「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

井上尚弥VSスティーブン・フルトン戦を振り返る<2023年7月

2023-07-30 19:02:42 | スポーツ

井上尚弥、フルトンTKOでリング誌評定員が「即興の業」絶賛 ダウン奪取までの組み立てにも感銘
7/29(土) 20:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ed6df7c0bd6fdc1ea37e6473a3d12f5a58d3246

改めて2回試合を見直しましたが、フルトンに勝てる要素はありませんでした。常に井上が先に仕掛けてフルトンはそれを避けたりガードしたりする場面がほとんどで、フルトンが仕掛けた場面は、ごく少数でした。

一番大きな差は、事前の準備だと思います。フルトンは事前に井上選手の映像を見て研究したはずです。普通にやれば勝てると認識したのであろうと思います。井上のパンチ力は軽い階級だから有効で、上の階級では通用しないと考えたのでしょうね。だから、特段・井上対策は考えていなかったように見えました。

井上側は、フルトン対策を十分考えていました。それは試合の前半は、ボデイを打ってダメージを与えて弱らせて後半攻める流れを想定していました。

試合前半を見て奇妙に感じたのは、左ジャブを打つと見せかけて左トレートでフルトンの右ボデイを打つパンチが目立ちました。ジャブと見せかけて腰を入れてストレートに変えて打ちます。もちろん単発のパンチですから1発では効きません。しかし、何度も打たれると徐々にダメージが蓄積します。

それは別にしても、ほぼ井上優勢でフルトンは不利ながら何とか戦う流れが、前半の流れでした。

そんな状況で6ラウンドまでが終わりました。採点は当然、井上が圧倒的にリードです。この時点でフルトンの勝ちは、消えたと思います。

7ラウンドに井上は、やや積極的に前に出始めました。フルトンは、逃げてパンチをかわすだけになりました。前半のボデーブローが効いてきてスピードもなくなっていました。

8ラウンドはその続きで右のパンチを当てた後、左でジャンピング・フック(アッパー)のような変則パンチをクリーンヒットして、フルトンがダウンして試合が終わりました。立ち上がったもののコーナーに詰められて井上の強打のラッシュを浴びては、レフリーも試合を止めるしかありませんでした。

※フルトンは、アウトボクシングに徹して採点勝負に持ち込むしか勝機はなかったと思います。

フルトンは、スーパーバンタム級の多分最強のチャンピオンだったと思います。スーパーバンタム級の最強のチャンピオンに完勝した井上尚弥にこのクラスで試合の出来る選手は、いないと思います。

後は、チャンピオンベルト2本を保持するもう一人のチャンピオンのフィリピンのマーロン・タパレス選手と戦ってクラス最高のチャンピオン決定戦をするでしょう。

「最強」井上尚弥がリング上で年内4団体統一戦を“約束”した相手、フィリピンのタパレスとは―
7/25(火) 22:44配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d22c55dff3d6352dac06492b5f9e3258c3dcbd66

井上が負ければ、この階級で試合を続けると思います。勝てば4団体統一になります。この階級で強い選手は、ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)です。2団体統一王者になり3回防衛に成功した強い選手です。プロ入り後の戦績は、12戦11勝 (8KO) 1敗です。初めて負けたのが、前の試合です。この試合の勝者が、フィリピンのタパレスです。むしろアフマダリエフの方が強いかもしれません。
この2人勝てば、やるとしたらフルトンとのリターン・マッチくらいしかないでしょう。

スーパーバンタムでは、井上が勝つことを前提に言えば、相手は残り少ないと思います。

階級を上げて5階級制覇を目指すしか目標がなくなると思います。

井上尚弥はスーパーフェザー級までいける…元同級王者・畑山氏「俺は勝てる自信ない」内山高志と戦えば?
7/29(土) 19:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdf54075a0c57d07a283f725c838ccd885af2e34
元WBA世界スーパーフェザー級王者の畑山は?
『現役時代に「仮に井上ちゃんとやったら、俺は勝てる自信ない。ただ、畑山氏は同級スーパー王者に認定された内山高志に言及し、「でも内山ちゃんと井上ちゃんがやるって考えられる?あのダイナマイトだよ」』

余り、自信がないみたいです。畑山は強い方のチャンピオンでした。同じクラスのスーパー王者の内山高志を勝手に試合相手にしてしましました。

これに対し元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重氏(48)の意見は?
『「そのパンチを(井上は)まずもらわない。階級を上げれば上げるほどスピードある人が少なくなる」と、スピードで勝負できると解説した。』

竹原慎二の意見は?
『(転級は)フェザー級までいけるけどスーパーフェザー級は厳しいかも』

一つ上のフェザー級は問題ないという部分では、意見は一致しています。
二階級上のスーパーフェザーでどうかで意見が分かれました。

※しかし、3人とも忘れていることがあります。
井上尚弥が本当に強い選手なら、前例があります。

フィリピンの英雄?
『マニー・パッキャオ』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%AA
身長166cmで、ほぼ井上と同じ体格です。

パッキャオは、ライトフライ級でデビューしてその後勝つたびに階級を上げていき、最後はスーパーウエルター級のチャンピオンになりました。
何と11階級を渡り歩き、各クラスの目ぼしい強い選手と全部対戦して勝ったというチャンピオンの中のチャンピオンです。
6階級制覇していますが、8階級王者と言われることもあります。上に行くのが速かったので、全部の階級でチャンピオンベルトに挑戦できなかったから6階級です。理論的には、全部の階級でチャンピオンに挑戦できれば10階級王者であることになります。

スーパーウエルターは、今・井上のいるスーパーバンタムの6階級上のクラスです。

だから井上が本当に強ければパッキャオとの比較なら2階級上までは、何の問題もないはずです。

パッキャオは、軽量級最強のチャンピオンです。
やはり、井上尚弥選手もこれを目指してほしいですね。

パッキャオは、今44歳ですが2022年に引退しました。もし、パッキャオが10歳若ければ、井上尚弥との対戦は、世紀のダイヤモンドカードになったと思います。

フィリピンのドネアも5階級制覇の強いチャンピオンですが、比較するとパッキャオの強さのレベルは突き抜けています。



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