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今日もいい天気。学校勤務でした。図書館で借りて、天童荒太の家族狩りシリーズ2と3を読みました。「遭難者の夢 家族狩り第二部」と「贈られた手 家族狩り第三部」です。文庫本です。第一部に続いて、救われない人たちがもがきながら、どんどん深みにはまっていく感じです。どんよりしながらも、先が気になり、読み進みます。また忘れないようメモしておきます。
第二部では、巣藤しゅん介は若者に絡まれてけがをし、両親のトラウマもあり、学校でもうまくいかず、都心から遠く離れた田舎に古びた一軒家を借りることを決めます。刑事の馬見原光毅は、心の病で退院してきた妻が変わろうとする姿を受け入れることができず、冬島母子との距離感もうまく取れていません。芳沢亜衣は、学校へ行き始めますが、心は壊れかけており、食べては吐く行為を繰り返します。両親と祖父を殺して自殺した少年の事件は、両親が生きている間にノコギリによる傷をつけられており、馬見原だけが少年の犯行だと納得できず、組織に逆らって事件を追っていきます。氷崎ゆう子は、虐待される駒田の娘、玲子を施設へ入れるよう手を尽くしますが、アル中の駒田に絡まれます。ゆう子の父も痴呆で母は介護疲れ。そんな中、第二の事件が起ころうとしている...。
第三部では、巣藤しゅん介は、氷崎ゆう子らが主催する思春期問題のセミナーに出席し、ボランティアで電話相談をしている山賀葉子と出会います。二つ目の事件の少年は巣藤しゅん介の学校の生徒で、マスコミの前で、巣藤と亜衣がしゃべった内容が放送され、巣藤は休職となりますが、田舎の一軒家の補修に来た昔の教え子に救われます。駒田は娘玲子を取り返したいと、たびたび氷崎ゆう子の前に顔を見せます。ゆう子は疲れ果てますが、ゆう子の祖父は恋をしています。芳沢亜衣は、リストカットに食べては吐くを繰り返し、引きこもり、親とぶつかっています。馬見原は相変わらず妻とも娘ともうまくいっていません。二つ目の事件も両親が殺されて息子が自殺したように見えますが、馬見原だけが一つ目の事件との関連性をにらみ、組織に逆らい一人で捜査を続けています。