「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アゼルバイジャン>ナゴルノ・カラバフ紛争>民哀れなり<2023年9月

2023-09-28 18:52:28 | ロシアと周辺国

アゼルバイジャン検問所で「戦犯」捜索 ナゴルノカラバフ
2023年9月27日 13:34 発信地:ラチン回廊/アゼルバイジャン [ アゼルバイジャン アルメニア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3483528?cx_part=top_topstory&cx_position=2

長年にわたり続いてきたナゴルノ・カラバフ地区をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争(戦争)は、アゼルバイジャンの全面的勝利に終わりました。

アルメニアが一方的にアゼルバイジャン領に軍事侵略し軍事力で占領地を支配してきました。

しかし、アゼルバイジャンの国力が回復するにつれアルメニアが敗北し、最後のナゴルノ・カラバフ地区のアルメニア系武装勢力も武装解除されました。

双方に迫害や残虐行為はあったと思います。しかし戦争はすべてアゼルバイジャン領で行われ、かなり長い期間アルメニアがアゼルバイジャン領を武力で支配していた以上、アルメニアの方がより多く残虐行為や居住地の追放などの迫害行為を行ってきました。

それを行ったのは、アルメニア人とアルメニア系アゼルバイジャン人の一部だったと思います。しかし、その報復を恐れるアルメニア系の人々は、アルメニア領に逃げ出しています。口では言えないようなことが沢山あったと思います。それを知っているから逃げ出すしかないのでしょう。

武装解除で押収された武装勢力の武器の多さを考えると、逃げ出した方が無難かもしれません。かなり大量の武器が押収されています。
『分離派の武装解除開始、係争地ナゴルノカラバフ』
2023年9月24日 10:59 発信地:シュシャ/アゼルバイジャン [ アゼルバイジャン アルメニア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3482974?cx_part=top_category&cx_position=5

これを見ると、この紛争の主体はアルメニアの正規軍だとしか思えません。ナゴルノ・カラバフ地区の人口は、15万人程度にすぎません。そんな程度の人口の武装集団が、こんなに大量の武器を持っているはずが、ないからです。

武装勢力はアゼルバイジャン政府から見ると国家反逆罪の容疑者であり、テロリストでもあります。アルメニア軍が後ろ盾となっているうちは、独立国を気取ることも出来ますがアルメニア軍がアゼルバイジャン領から追放されてしまえば、単なる犯罪容疑者にすぎません。

長い歴史の中ではぐくまれた憎しみと憎悪が、民族の対立を生みだしました。それを煽り立てたのが、アルメニアの過激民族主義者です。過激民族主義者がアルメニアを支配し残虐な侵略戦争を遂行してきました。

遠因を辿れば1900年前後の帝国主義時代にまで行きつきます。
やや詳しく以下のブログ記事に書きました。
2023-09-15
ナゴルノ・カラバフ紛争のメモ
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/09/15/185150
2023-09-26
アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ紛争についての欧米の偏向報道への疑問<2023年9月
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/09/26/144024

過激民族主義は、このような残酷な軍事侵略を生み出すケースが多いです。

ナゴルノ・カラバフ紛争もそうですし、もっと酷かったのがセルビアのケースです。

旧ユーゴのムラディッチ被告、終身刑が確定 ボスニアの虐殺
2021年6月9日
https://www.bbc.com/japanese/57408988

今、ロシアがウクライナに対して同じことを実行しています。ロシアでも戦争を煽り立てているのは、過激民族主義者です。

ニュースを読むと誤解しそうなのは・・・
ナゴルノ・カラバフ紛争では、アルメニアが加害者です。
アゼルバイジャンに軍事侵略し傀儡政権を作って占領したアゼルバイジャン領を、アルメニアの領土にしようとして
最後には、アゼルバイジャンに敗北して追い出されました。アゼルバイジャンは侵略された領土と国家の主権を回復しただけなのに、アゼルバイジャンを悪者にしようとする情報操作が見られます。

主にそれを行っているのは、アルメニア・フランス・アメリカ・などです。フランスやアメリカがそうするのは、オスマントルコ帝国時代に逃亡したアルメニア人の子孫が多いからです。

この紛争を知ると帝国主義時代から現在までの歴史をたどることになります。そうすると何が善で何が悪かは、分からなくなります。

しかし、この事件ではイスラム教徒が不当に扱われているのは、間違いないと思います。ほぼキリスト教対イスラム教の対立の構図が見えます。

非常に考えさせられました。

結局、一番大きな被害を受けるのはほとんど無関係な平和な一般市民であるのは、同じです。



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