「北の山・じろう」日記

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ウクライナの急激な人口減と暗い未来<ウクライナ紛争2023.12.28

2023-12-28 23:28:53 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナの人口について調べてみると、もう国家として存在するのは無理ではないか❓と思わざるを得ません。

①ウクライナの人口の推移(1980~2023年)※グラフあり
https://ecodb.net/exec/trans_country.php?d=LP&c1=UA

旧ソ連から独立後、一貫して人口が減り続けています。
人口減の理由として言われること
②『平均寿命が短い「ウクライナ」人口減が加速する危機』
2022年3月13日
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20220310/biz/00m/020/015000c
国連や世界銀行などの分析によると、飲酒、喫煙、肥満、高血圧、エイズのまん延などが高い死亡率の原因とされている。
移民となって国外に人口が流出している問題もある。
基本的には低い出生率と高い死亡率による自然減。

しかし、①のグラフを見るとそれ(自然減)だけが理由ではないと思います。この急激な右肩下がりは、外国への人口流出の方が大きな理由だと思います。
旧ソ連から独立後、一貫して人口が減り続けていますから何のために独立したのか意味不明です。
「独立=人口減少」の関係が明確に見えます。
独立して外国に出ていく自由が生まれたので次々と国民が外国に出て行った構図が見えます。
数字で書くと❓
5151万 (1995年)
4918万 (2000年)
4711万 (2005年)
4596万 (2010年)
4515万 (2015年)
4373万 (2020年)
3484万 (2022年)
3319万 (2023年)
信じられますか❓
現在は、実際には2800万程度ではないか・と言う推計すらあります。
2014年、過激民族主義者がクーデターで政権を掌握後はドンバス紛争の勃発で一気に約200万人ほど減少し、その後再びそれ以前と同じように人口減少が続きます。
2022年ロシアとの戦争勃発後、垂直落下状態で約1000万減少しています。

更には、ここに急激な出生率の低下が加わります。

③ウクライナ出生数減少、独立以降最大の割合 侵攻前同期比28%低下
2023年8月1日 12時10分
https://www.asahi.com/articles/ASR812SJKR81UHBI006.html

危機的な状況をすでに通り越して絶望的に見えます。そして①のグラフの傾向で見える通り、減少した人口(外国に流出した分)がウクライナに戻る傾向は見られません。

つまり、ウクライナは国内の貧困と政治的社会的混乱から国民から見捨てられているという状況が長期的に継続しています。簡単に言うと普通の意味での政府や政治が存在しなかったと言うことを示しています。
(貧困国家、腐敗汚職国家、犯罪国家、過激民族主義者が跳梁跋扈する国家、まともな政治の存在しない国家・・まともな人は誰だって嫌でしょう❓・・だから国を出ていくんです・・)

今、ロシアとの戦争ばかり問題になっていますが、既にそれ以前から破綻しつつある国家であったことになります。冷たい言い方ですが、そもそも国家として成立していないウクライナは戦争の勝敗がどうあれ、やがて国家として消滅すると思います。こんな破綻した国家(と言うより人間集団)が生き延びるには外国の支援(人口的な部分も含む)しか方法は、無いと思います。ロシアに約500万人程度避難していますから、その人々がウクライナ再建の主力になると思います。

ロシア以外に逃げ出した人々は、戻らないと思います。
つまり❓
破綻国家であるウクライナは、戦争とは無関係にロシアに負けています。戦後の国家再建は、マンパワー的な部分も含めてロシアに依存するしか実質的に方法がありません。

ロシアが拒否すれば荒れ果てた国土が残るだけでしょう。おそらく人口3000万人を割り込んでいるような破綻した国家を再建するのは、金だけ入れても無理だと思います。

おそらくウクライナの大統領府も議会も、このような現実を無視していると思います。理解する事すら出来ないのであろうと思います。理解できれば、2014年に始まったドンバス紛争を早期に終結させて国家再建に取り組んだと思います。

ウクライナ政府のやったことは逆です。
「ミンスク2」合意を無視して戦争を激化させた結果、ウクライナ本土へのロシア軍の軍事介入を招き寄せました。
これとて2022年4月の段階で停戦合意することは可能でした。
2023年12月25日 9:39
今となっては誰も口にすらしない「2022年ウクライナ紛争・停戦交渉」<ウクライナ紛争2023.12.25
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/118cca1a5242d0aaf7b496279fe2a113

破綻を免れる最後のチャンス「だった」ように見えます。
もう今となっては、戦争がどう終結しようと今のウクライナ政府にウクライナを再建することは、現実的に不可能だと思います。
過去のウクライナ政府の政治がそれを証明しています。そもそも元からウクライナには、国家を運営できる人材が政治家を含めていないのであろうと思います。

それを、ごくごくゆる~く書いたブログ記事。
こんな生易しいものでは、ないと思いますが❓

『ウクライナ経済の未来:戦争前から顕著な人口減少という不安要素 』
岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年1月16日の記事より転載
https://agora-web.jp/archives/230115080857-3.html


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/408676fe96fbaa0fe4bc1b31cea0713e



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