので、あまり古いと、ちょっとズレた感じもします。猫もたくさん登場するので楽しいです。ほのぼのと読み終わりました。

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あいにくあんたのためじゃない

2024-06-28 | 

今日は午後からグループホームに出勤して、夜は合唱練習に参加しました。図書館で借りて、柚木麻子の「あいにくあんたのためじゃない」を読みました。著者の本は何冊か読んでいて、タイトルに惹かれて予約しましたが、直木賞候補に選ばれていましたね。6つの話が入った短編集です。

ブログが炎上したラーメン評論家、夢を語るだけのフリーター、パティオで総スカンを食うビジネスマン、なぜか潰れないマダムショップ、推しと結婚した後もオタクでありつづける人など。今どきのSNSやネットの繋がりがあってこその展開が面白いけれど、ピンとこない感じもあり。タイトルの通り、いろいろありつつ、たくましく生きていく姿はスッキリする点もあるけれど。読みやすい文章なので、さらっと読めたけれど、あまり好きな話ではなかったかな。


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方舟を燃やす

2024-06-25 | 

今日は晴れたり曇ったり。午後はグループホームに出勤しました。図書館で借りて、角田光代の「方舟を燃やす」を読みました。人気だったので予約して借りてみましたが、なかなかの長編。びっしり詰まった400ページ超え、読み終えた達成感は大きかったです。1969年生まれの飛馬と、戦後生まれの不三子の二人の話が交互に描かれています。大きく二部に分かれていて、第一部は1999年まで、第二部は2016年から最近の話です。

ノストラダムスやコックリさんや大地震やサリン事件、そしてコロナと、時代の出来事を背景に、オカルトや宗教やデマやSNSなど、信じるとは何かを問います。飛馬は母の死に責任を感じ、文通や無線を楽しみ、公務員となり、不三子はマクロビオティックの食事で子育てをしたが、娘や息子とはうまくいかず、普通の食事を続けた夫には先立たれ。そんなふたりが、コロナ禍の子ども食堂で出会い、人の役に立つ意味を考える。

とにかく丁寧に心情を描き、ゆっくりとした時間の流れの中で、何が間違っていたのかと自問自答する主人公たちとともに、なんだかすっきりしないまま最後まで駆け抜けました。面白かったとは思いますが、よく分からない気もします。コロナも過去になりつつある今だからこその物語という気もします。

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サード・キッチン

2024-06-20 | 


今日もいい天気。毛布を選択して、家で仕事しました。図書館で借りて、白尾悠の「サード・キッチン」を読みました。NHKの番組「理想的本箱」の「人にやさしくなりたい時に読む本」で紹介された1冊です。文字が詰まった本でしたが、意外とするする読めました。

アメリカに留学して、英語での会話がままならず、周りに馴染めないまま、孤独を感じている尚美。人間関係を諦めて勉学に励む彼女には、よい成績で卒業しないといけない理由もあります。

ある日、マイノリティが集まるコープに誘われます。暖かく迎え入れられた集団の中で、居場所を見つけて、やっと楽しく暮らし始めますが、コミュニケーションに失敗して落ち込んだり悩んだり。マイノリティであるはずの自分の中にも存在する、ステレオタイプの評価や思い込み。その辺の感覚が実に具体的で、良く分かります。私もそうだなあ、そんな風に思ってしまうなあと、考えさせられます。

最後には家族の秘密も明かされたり、盛り沢山な内容ですが、なんか、しみじみして、読んで良かったなあと思う本でした。


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BLANK PAGE

2024-06-12 | 

今日も晴れて暑い一日でした。今日は一日、家で仕事しました。図書館で借りて、内田也哉子の「BLANK PAGE」を読みました。雑誌の連載をまとめたエッセイ本です。内田裕也さんと樹木希林さんという風変わりな夫婦の間に生まれ、いろいろ大変な人生だったようですが、続けて二人を見送って、戸惑い混乱する気持ちは、少し分かる気がします。

副題が「空っぽを満たす旅」とありますが、小泉今日子さんや、養老孟司さん、坂本龍一さんや、横尾忠則さん、マツコ・デラックスさん、など、16人との出会いの中で感じたことが綴られています。単なるインタビュー記事ではなく、話の中で母を想い、自分を見つめ直し、少しずつ前を向けるようになる感じが伝わります。

19歳で本木雅弘さんと結婚したということも含め、興味本位でいろいろ知りたくなる人ですが、とても繊細で、優しくて、品の良い人だなあと思います。対談相手には尊敬や信頼を感じつつ、不安な自分の気持ちを正直に委ねることで、暖かく包まれているような雰囲気が伝わり、心地よく読むことができました。


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パンが焦げてもふたりなら

2024-06-10 | 


今日は曇り。一日、家で仕事しました。図書館で借りて、たなの「パンが焦げてもふたりなら」を読みました。漫画なのですぐに読めます。お互いに気づかいつつの優しい関係がほっこりします。お互いの違いに驚きながらも、その違いを楽しみつつ、暮らしています。なんてことのない日常ですが、ほのぼのとした絵と話でした。

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ベルナのしっぽ

2024-05-27 | 

今日は台風の影響でしょうか、とても風が強い一日でした。午前中は家で仕事をして、午後はグループホームに出勤しました。

図書館で借りて、郡司ななえの「ベルナのしっぽ」を読みました。文庫本なので、東京行きの新幹線で読みました。平成14年の古い本ですが、なんとなく目に留まって借りてみました。視覚障害者の著者が盲導犬ベルナを迎え入れるところから話が始まります。

まだ盲導犬への理解が少ない時代に、視覚障害者の夫婦がベルナと心を通わせ、外出したり、子供を産んで育てたり、奮闘ぶりがうかがえます。やがて年老いてお別れの時を迎えます。とても分かりやすく読みやすい本です。そして最後の別れのシーンは泣けます。とても心温まるお話でした。読んで良かったです。

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ハコウマに乗って

2024-05-25 | 

今日は晴れ。のんびり過ごしました。図書館で借りて、西川美和の「ハコウマに乗って」を読みました。新刊で、なんとなく見かけて借りてみました。映画監督・脚本家・小説家の著者が雑誌に連載したエッセイを集めた本です。コロナ禍に書かれた話も多く、時事ネタもたくさんありますが、程よい距離感でつぶやく話は、面白くてさらっと読めます。新幹線で気軽に読むには良い本でした。

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ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

2024-05-16 | 


今日は朝は晴れていたので、庭に出て、刈り残しの草むしりをして、午後は家で仕事しました。午後は風が強くなり、雨が降り出して、だんだん寒くなりました。図書館で借りて、東野圭吾の「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」を読みました。新刊本を予約して、やっと回ってきました。

「トラップハンド」という隠れ家的なバーのマスターと、そこで出会う女性たち。物語が6つ入っていますが、微妙に関連性もあって、楽しめます。いろいろな事情を抱えた女性の会話から、驚くべき謎解きをするマスター。よく出来たというか、ちょっと出来過ぎの展開ですが、なるほどなるほどと楽しみながら読むことができました。ドラマ化されたら楽しそうです。

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わたしに会いたい

2024-05-07 | 

今日は曇り。午後はグループホームに出勤しました。図書館で借りて、西加奈子の「わたしに会いたい」を読みました。「くもをさがす」で自らのガン治療について書いていましたが、そんな著者だからという感じの短編小説が8話入っています。

生きづらさを抱えた主人公たち、ちょっと過激な、ちょっと切ない物語。読みやすい文章でしたが、まあそうなんだなあと読み進めた感じです。

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風に立つ

2024-05-02 | 


今日はいい天気。晴れているけれど、風はさわやかで、友達から声がかかったので、午前中はパークゴルフ2ラウンド回ってきました。山も緑も美しく、「こんなにさわやかな日はない!」と友達は何度も感動していました。

図書館で借りて、袖月裕子の「風に立つ」を読みました。人気の本で予約が多く、やっと回ってきました。岩手の南部鉄器工房が舞台です。著者も岩手県出身なんですね。後半で盛岡の「チャグチャグ馬コ」のお祭りが重要な場面として描かれていました。

父と一緒に工房を手伝う主人公。仕事一筋の職人の父と心が通い合わず、もやもやしているところに、問題を起こした少年を一時的にあずかる補導委託を引き受けた父。父の意図が分からず、衝突を繰り返しますが、少年が両親との問題で葛藤する中で、少しずつ見えてきた父のこと。

言葉少ない登場人物たちが、ゆっくりゆっくり心を通わす親子の物語です。結構長いですが、読みやすく、父親の思いを知りたくて、どんどん読み進みます。親子は老眼のように近すぎると見えないことがあるというのがなるほどでした。

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窓ぎわのトットちゃん

2024-04-24 | 

今日は午後からグループホームに出勤しました。図書館で借りて、黒柳徹子の「窓ぎわのトットちゃん」を読みました。文庫版です。以前、読んだことがありますが、続編が出るというので一緒に予約したら、こちらの方が後に届いたので、後から再読です。

最初の小学校を退学になり、トモエ学園で過ごした頃の話が中心です。何度読んでも、いい話ですね。ちょっと変わった子供を暖かく受け入れ、話を聞いてくれた小林先生。お母さまもいい方ですね。教育についてもいろいろ考えさせられますが、とにかく明るく楽しいトットちゃんに心なごむ本でした。

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